【秋田県 2024年版】 夏の絶景・風物詩10選 「滝の湯」全国でも珍しい“滝の天然露天風呂”
CREA WEB / 2024年8月7日 7時0分
この季節、この場所でしか見ることが出来ない景色を見に、出かけてみませんか。
青い海と空が眩しい夏らしさ全開のビーチ、気持ちのいい風が吹く避暑地、そしてお祭りや花火など夏ならではのイベント……。日本全国にはまだ見ぬ夏の魅力がたくさんあなたを待ち受けています。
「いつか」ではなく、夏休みの旅行の参考に。秋田の夏の絶景・風物詩10選をお楽しみください!
◆川原毛大湯滝
川原毛大湯滝は、滝そのものが温泉という全国でも珍しい「滝の湯」。
約1キロメートル上流で湧出する温泉が沢水と合流し、20メートルの高さから豪快に流れ落ちる迫力満点の滝。この滝つぼが天然の湯船になっており、ダイナミックな湯滝を至近で眺めながら、湯を満喫することができる。周囲に広がるのは、日本三大霊地の一つである川原毛地獄の荒涼とした灰色の山肌だ。
7月上旬から9月中旬までは、水着着用であれば誰でもこの天然露天風呂に入浴できる。
適温期間:7月上旬〜9月中旬
※気温の低下や降雨によりお湯がぬるくなることがあります
※夏期のみ簡易脱衣所あり
川原毛大湯滝 (かわらげおおゆたき)
所在地 秋田県湯沢市高松大檜内山
https://www.city-yuzawa.jp/site/yuzawatrip/711.html
◆秋田駒ヶ岳
標高1,637メートルの「秋田駒ヶ岳」は「東北百名山」のひとつで、秋田県の最高峰。男女岳、男岳、女岳の総称で、北日本一といわれるほど豊富な高山植物が生育している。
その数は数百種類ともいわれ、「新・花の百名山」としても有名。夏にはチングルマやニッコウキスゲの花々の群生が見られるが、特に男岳の「ムーミン谷」は最大のチングルマ群生地であり人気スポットだ。
また、山頂からの眺望もすばらしく、鳥海山や岩手山、瑠璃色の田沢湖を一望できる。
見ごろの時期:~8月上旬
秋田駒ヶ岳
所在地 秋田県仙北市
https://www.city.semboku.akita.jp/sightseeing/spot/03_komagatake.html
◆中島台・獅子ヶ鼻湿原
「中島台」は、鳥海山の北西山麓に位置する広大な森。ブナやミズナラなどの巨木が群生し、奇形ブナが多く見られることでも有名。特に「あがりこ大王」と呼ばれる樹齢約300年、幹回り7.62メートルの巨木は、「森の巨人たち百選」に選ばれている。
また、森には11か所から湧き出た伏流水が流れ、約26ヘクタールの湿原が形成されている。この湿原と湧水群は「獅子ヶ鼻湿原」と呼ばれ、世界的に貴重なコケが広範囲かつ大量に群生しており、ここでしか見ることができないボール状の「鳥海マリモ」は必見だ。
森の中には1周約5キロメートルの散策路が整備されているので、この神秘的な自然の数々を気軽に巡ることができる。
見ごろの時期:5月~11月
中島台・獅子ヶ鼻湿原(なかじまだい ししがはなしつげん)
所在地 秋田県にかほ市象潟町横岡字中島岱国有林内
https://www.nikaho-kanko.jp/nature/
◆七夕絵どうろうまつり
「七夕絵どうろうまつり」は湯沢市の夏の風物詩。徳川治世の時代から約300年の歴史を持つ伝統的な祭りで、8月5日から7日までの3日間、各家には5色の短冊や吹流しなどを吊り下げた青竹が門前に飾られる。また、通りには浮世絵美人が描かれた大小百数十基の絵どうろうが下げられ、市内を華やかに彩る。
日暮れ時、色彩豊かな絵どうろうに一斉に灯りが灯されると、宵闇に優雅な絵が浮かび上がり、その美しさが観衆を魅了する。
また、期間中はプロジェクションマッピングや七夕おどり、稲庭古城太鼓などのさまざまな催しが行われ、県内外から多くの観光客が訪れる。
開催日:2024年8月5日(月)~7日(水)
七夕絵どうろうまつり(たなばたえどうろうまつり)
所在地 秋田県湯沢市街(柳町、大町ほか)
https://tanabata2024.city-yuzawa.com/
◆千秋花火
「千秋花火」は、秋田市民の有志で結成したNPO団体「あきた元気倶楽部」が主催する民間花火プロジェクト。
秋田市中心市街地で開催され、千秋公園二の丸から打ち上げられたスターマインや芸術玉など約3,000発の花火が、県都の夜空を彩る。
市街地ゆえに打ち上げ花火も、お堀からの吹上花火やナイアガラの滝も、会場から間近で見られるため迫力満点! また、花火と竿燈がコラボしたレアな光景は、ここでしか見られない。
開催日:2024年9月16日(月・祝)
千秋花火(せんしゅうはなび)
所在地 秋田県秋田市中通1丁目エリアなかいち周辺
http://www.sensyuhanabi.com/
◆大湯環状列石の夕日
環状列石とは、石を環状に配置した縄文時代の遺構のこと。「大湯環状列石」は万座環状列石と野中堂環状列石の2つの環状列石を中心とした約4,000年前の縄文時代の遺跡だ。
大小の川原石をさまざまな形に組み合わせた複数の配石遺構を、輪のような形に配置した環状列石や、その周りを取り囲むように同心円状に配置された掘立柱建物、貯蔵穴、土坑墓など、数多くの祭祀遺構が見つかっている。
2つの環状列石の中心と、それぞれの輪の中にある日時計状の組石は、夏至の日没方向にほぼ一直線上に並んでおり、ゆっくりと沈む夕日が照らす神秘的な遺跡の情景が、縄文人の自然との関わり方を感じさせてくれる。
大湯環状列石の夕日(おおゆかんじょうれっせきのゆうひ)
所在地 秋田県鹿角市十和田大湯字万座45
https://www.city.kazuno.akita.jp/kanko_bunka_sports/bunkazai/7/5593.html
◆三種町のじゅんさい沼
じゅんさいは淡水の沼に自生し、水面に葉を浮かべるスイレン科の水草の一種。沼底に根を張り、茎を伸ばして、楕円形をした鮮やかな緑色の葉で沼一面を彩る。
秋田の夏の味覚であり、三種町は日本有数の生産量を誇る。春から夏にかけて三種町のじゅんさい沼では、小舟に乗って、新芽をひとつひとつ手作業で摘み採る情景が見られる。
三種町にはいくつものじゅんさい沼があり、摘み採り体験も。棒一本で小舟を操作しながら、ぷるんとしたじゅんさいを手で摘み採る作業は、ちょっとした感動を味わえる。
自分で収穫したじゅんさいは味もまた格別! どんな料理にも合うが、中でもお吸い物や酢味噌和えがおすすめだ。
三種町のじゅんさい沼(みたねちょうのじゅんさいぬま)
所在地 秋田県山本郡三種町近辺
https://mitanekanko.com/speciality/%E3%81%98%E3%82%85%E3%82%93%E3%81%95%E3%81%84/
◆能代七夕「天空の不夜城」
「天空の不夜城」は、能代市で行われる七夕イベント。高さ日本一の城郭型灯籠が、太鼓やお囃子の演奏とともに市内中を練り歩く。
この祭事は、もともと能代市に古くから続く七夕行事を2013年に復活させたもので、中世能代を治めた檜山城城主・安東愛季の武者絵巻が描かれた24.1メートルの「愛季(ちかすえ)」と、明治時代の能代七夕の名古屋城をモチーフにした五丈八尺(17.6メートル)の「嘉六(かろく)」の、2基の大灯籠が一番の見どころ。
華やかで壮大な大型灯籠が多くの観客を魅了する。
開催日:2024年8月2日(金)、3日(土)
能代七夕「天空の不夜城」(のしろたなばたてんくうのふやじょう)
所在地 秋田県能代市 国道101号線 市役所入口交差点~通町交差点
https://noshirotanabata.com/
◆白瀑神社の「みこしの滝浴び」
「みこしの滝浴び」は、毎年8月1日に行われる白瀑神社の例大祭。五穀豊穣、海上安全、商売繁盛を祈願するための神事で、境内裏手にある白瀑の滝つぼに神輿が入る様子が大きな見どころ。
元々はその昔、猛暑に耐えかねた男衆が神輿を担いだまま滝つぼに飛び込んだことが始まりとされていて、現在は神輿を担いだ白装束の男衆が、町内を練り歩いた後に滝つぼに入るのが風儀となっている。
豪快に流れる滝と滝つぼを練り歩く姿は勇壮かつ涼しげで、夏の風物詩として多くの人々から親しまれている。
開催日:2024年8月1日(木)
白瀑神社の「みこしの滝浴び」(しらたきじんじゃのみこしのたきあび)
所在地 秋田県山本郡八峰町字館10
http://shiratakijinja.com/御祭神/
◆美郷町のラベンダー
美郷町大台野広場にある約2ヘクタールの広大なラベンダー園に、2万株のラベンダーが咲き誇る風景は、美郷町の初夏の風物詩。
美郷町オリジナル品種の「美郷雪華(みさとせっか)」は白い可憐な花で、やわらかな香りが特徴。
白色と紫色のコントラストが美しく、秋田の緑豊かな自然の中でやさしい香りに包まれるひと時、涼やかに癒やされたい。
開園期間:2024年6月8日(土)〜6月30日(日)
美郷町のラベンダー(みさとちょうのラベンダー)
所在地 秋田県仙北郡美郷町千屋字大台野1-4
https://www.town.misato.akita.jp/kankou/3882
※記載されている「見ごろ」は例年のものです。気候等により変動する場合がございます。
※施設の休業、イベントの中止・延期の可能性がございます。事前にご確認ください。
文=CREA編集部
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