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富士山を眺めながらの贅沢ライド! 河口湖サイクリングで楽しむ コーヒーブレイクと山梨の手仕事

CREA WEB / 2024年7月7日 11時0分


富士山をバックにサイクリングを楽しむ左・映画監督の金子由梨奈さん、右・石川古都さん。

 幅広い知見を生かしてアウトドアカルチャーを提案するレーベル「焚火遊道」の猪野正哉さん、田中行太さんが、自然もグルメも街歩きも楽しめるウェルネスな日帰りトリップをコーディネート。

 第四弾は、連載で初となる一泊二日の旅を敢行! 一日目にトレッキングや街グルメを堪能した映画監督の金子由梨奈さんと俳優の石川古都さん。二日目の朝は、風光明媚な河口湖を周遊するサイクリングツアーで河口湖をぐるりと満喫しちゃいます。


河口湖サイクリングは約60分で初心者でも気軽にまわれる


河口湖の周りは緑や花も豊かで見飽きない。

 河口湖の外周は約17キロメートル。自転車だと約60分でまわることができ、アップダウンも激しくないので、初心者でも気軽にサイクリングを楽しむことができます。


雲のなかから富士山が!

 この日は朝から出発。風は穏やかで、深呼吸すると澄んだ空気が体のなかを浄化してくれます。はじめこそ雲が多く、富士山の姿を見ることはできませんでしたが、それはそれで幻想的で、靄がかかった湖を眺めながら走るのも気持ちいいものです。

 しばらくすると次第に雲の切れ間が生じてきて、辺りが少しずつ明るくなってきました。振り返ってみると雲のすき間から富士山の頭がのぞいています。速すぎず、遅すぎず。自転車ならではのスピード感だからこそ、天気の移ろいも景色の一つとして楽しめます。

河口湖の周りにある公園や美術館にも立ち寄ってみよう


季節の花を鑑賞できる大石公園。6~7月はラベンダーが見ごろを迎えます。整備された遊歩道も歩きやすい。

 河口湖の周りには、たくさんの公園やカフェ、河口湖美術館やフルーツ狩りを体験できる河口湖自然生活館などがあります。車とは違って気軽に、そして直感的に降りて辺りを散策できるのもサイクリングの魅力。気になるポイントや店を見つけたら、ぜひ寄り道してまわろう。

富士山を眺めながら駆け抜ける贅沢ライド


河口湖に架かる唯一の橋、河口湖大橋から望む富士山は圧巻!

 ふたたび走り出すと、さっきまで雲がかかっていたのが嘘みたいに晴れ渡り、富士山の裾野までくっきりと見えるように。初夏ならではの豊かな新緑も、絶景に彩を与えてくれます。

 石川さんは「こんなに絶景のなかを自転車で走ったのは初めてで、富士山の存在感に圧倒されました。本当に贅沢すぎる体験です」と高まる高揚感を抑えきれない様子。


湖の周りの遊歩道には自転車が通れない場所もあるので注意が必要。

「富士山はもちろん、こんもり生い茂る里山の連なりも綺麗です。私たちが登った三ツ峠山が見えるのも何だか嬉しい」(金子さん)

 サイクリングによる適度な運動と、自然が生み出すグリーンのアートが日々のストレスや緊張を解き放ち、最高のリフレッシュをもたらしてくれます。


大池公園のベンチでブレイクタイム。

「温かいコーヒーも美味しい!」マグカップ4,290円、ボトル6,930円/スタンレー(ドウシシャ)

軽くてスピーディ! E-バイクなら快適にリフレッシュ


VADO SL5.0 407,000円、黒いボディの自転車はVADO SL4.0 308,000円(スペシャライズド・ジャパン)

 二人が今回乗った自転車は、アメリカのサイクルブランド「スペシャライズド」のもの。スタイリッシュなクロスバイク然としていますが、じつはフレームにバッテリーが内蔵されたE-バイクです。

「E-バイクって動いていないときは重いイメージがありますが、ボディがとても軽くて女性でも取り扱いしやすい。走り出しがスムーズで小回りも効くので、E-バイク初心者でもとても乗りやすいと思います」(石川さん)

 緩やかな登りを走っていてもまったく苦にならず、推進力は抜群。それでいてしっかり漕いでる感も得られるので、観光やリフレッシュをしながらのサイクリングにぴったりです。


この日に履いたシューズは液化窒素ガスを混ぜ、臨界発泡し成型したミッドソールを採用。前作より2㎜厚さを増したことでより高いクッション性を実現した。「ペールピンクの色合いも可愛い!」(金子さん)ブルックスのGlycerin StealthFit 21 22,000円(アキレスお客様相談室)

サイクルキャリアは手早く簡単に取り付けられて、安定感も抜群のThule ProRide。各35,200円/スーリー(阿部商会)

山梨らしさと出会えるハナテラスへ寄り道


大石公園に隣接する商業施設「富士大石 ハナテラス」(山梨県南都留郡富士河口湖町大石 1477番1)。

 2017年に大石公園の隣にオープンしたスポット「富士大石 ハナテラス」は、もともとは田んぼだったそう。敷地にはかつてその用水だったという綺麗な小川が流れ、風情のある石畳や色とりどりに咲く草花はまるで庭園のように美しい場所です。

 ハナテラスには白壁で統一されたおしゃれな店が軒を連ね、山梨県産のスイーツやおみやげ、和雑貨などを手に取ることができます。


絶滅危惧種の動物など敷地内にはさまざまなオブジェが隠されているので、探しながら散策してみよう。

和紙の店「めでたや」で見つけた山梨の手仕事をおみやげに


1974年創業の老舗和紙メーカーが手がける和紙のセレクトショップ。

 “旅の思い出に”と最後に二人が訪れたのは、和紙雑貨を取り揃える「めでたや」。

 山梨県は古くから和紙の製造が盛んな地域として知られています。その産地である山梨・市川三郷町に拠点を置く和紙メーカー「大直(おおなお)」が手がける「めでたや」には、大直オリジナルアイテムから各地でセレクトしたアイテムまで、バラエティに富んだ和紙雑貨が並びます。


付箋や封筒などの事務用品から、扇子や達磨、雛人形など、「本当に和紙?」と驚く精巧なアイテムばかり。ポップなデザインが多く、日常にも取り入れやすい。

かわいい絵柄の御朱印帳も。

ありがたいお言葉が書き添えられたお札を購入。

 時代に合わせて、紙の新たな可能性を追求しつづける大直。同社が和紙漉きの製法で開発した「ナオロン」は、軽くて風合いのある和紙のよさはそのままに、水に濡れても破れない耐久性を備えています。

 そんな新素材「ナオロン」を採用し、同じ山梨出身の工業デザイナー深澤直人さんとコラボした和紙製品ブランド「SIWA|紙和」のアイテムも必見です。

 実用性とデザイン性を兼ねた「SIWA|紙和」は、財布やブックカバー、トートバッグからランドリーケースまでさまざまなシーンで使えるラインナップが充実。自然の恵みと人々の叡智が集結した山梨のプロダクトを、ぜひ手に取って実感してみてください。


染色家・柚木沙弥郎さんに型染めを依頼したコラボアイテム。

柚木沙弥郎さんの自由で遊び心にあふれた柄はトートバッグにも。

富士大石 ハナテラス

所在地 山梨県南都留郡富士河口湖町大石 1477番1
https://www.fujioishihanaterasu.com/

映画監督
金子由里奈(かねこ・ゆりな)


金子由里奈さん。

1995年生まれ。立命館大学映画部にて映像制作を開始し、短編映画やミュージックビデオなどの監督を行う。『21世紀の女の子』『眠る虫』で注目を集め、2023年公開『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』では「第33回日本映画プロフェッショナル大賞」で新人監督賞受賞。最近は“私の百名山”をセレクトすべく、日本各地の山でトレッキングにいそしんでいる。

俳優
石川古都(いしかわ・こと)


石川古都さん。

2003年生まれ。小学6年生のときに自ら『赤毛のアン』のオーディションに応募。見事、主役アン・シャーリー役に抜擢され、舞台デビューを果たす。以降、ミュージカルを中心に活動。近年は映像にも活動の幅を広げ、映画『遠まわりする青』やドラマ『マイファミリー』などに出演。現在はメインで出演する『DELL』CMが世界配信されるなど、今後の活動に期待大の俳優。趣味はドライブ。歌やダンスも得意で、なかでも昭和の歌謡曲がお気に入り。

焚火遊道


猪野正哉さん(左)と田中行太さん(右)。

焚き火マイスター/日本焚き火協会会長
猪野正哉さん

メンズノンノモデル出身。モデルやライター、千葉市でアウトドアスペース「たき火ヴィレッジ〈いの〉」を運営するなどマルチに活躍。焚き火を中心としたアウトドアアクティビティを通して、自然の魅力を伝えるために奔走中。著書『焚き火の本』、『焚き火と道具』。

ファッションディレクター/プロモーションプランナー
田中行太さん

ブランドプレスやセールス、セレクトショップのキュレーターやバイヤーを歴任。現在は、ブランドやショップの販売戦略から企画、WEBデザイン、生産管理まで、多くのブランド・ショップのディレクション業を担う。Tシャツブランド「WHO’sMAKING...」主宰。

クレジット

<金子さん>
ジャケット55,000円、リブニット22,000円/デサント オルテライン(デサント ブラン 代官山)、シャツ 17,600円、パンツ22,000円/フーディニ(フルマークス カスタマーサービス)、サコッシュ8,800円/クレッタルムーセン(クレッタルムーセン トーキョー)、シューズ22,000円/ブルックス(アキレスお客様相談室)
EバイクVADO SL4.0 308,000円、ヘルメット6,050円、ボトル2,750円、ボトルホルダー2,420円/スペシャライズド(スペシャライズド・ジャパン)

<石川さん>
ジャケット29,700円/ピークパフォーマンス(ピークパフォーマンスコールセンター)、カットソー16,500円、パンツ22,000円/フーディニ、中に着たTシャツ 13,200円/アクリマ(フルマークス カスタマーサービス)、バックパック 24,200円/クレッタルムーセン(クレッタルムーセン トーキョー)、シューズ 19,800円/ブルックス(アキレスお客様相談室)
EバイクVADO SL4.0 308,000円、ヘルメット6,050円、ボトル2,750円、ボトルホルダー2,420円/スペシャライズド(スペシャライズド・ジャパン)

<問い合わせ先>
アキレスお客様相談室
阿部商会 0800-100-4182
クレッタルムーセン トーキョー 03-6380-9200
スペシャライズド・ジャパン https://www.specialized-onlinestore.jp/shop/
デサント ブラン 代官山 03-6416-5989
ピークパフォーマンスコールセンター 03-6825-2131
フルマークス カスタマーサービス cs@full-marks.com

文=平野美紀子
撮影=深野未季
スタイリスト=永田哲也

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