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「僕はすごく気楽な人間」タイの俳優アップが明かす、無人島に『華麗なるギャツビー』を持っていくワケ

CREA WEB / 2024年6月27日 11時0分

 ホラー映画『フンパヨン 呪物に隠れた闇』のPRで来日した、アップことプーンパット・イアン=サマン。東京大学と協力関係にある、タイの名門チュラロンコーン大学の博士課程に在籍中のインテリだが、気取らない人柄が印象に残るインタビューになった。(全2回の後編。)


この仕事をしてる時が1番幸せ


アップさん。

――大学生の頃から、演技のお仕事を始めていたんですか?

 はい。イギリスに留学したのは、演じる仕事を始めたばかりのころでした。演技をするようになったきっかけは、先輩から仕事を手伝ってくれと言われたことだったんです。最初は撮影の裏方の仕事の手伝いだったんですが、ちょっと出演することになって。だけど自分が本格的に役者になるとは思ってませんでした。

――そこから仕事として役者をやっていこうと決めた理由は?

 留学前にも少し演技をしていたので、ファンの方もいてくださったんですね。そして、イギリスから帰国後に、演技の仕事をいただくようになったんです。それで多くの役を演じているうちに、本当に役者の仕事が好きだな、 本格的にやりたいなと思うようになりました。この仕事をしてる時が1番幸せだと思いましたし、自分の演技で人を幸せに出来ることは素晴らしいなと思ったんです。


『フンパヨン 呪物に隠れた闇』より © Five Star Production Co., Ltd. 2023

――国際関係を学んでいるアップさんが考える、異文化である日本と、自国であるタイの良さはそれぞれどこにあると思いますか?

 僕は今、日本語の勉強をしているのですが、日本語には丁寧語がありますよね。つまり日本は他人に敬意を払う文化があり、それはとても良いことだと思うんです。相手に敬意を払えば、こちらにも敬意を払ってもらえて、良い関係を築ける。敬意を払う、それが他人と一緒にうまくやっていくコツなんだと思います。そして、タイも日本と同じで他人に敬意を払うし、お互いを尊重する文化だなと気づいたんです。敬意と尊重を持てば、何事もうまく行くと思います。

――アップさんが日本語を勉強するきっかけを教えてください。

 実は10年ほど前に、少しだけ日本語を勉強したことがあったんです。その後中断してしまっていたんですが、去年日本に仕事で来る機会が何度もありました。そのとき、ファンミーティングで日本のファンの人と話したんですが、話していることは大体聞き取れるんだけれども、僕は答えられないし、こちらから話しかけることが出来ないのがとてももったいなく感じられて。だったら勉強し直して、今度こそ精一杯頑張ろうって思ったんです。

――やっぱり勉強がお好きなんですね!

 はい、大好きなんです。

アップという愛称の由来

――そう言えるようになってみたいです。では、アップさんが自分で考える自身の長所はどんなところですか?

 うーん、人に物事を頼まれたら全力で頑張るところでしょうか。自分の成長を止めたくはないんです。

――アップさんとお会いしたのは今日が初めてですけど、初めて会った気がしないと思わせてくれますね。そこがすごく良いところじゃないかなとも思いました。

 わー、ありがとう。本当にどうもありがとうございます。そう言ってもらえて嬉しいです。


アップさん。

――すごく素敵でかっこいいのに、近寄り難くはないというか、壁を感じさせないですね。

 そう、僕はすごく気楽な人間なんです。何も気にしません。何でもいいんですよ(笑)。

――ところで、アップという愛称の由来はなんですか?

 すごく長い話になっちゃうので(笑)、短いバージョンでお話ししますね。元々、おばさんが“アーフアーフ”と名付けてくれました。ただ、長いし呼びづらいからと家族が短くして。気がついたら“アップ”になっていました。

――子供の頃からですか?

 そうです。ずっとアップと呼ばれています。

好きな俳優はレオナルド・ディカプリオ

――そんなアップさんが目標にしている俳優や、好きな俳優さんは誰ですか?

 好きな俳優はレオナルド・ディカプリオです。でも、お手本や目標にしている俳優は、いません。というのは、役者はそれぞれに演技の長所が違うと思うからです。僕は僕なりに、常に演技にチャレンジしていきたいと思ってます。


アップさん。

――ディカプリオが特に好きな理由を教えてください。

 以前は、単にルックスがかっこいいから好きだったんですよ。でも『フンパヨン 呪物に隠れた闇』で演じる役の参考に、彼が知的障害のある少年を演じた『ギルバート・グレイプ』(93)を見直したんです。そしたらディカプリオの演技の緻密さに気がつきました。

――では最後に、アップさんがもし無人島に行くとして、1本だけ映画を持っていけるとしたら、どの映画を選びますか?

『華麗なるギャツビー』(2013)です。ディカプリオが主演のバージョンですね。自分でも理由はよくわからないんですけど、何度も見返しているんです。ストーリーもいいし、時代背景もいいし、映像もすごくうまくマッチしている。全然見飽きない。とにかく大好きなんです。

Poompat Iam-samang /UP (プーンパット・イアン=サマン/アップ)

1994年12月4日、タイ・バンコク生まれ。国立チュラロンコーン大学大学在学中、2015年に映画『Gifted』で俳優デビュー。2021年、BL小説を原作としたテレビシリーズ『Lovely Writer The Series』で主人公の小説家を演じ、大人気に。インスタのフォロワーは156万人以上。歌手デビューも果たしている。

X:@uppoompat
Instagram:@uppoompat

文=石津文子
写真=志水隆

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