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人気料理家・なかしましほが夢中になった韓国の名店2選 「ほっとする気楽な味が好き」

CREA WEB / 2024年6月26日 6時0分

 料理家として活躍するなかしましほさんが、足繁く通って夢中になっている国・韓国。本当に食べたい味が味わえる、ソウルのとっておきの店をまとめたガイド本『なかしましほ ソウルのおいしいごはんとおやつ』が注目を集めています。本の中から、CREA読者におすすめしたいお店や食材を教えてもらいました。


魅せられたきっかけは韓国ドラマでみんなが食べている家庭料理

――なかしまさんが韓国に通い始めたのはいつ頃からですか。

なかしまさん 8年前くらいに、韓国のドラマや映画、そして音楽に夢中になったのがきっかけです。友人におすすめしてもらった作品を手当たり次第観てましたよ(笑)。私は好きなことを仕事にしているから、いつも頭の中が仕事のことでいっぱいで……。韓国のカルチャーに触れているあいだは、仕事から少し離れられるのが嬉しかったのかもしれません。

 韓国のドラマや映画って、食事のシーンがとても多いんです。みんな、しょっちゅう何かを食べているし、「ごはん食べた?」と声をかけるのが挨拶がわりになってます。それくらい「食」が生活の中心になっているのがとても面白くて。当時はまだ今と違って、日本で韓国料理というと焼肉とか、ビビンパみたいなものが一般的だったので、ドラマの中に映っているまだ観たことのない料理に心惹かれました。そこで思い切って「現地で韓国の家庭料理を食べてみよう!」と渡韓したのがはじまりですね。

 その後、K-popのライブで行ったり、自分の本のイベントで行ったりと、コンスタントに韓国に通い続けています。

自分が作るお菓子にも繋がる穏やかな家庭料理が大好き

――著書に掲載している店はどのように選ばれたのですか。

なかしまさん 友人が教えてくれたところもありますし、ふらっとたまたま入った店がすごい好みで掲載することになったところも。看板メニューでないものに惹かれることもあります。

 辛すぎるものはあまり得意ではないので、韓国ではあまり辛くなくて毎日食べられるような穏やかな料理をよくいただいています。ソウルで暮らす人たちが、仕事の合間などに普通に食べているごはんが理想ですね。だから、本で紹介している店はどれも日々の延長にあるような「ゆっくり伝わる味」を提供してくれるところばかり。自分が作るお菓子とも重なる部分があるかもしれません。

 まずおすすめしたいのは、韓国の友人が案内してくれた「アンドク」。おからのチヂミが絶品なんです。外はカリッとしていて中はしっとりとろり。食感のコントラストがたまりません。塩以外に調味料は一切加えてないという、体がよろこぶ、どこまでもやさしい味です。


おからのチヂミ(大豆のチヂミ)独特の甘みああり、時々感じられるもやしの歯ごたえも楽しい。

アンドク


店内は清潔で厨房もピカピカ。

所在地 ソウル特別市鐘路区紫霞門路17キル18-1F

味のバランスが絶妙なキンパ

 強すぎず、滋味深い味が好きなので、玄米キンパが味わえる「トントンキンパ」にもよく通っています。


油を抜いたツナがたっぷり入ったツナキンパ。

ヘルシーなキンパが多い。

 大統領官邸からも注文が入るという人気店で、市場巡りをしたあとに立ち寄ったり、夜ごはんにテイクアウトしたりします。どのキンパも玄米に変更できるようになっており、玄米のぷちぷちとした食感がクセになります。また、韓国らしい食材が多く使われているのもいいですよね。どのキンパも化学調味料は不使用だそうです。アクセスもいいので、はじめてソウルに行かれる方でも立ち寄りやすいお店だと思います。

トントンキンパ


テイクアウトの包み紙と袋もかわいい。

所在地 ソウル特別市中区退渓路2キル1
https://www.instagram.com/tongtong_gimbab

 韓国に行った際には色々と食材も買って帰ってきます。常にストックしたいくらい気に入っているのが、国産のえごま粉。みそ汁やスープに加えています。


韓国の生協「ハンサムリム」で購入できる。

 今後はソウルだけでなくて、韓国の自然豊かな地方都市にも足を運んでみたい。その土地で古くから愛されている郷土料理を味わう旅をするのが今後の目標です。

なかしましほ

料理家。からだにやさしい素材で作るお菓子工房「foodmood」店主。書籍、雑誌で活躍するほか、映画やドラマなどのフードコーディネートも手がける。
Instagram @nakashimashiho519
X @nakashimarecipe


『なかしましほ ソウルのおいしいごはんとおやつ』

定価 1,925円(税込)
KADOKAWA

文=高田真莉絵
写真=衛藤キヨコ

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