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夏だけど「帽子」が似合わない…美容師が教える、絶対に失敗しない“帽子えらび” “かぶり方”とは

CREA WEB / 2024年7月7日 11時0分

 毎日毎日、暑すぎる夏。強い日差しを目の前にすると、「髪は下ろしたくないから、一つ結びでいっか」と、ヘアセットはおざなりになりがち。そんな、外に出る準備すら億劫になってしまう時には、「帽子」がオススメです。

 帽子は、もちろん「日除け」としての効果もありますが、使いこなせば「サッと被ってヘアセット要らず」な上、「顔周りの印象をガラッと変える」こともでき、更に「スタイルも良く見える」などなど、良いことだらけのチートアイテムです。

 しかし、その反面、帽子は「似合ったことがない」と言い切るほど苦手意識を持つ人が少なくないのも事実。

 そこで今回は、夏の帽子を上手に似合わせるコツを、美容師目線でお教えします。


️ヘアスタイルとの「合わせ」で似合うようになる

 まず、帽子が「似合う人」と「似合わない人」には、決定的な違いがあります。それは、帽子の「被り方」です。

「帽子が似合う」というのは、帽子とヘアスタイルを合わせた「全体のシルエット」が好印象に見えている状態のことを指します。つまり、どんな帽子を選ぶかというより、帽子とヘアスタイルとの「合わせ」がとても重要なのです。

 この「合わせ」がうまくいくかどうかは、被ると髪がはみ出して見える①「前髪」②「耳周り」③「襟足」の3点を、いかに処理するかにかかっています。

①「前髪」が有るか無いかで、「可愛い」にも「大人っぽい」にも様変わり

 まず、最初のポイントは「前髪を出す」か、「おでこを出す」かです。帽子から見える前髪のバランスによって、顔の印象は劇的に変化します。

 普段のヘアスタイルでも、前髪でおでこと眉毛が隠れるほど「カジュアルで可愛い」印象になり、おでこと眉毛が出るほど「シックで大人っぽい」印象になります。

 帽子を被った際も同様で、「前髪有り/無し」の具合を変えて、その帽子との相性がいい前髪の出し方を探るのがよいでしょう。


前髪が有るか無いかで見た目が変わる

②「耳周り」で、頭のシルエットが激変する

 次のポイントは、「髪を耳に掛けて出す」か、「髪を下ろして耳を隠す」かです。この「耳周り」の処理の仕方によって、「帽子を被った頭のシルエット」が大きく変化します。髪を「耳に掛ける」とスッキリした印象になり、「隠す」とカジュアルな印象になります。

 帽子に慣れていない方は、まず髪を「耳に掛ける」ことから始めることをオススメします。耳に掛けると、帽子を被った時のシルエットがヘアスタイルの影響を受けにくく、バランスが取りやすくなるからです。寝グセを隠したい時などにも、耳に掛けるだけで寝グセが目立たなくなります。

 更に、髪を耳にどれくらい掛けるかでもシルエットは変わります。下ろした髪の「全部を耳に掛ける」だけでなく、「半分だけ掛ける」「少し後れ毛を出す」と、試しながら被るのがオススメです。

 一方で、耳を隠すように「髪を下ろす」と、元のヘアスタイルに帽子の形が合わさったシルエットになり、個性的な印象になりやすいです。その反面、バランスを取る難易度が上がる上に、下ろした髪が上手にスタイリングされていないと野暮ったくなったり、ボサボサして見えやすくなったりする一面もあります。このことから、髪を耳に掛けない被り方は中〜上級者向きと言えるでしょう。


耳に掛けるか、掛けないかで印象は一変

③「襟足」のあしらいで、シックにもカジュアルにもなる

 3つ目は、「襟足を下ろす」か、「結んでまとめる」かです。結ぶとスッキリとした印象になり、襟足を下ろすとカジュアル感が強まります。


襟足をどうするかも重要なポイント

 また、結び方次第で様々な印象になります。ミディアム~ロングの方は「結び目の高さ」も重要です。

 低めに結ぶと大人でシックになり、ポニーテールのように高めにすればするほど、活発でスポーティーな印象になります。更に、結んだ毛先をまとめることでも、シックな印象にすることができます。

「実は万人に似合う!」夏のチート級帽子は

 それでは上記の3つのポイントを踏まえた上で、夏の帽子選びを解説します。万人が取り入れやすいチート級の帽子は、ズバリ「キャップ」と「ハット」です。

キャップは「ローキャップ」が万能

 帽子でまず取り入れたいのは、ベースボールキャップです。夏が過ぎてもオールシーズン使えて、困った時にも被るだけで助けてくれる、万能アイテムです。

 キャップは元々はスポーツ用品なので、カジュアルな印象になりやすいアイテムです。しかし、一口に「キャップ」と言っても、タイプによって扱いやすさが違います。

 帽子に慣れていないようであれば、まずは「ローキャップ」と呼ばれるものを選びましょう。浅く被るタイプでツバが丸くなっているため、可愛くも大人っぽくも被ることができます。

 対して、「ニューエラ」に代表される、ツバが真っ直ぐで深く被るタイプのキャップは、ストリート感が強く子供っぽい印象になりやすいため、万人にはオススメできません。

 また、「真ん中のロゴ」が大きかったり、派手だったりするものは悪目立ちしやすくなるため、中〜上級者向き。選ぶ際には「色」や「柄」が控えめなもの、「ロゴ」が小さめなものをチョイスしましょう。


ツバが丸く、浅くかぶるタイプの「ローキャップ」がオススメ。色が控えめで、ロゴが小さいほうが使いやすい

ハット攻略のポイントは、ツバのハリ

 ツバが全面に広がる「ハット」は、シルエットが縦にも横にも広がるため、特に小顔効果が高いアイテムです。

 ハット選びの最重要ポイントは「ツバのハリ」です。ツバにハリがある帽子は、クラシカルで、シックで大人な印象になります。対して、ツバがクシュッとしたものや、動きのある形になるほど、カジュアルな印象になります。

 最もクラシカルなハット(山高帽)は大人でセクシーな印象が強いのですが、最近のトレンドでは人気が下火です。とはいえ定番品なので、被るだけで大人スタイルにすることができます。


ハットは、大人セクシーな印象。

「バケットハット」はトレンド感あふれる印象に

 目下、世間を席巻中の「バケットハット」は、被るだけで今っぽいスタイルになる、万能ハットです。クラシカルなハットと同様、シルエットが横に広がるためバランスが取りやすく、様々なヘアスタイルに合わせやすいのもポイントです。

 バケットハットの多くはツバが下を向いているため、目元が隠れやすく、クールでミステリアスな印象が強くなります。

 一方で、流行を受け、様々な素材や形のバケットハットが売られていますが、韓国で流行しているような、つばの広がりが控えめで、鉤針編みの柔らかい素材のものなどは、難易度が高めになります。

 街着として大人っぽく被りたい場合には、ツバにしっかりハリがあるものを選べば、大人っぽい印象になるのでオススメです。


流行中のバケットハットは、右のようなツバにハリのあるもののほうが被りやすい

 そして、バケットハットはアウトドアシーンから派生した帽子のため、ナイロンなどのクシャッとした素材のものも多いです。これらも上手に取り入れないと、“ガチ”アウトドアっぽく見えるため、使い方には注意が必要です。


アウトドア系は“ガチ”っぽくなり過ぎないように。

夏の帽子の代名詞「麦わら帽子」の攻略法

 夏といえば、麦わら帽子(ストローハット)。ストローハットは被るだけで季節感が爆上がりします。

 涼しげなシャツに合わせるのもリゾート感が溢れていて素敵ですが、実はそれ以外の様々な夏のスタイルにも合わせやすいのが特徴です。夏の間は大きめのツバでも違和感がなく、小顔効果も期待できます。

 こちらもバケットハットなどと同様、ツバの形状により見え方が変わります。しかし、ストローハットを選ぶ際のポイントはなんといっても「編み目」です。

 編み目の粗いものほどカジュアルでリゾートっぽくなり、編み目が細かいほどシックになります。編み目が細かくシルエットもパリッとしたカンカン帽なら、大人っぽさをキープしながら被ることができます。


編み目が粗いものほどカジュアルな印象に、細かいものほどシックな印象に

 冒頭でお話しした通り、帽子は良いことだらけのチートアイテムです。苦手意識のある方も諦めずにトライしてみて、快適な夏を過ごせるといいですね。

文・イラスト=操作イトウ

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