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その“歯磨き”に自信がありますか?1日10分で口の中から人生が変わる「おとなの歯磨き」をマスター!

CREA WEB / 2024年6月20日 7時0分


歯磨きを見直し! ©takasu/イメージマート

 毎日毎日、こどもの頃から続けてきた「歯磨き」。その方法、自信がありますか?

 実は、間違った歯磨きを続けたまま年を重ねると、虫歯や歯周病の原因になります。さらに、その歯のトラブルが重大な疾病につながることも!

 今回は『おとなの歯磨き』(フローラル出版)から、一日も早く始めたい、おとなのための歯磨きを抜粋してご紹介します!


まずはオーラルケアグッズから見直そう


揃えたいものをご紹介。

「おとなの歯磨き」を実践するのに、必ず必要なのがこちらの4アイテム。まずは、基本の使い方をマスターしましょう!

◆歯ブラシ


歯ブラシ。©森マサコ

「かため」と「やわらかめ」の2種類を用意してください。「かため」の歯ブラシは毛先が短い物。「やわらかめ」は毛先が長い物を選びましょう。「かため」は、歯についたプラークを取りやすく、やわらかめは歯周ポケットへのアプローチが得意と、それぞれ長所が違います。

 まずは、かためのハブラシで歯をツルツル、ぴかぴかに磨きましょう。小さい歯ブラシの方が、一本の歯を丁寧にきれいにすることができます。次に毛先の長い歯ブラシで、歯周ポケットを磨いてください。一度に両方使うのが望ましいですが、朝は「毛先の短いかため」夜は「毛先の長いやわらかめ」のような使い方でも大丈夫です。

◆フロス


フロス。©森マサコ

 歯と歯の間のプラークを取るのがフロスです。日本では、歯磨き意識が高い人が使っている印象ですが、海外では当たり前に使われています。おすすめは、紐タイプですが、もし使いづらい、慣れないというときは、柄のついたタイプを使ってみましょう。

◆歯間ブラシ


歯間ブラシ。©森マサコ

 歯と歯の隙間が広い人、加齢によって隙間が広くなってきた人には、歯間ブラシがおすすめです。

◆スポンジブラシ


スポンジブラシ。©森マサコ

 これぞ「おとなの歯磨き」の大きな特徴と言えるグッズです。ほとんどの人が見たことも使ったこともないと思いますが、プラークは歯や歯の隙間、歯周ポケットだけに潜んでいるわけではありません。じつは、歯茎にも数多くのプラークができています。これを除去するのがスポンジブラシです。店頭ではあまり見かけませんが、ドラッグストアの介護用品売り場やネットストアなどで購入できます。

「こどもの歯磨き」との大きな違いとは?

「おとなの歯磨き」には、これまでの歯磨きと大きく3つの違いがあります。それが「磨き時間」「歯ブラシの持ち方」「磨き方」です。

 まずは、磨き時間ですが、本章冒頭でもお話しましたが、じつに7割の人が、3分未満で歯磨きを終えています。これこそ「こどもの歯磨き」と「おとなの歯磨き」の大きな違いです。


歯磨きには10分かける! ©森マサコ

 朝は1分でも無駄にできないという人が多く、夜は仕事から帰ってきたら疲れていていろいろおおざっぱになる。やる気が出ない。このような生活が続けば歯磨きに時間を使えないのも無理はありません。

 しかし、これではどうしても磨き残しが出てしまいます。じっさいに、歯垢染色剤を歯磨き後に使ってみると、赤く染まった歯を確認できます。


歯垢染色剤。カラーテスターとも呼ばれる。©森マサコ

 では、どれくらい磨けばいいのかと言うと、10分間です。上手に10分間磨くことができれば、だいたいのプラーク(歯垢)は除去できます。さらに、フロスや歯間ブラシ、スポンジブラシを併用することで、ほとんどのプラークを除去できます。ですので、まずは1日1回は10分間の歯磨きタイムを確保してください。

歯ブラシの持ち方、合ってる?


歯ブラシの持ち方は「ペン」。©森マサコ

 そして、歯ブラシの持ち方ですが、多くの人が手をグーの形にして歯ブラシを握り、ゴシゴシと磨いていますが、これは力の入れすぎです。プラークは毛先の弾力を使って取ったほうが効果的なので、これからは、ペンを持つように人差し指、中指、親指の3つの指で持ってください。

 そして、優しくシャカシャカと磨きます。歯を磨くときの最適な圧力は200グラムほど。グーの握りでは、500グラムほどの強い圧力がかかってしまいますが、ペンの握りシャカシャカと音が鳴るように磨けば、この最適な圧力で磨くことができます。

 最後に磨き方ですが、本書では3つの磨き方を提唱します。毎日3種類の磨き方で10分間。これだけでもプラークの除去効率はこれまでと比較にならないくらいに上がります。

基本の磨き方をマスター

 まずは、これまで通りの磨き方で一通りすべての歯を磨いていきます。これにより、歯の表面についたプラークを除去していきます。


まずは横磨き。©森マサコ

 歯ブラシをペンの握りで持って、歯ブラシを横に動かします。歯ブラシの先端のしなりを使い毛先を機能的に動かすイメージで優しく磨いていきます。


磨く順番を決めよう! ©森マサコ

 磨き残しの原因は歯の磨き方や時間だけでなく、そもそも磨いていない歯がある。という点も見逃せないポイントです。すべての歯をしっかり磨くために、このイラストのように歯を磨く順番を決めることをおすすめします。横磨きだけでなく、この後に紹介する縦磨き、バス法もこの順番で磨いていきましょう。

カーブのケアも忘れずに「縦磨き」


縦磨きも忘れずに! ©森マサコ

 次は歯ブラシを立てて磨く縦磨きです。歯は平らではなく、カーブしているため、横磨きだけでは歯の内側に磨き残しが出てしまいます。

 人参の皮をピーラーで剥くときのように、縦方向に磨いて、一本一本の歯の内側のプラークも除去していきましょう。

 奥歯の縦磨きが難しく感じる人もいます。慣れてくればうまく磨けるようになりますが、それまでは、上の図の縦磨きに挑戦しながらも、歯ブラシの向きを変えながら、しっかり歯と歯の隙間にアプローチできる方法を見つけましょう。

歯周病ケアに最適「バス法」


歯茎に対して45度。©森マサコ

 歯周ポケットのケアに特化した磨き方です。歯茎に対して45度の角度で歯ブラシを当て、横に小刻みに動かします。なるべく毛先の長いやわらかめの歯ブラシで磨きましょう。軽度の歯周病ならこの磨き方で治せます。

 最初はうまくできているか、わからないかもしれません。毛先を歯にそわせるように歯周ポケットに入れるようにすると、スッと毛先が入っていきます。慣れないうちは鏡を使って視認するのがおすすめです。


バス法では出血することも。これも治療のチャンス! ©森マサコ

歯ブラシ交換は月に一度

 歯ブラシを使っていて迷うこと。それは、歯ブラシの交換タイミングです。多くの人は、毛先が開いてきたら変え時という認識を持っていると思いますが、やはり歯ブラシは、おろしたての状態がもっともプラーク除去の効率が高く、使うたびに除去効率が衰えていきます。

 そこで、なるべくおろしたての状態の歯ブラシを使っていただきたいので、早めの交換を推奨します。では、どのタイミングで替えればいいのかというと、そこは、わかりやすく、毎月1日に替えていきましょう。

文=伊東材祐

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