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「ごはん屋さんは予約時に注文」「悩まないし、試着はしない」生見愛瑠が明かす”せっかちな理由”

CREA WEB / 2024年8月1日 17時0分

 劇場版『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』で、劇場版オリジナルキャラクターのアンナ・シェルビーノに扮した生見愛瑠さん。声優業、俳優業にとどまらず、バラエティー番組では等身大の姿を見せ、雑誌の誌面ではモデルとして活躍するなど、めまぐるしい日々を軽やかに駆け抜けている。

 いくつもの顔を持つ生見さんとは、いったいどのような人物なのだろうか。彼女の素顔を知るべく様々な質問をぶつけてみたところ、てきぱきとクレバーに答えてくれた。自分の“個性”を大事に進んでいる、生見さんの今を後篇ではインタビューする。


冷たいと思われて、友達ができづらい


生見愛瑠さん。

――インタビュー前篇ではご自身の個性について「情緒が一定」「感情の上がり下がりがない」と表現されていました。その個性で困りごとが発生することはありますか?

 ありますー! めちゃくちゃ友達ができづらいです。自分から動いたりもしないので、「ごはんに行こう」ともあまり言わないですし、とにかく冷たいと思われがちです。普段は本当にアニメ、ゲームを見る生活をしています。心を開くのにも時間がかかるので、本当に限られた人しか友達はいません。

――例えば冷たく思われないために、コミュニケーションを取る上で意識していることはありますか?

「はじめまして」の方と出会う機会が多い仕事なので、極力、社交的に見えるようには気をつけています。仕事でもプライベートでも、相手のいいところを探したり、会話のネタになるようなことを見つけたり、意識しています。だって……気まずいのが一番ドキドキしちゃうから。最初の会話で、相手がどんな方かなんとなくわかるじゃないですか。最初に相手が何と言ってくるのかをよく見て、聞いて、ドキドキしながら話しかけています。けど……だんだん地のさっぱり具合が出てきちゃうんですよね(笑)。

せっかちすぎて、予約の段階でメニューも注文?


生見愛瑠さん。

――インタビューをしていても、非常にテンポよく応えてくださいますもんね。小気味よく言葉が出てくる方なので、ご自身のことをよくわかっていらっしゃることが伝わります。

 すごくありがたいです。けど、というよりも私、めっちゃせっかちなんですよ。もう、超絶せっかちです! スピード感は会話だけでなく、おそらく何事にもあるんだと思います。悩まないし、試着もしない。ごはん屋さんに行くときも、予約の電話の段階でメニューを頼んじゃいます。「今から行くんですけど、これとこれとこれとこれを先にお願いしていいですか?」と必ず言っちゃいますね。

――用意周到!無駄が嫌いなんですね?

 無駄、嫌い! 大嫌いです! 待っている時間、すごーく嫌です(笑)。家でも、帰宅してから寝るまで絶対に座らないんですよ。やれることをばーっとやってちゃんと寝る、みたいな。

――ぼーっとするのも嫌いですか?

 嫌いですね(笑)。全然しない。常に何かをしてます。

家に仕事は絶対に持ち帰らない


生見愛瑠さん。

――仕事の着手も全部早いタイプですか?

 台本はいつもある程度は見て覚えて、撮影順によって前日に覚えていきます。家には仕事を持ち込まないと決めているので、撮影現場の待ち時間などで翌日のシーンのセリフを覚えます。

――家でやらないことは、決めているんですか?

 アンケートとかも、必ずやってから帰ります(笑)。家だと仕事モードじゃなくなっちゃうから、セリフも覚えられなくて。だから絶対に外で、移動中、メイク中にとにかく根性で、頭に入れています。

――俳優業をやる上では、演じる人物の情緒の波を表現しないといけないわけですが、役の気持ちに入っていける・いけないなど、生見さんの個性に関係してきます?

 それはあまりないかもしれません。お芝居では、その人の気持ちもわかりますし、ちゃんとその人になりきれるんです。

「カット」がかかると急に冷たくなる!?


生見愛瑠さん。

――演じているときは、本当に気持ちがたかぶったりするということですね。

 します、します。だから「カット!」という声がかかると、急に冷たくなったりするらしいんです。今の(ドラマの)現場でも、よく共演者の方に「急に怖い! やっぱり俺、嫌われてんのかな……」と言われています(笑)。「演じる」という楽しさでやっているので、ひきずるとかもあまりないから、「さっぱりしてるね」とも、よく言われます。

――たとえ厳しい演出をされたり、何度かリテイクがあったりしてもひきずらないですか?

 はい。結局は終わるので。もちろん「何がダメだったんだろう」というのは考えながらやるんですけど、それで落ち込むとかはありません。怒られたような経験がまだないからかもしれないんですけど…。演技に置いて必要なこと、演技指導であれば怒られてもすごく燃えるんです。ただ単に「話を聞きなさい」とか自分に対して怒られるのは、めっちゃ嫌いですけど……(笑)。役に対して言われているなら「あ、そういう考え方だったんだ」という発見につながるのでありがたいです。

1ページしか書かずに鍵をなくした日記帳


生見愛瑠さん。

――もしかして、性格的に振り返ったりとかもされないタイプですか?

 しないですー(笑)! すぐ忘れていって本当に振り返らないから、もったいないと思っていますし、こればかりは本当によくないと反省もしています。人生に深みが出ないと思うので。以前、先輩に勧められて振り返るための日記を書いたんですけど、1ページで終わっちゃって(苦笑)。その日記帳の鍵もなくしちゃったので、本当に向いていないんだなと思ってやめちゃいました。自分の作品を見返すことも、ないんですよね。現在の作品もあまり見られないくらい。

――それはなぜですか?

 緊張しちゃうからです。自分の力を入れたものを見るのはすごく恥ずかしくて。もちろんドキドキしながら見るには見るんですけど……。

――撮影していてカットがかかったら、モニターに見に行く方、行かない方がいらっしゃると思うんですけど、生見さんはどちら派ですか?

 それは気分です(笑)。みんなが見ていたら見に行って、見ないときは見ない。基本は監督が「OK」と言っていればOK、と思っています。

――生見さんが納得できなくて「もう1回やらせてください」とお願いするようなことは過去にありましたか?

 1回だけ、あります。『モエカレはオレンジ色』という作品のときに泣くシーンで泣けなくて、もう1回やってもらいました。その1回だけです。そこからは悔しすぎて「絶対一発で泣いてやる」と思っています。すごく負けず嫌いなので……。あのときの経験は本当に活きていて、「もう1回あの作品を撮りたい」と思うくらいです。

“暗い役”を演じるのは楽しい


生見愛瑠さん。

――それでは、演じる役柄の選択についても教えてください。パブリックイメージの生見さんは明るいわけですが、例えば『石子と羽男-そんなコトで訴えます?-』の堂前一奈、『日曜の夜ぐらいは…』の樋口若葉などは普段の生見さんとはまったく違い、いわば暗い役ですよね。すごくハマっているのですが、あの系統の役をやるのは好きなんでしょうか?

 うれしいです!! ああいう役を演じるの、めっちゃ好きなんです! 「演技している、演技をやっている」という感じがすごくするので、本当にすごく楽しい。怒りのシーン、つらくて泣くシーンとかも、大変だけどすごい好きなんです。めっちゃ難しいし、泣きが得意とかでも何でもないんですけど、印象に残るような映像が撮れるならと思うんですよね。特にそういうシーンは、監督や現場も全然違う空気になるから、刺激になって楽しいです。

――普段のハッピーな感じのイメージとまったく違う一面を出すことについては、どう感じていますか?

 普段の明るいイメージがあるからこそ、演じたときに皆さんがギャップを感じてくださるのかなと思っています。ベースとして自分でも「ハッピーに生きる、楽しく生きる」ことは大事にしているので、そこをなくそうとは思っていないんですけど、様々な役で新しい一面を見せていきたいと思っています。

俳優、モデル、タレントとして――3足の草鞋が心地いい


生見愛瑠さん。

――このお仕事が向いていると思う瞬間は、どのようなときですか?

 同じことをするのが超苦手なので、毎日違う仕事ができて、違う人と会えることは自分にすごく向いていると思っています。

――3足の草鞋状態で忙しくて大変ではと思う一方、今の状態がむしろ居心地がいいという感じでしょうか?

 本当にそうです、居心地がいいんです。一つに絞るのは、嫌ですね。いろいろやっているからそれぞれの楽しみ方をわかることができて、たくさんのことを知ることができる。今は女優さんだけになったらもったいないというか、もっと楽しいことに出会えるかもしれないと思うので、全部を大事に走り続けたいですね。

生見愛瑠(ぬくみ・める)

2002年3月6日生まれ、愛知県出身。ティーン誌を経て、2021年より『CanCam』(小学館刊)専属モデル。女優としても活動し、映画初出演で初ヒロインを務めた『モエカレはオレンジ色』(2022年)で日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。過去の出演作に、ドラマ『セクシー田中さん』、『くるり~誰が私と恋をした?~』など。

衣装クレジット

ジャケット 16,500円/ココディール(03-4578-3421)、ワンピース 29,700円/カーサフライン(カーサフライン表参道本店 03-6447-5758)、イヤリング 18,700円、ブレス 9,900円、リング 11,000円/アクセサリー全てジュエッテ 0120-10-6616、サンダル 12,500円/チャールズ&キース(チャールズ&キース ジャパン https://charleskeith.jp/)

劇場版『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』
2024年8月2日(金)全国ロードショー


©2024 「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE」製作委員会 ©堀越耕平/集英社

超常能力“個性”を持つ人間が当たり前になった世界で、“平和の象徴”と呼ばれたかつての No.1 ヒーロー・オールマイト。
オールマイトが No.1 ヒーローの座を退いた後も、彼のヒーローの意志は、出久たち雄英高校ヒーロー科に受け継がれた。出久たちが雄英 2 年目の春に勃発した、ヒーローvs 敵<ヴィラン>の全面戦争。出久は恐るべき力を手に入れた死柄木弔と対峙、激しくぶつかり合う。ヒーローと敵<ヴィラン>の双方が大きなダメージを受け、死柄木の撤退により戦いは一旦の終結を見るが、再び相まみえる決戦の時は刻一刻と近づいていた。そんな全面戦争の影響で荒廃した社会に突如、謎の巨大要塞が現れ、次々と街や人を飲み込んでいく。そして出久たちの前に、“平和の象徴”を思わせる男が立ちはだかり……。

■原作・総監修・キャラクター原案:堀越耕平(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
■監 督:岡村天斎
■脚 本:黒田洋介
■声の出演:山下大輝(緑谷出久 役)、岡本信彦(爆豪勝己 役)、梶裕貴(轟焦凍 役)、佐倉綾音(麗日お茶子 役)、石川界人(飯田天哉 役)、稲田徹(エンデヴァー役)、中村悠一(ホークス役)、宮野真守(ジュリオ・ガンディーニ)、生見愛瑠(アンナ・シェルビーノ)、三宅健太(オールマイト/ダークマイト 役) ほか

取材・文=赤山恭子
写真=平松市聖
ヘアメイク=菅長ふみ(Lila)
スタイリスト=伊藤ミカ

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