愛子さまはイギリスでの両陛下に「あ!お母さまも」と… 天皇ご一家が愛子さまの“3度目の外国訪問”を迎える日
CREA WEB / 2024年7月19日 6時0分
両陛下を笑顔で迎えられた愛子さま
今年6月29日、8日間の英国親善訪問から帰国なさった天皇皇后両陛下を皇居・御所の玄関でお迎えになった愛子内親王殿下。満面の笑顔で「おかえりなさいませ。お務めご苦労さまでした」とご挨拶されたといわれた。
陛下は今回の訪問先でも多くの「おかえりなさい」という言葉を受けられた。晩餐会のチャールズ国王陛下をはじめ最終日に訪れたオックスフォードでも関係者らから「英国へおかえりなさい」というあたたかい挨拶を受けられたが、帰国後の愛子さまの「おかえりなさい」というお言葉は、また違ったお気持ちで受けられたのではないだろうか。
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愛子さまにとっても、今回の英国訪問は、最も長く両陛下と離れて過ごされた時間だった。「おかえりなさい」という言葉の中に言い尽くせない思いが込められていたかもしれない。
「愛子さまは今年4月に日本赤十字社にお務めになられてから、お忙しい毎日を過ごされていらっしゃいますが、やはり、寂しい時もあったのかと思います。両陛下の英国でのご様子をニュースで必ず確認しておられたようです。両陛下が帰国なさる日の朝も『(両陛下が帰国なさるのが)待ち遠しいですね』と明るく職員にお話しされていました」(宮内庁職)
英国はご一家にとって、それぞれが留学をされた思い出の地だった。
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陛下は23歳だった1983年から2年4カ月、オックスフォード大学のマートン・カレッジで18世紀のテムズ川の河川交通史の研究をなさった。雅子さまは皇室入りなさる前の1988年から2年間、外務省の研修で同大ベーリオール・カレッジに留学。既に“お妃候補”として日本のメディアから注目されていて、現地でも報道陣に囲まれていた。
「あ! お母さまも」英国訪問のニュースに漏らされた喜び
両陛下は英国訪問の最終日にベーリオール校に立ち寄られて、散策や昼食会の後、雅子さまは名誉博士号授与式にご出席。昼食会で陛下は「大学が私と雅子に与えてくれている比類ない豊かな機会とすばらしい思い出を、これからも大事にしていきたい」と述べられた。
陛下の母校のマートン校では、陛下が独身時代に過ごされた学寮の部屋の窓から、当時と同じように外を眺められて、下で待機するメディアのカメラに応えられた。途中、雅子さまも陛下と並んで窓から笑顔を覗かせられた。
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「愛子さまは両陛下のご様子をニュースで確認なさると『あ! お母さまも』と声を漏らされて、雅子さまのご体調に安堵なさるのと同時に、両陛下のお幸せそうなご表情にとても嬉しそうだったといいます。英国行きが8日間という長期訪問だっただけに、愛子さまも皇后さまのお身体を気にかけていらっしゃったのではないでしょうか」(宮内庁関係者)
愛子さまの英国短期留学への思い
愛子さまが英国留学なさったのは、2018年、学習院女子高等学校2年生の時だった。学校研修のサマープログラムで、参加を希望した学校の生徒たちとロンドン郊外のイートン校へ。4歳の時に雅子さまのご静養でオランダに同行なさって以来、12年ぶりの海外だった。
「当時、愛子さまの次の外国行きは、ご家族で行かれるのだろうと記者の多くは予測していたので、学校研修のプログラムで友人らと行かれることに驚きました」(元宮内記者)
実は、イートン校と日本の関係は長い。2010年には、皇太子殿下(当時)もイートンカレッジ聖歌隊のチャリテイーコンサートをご鑑賞されている。そんな背景もあったのかイートン校への留学は愛子さまご自身の希望だった。学習院女子高等科では仲の良いお友だちとスキー合宿に行ったり、ボウリングに行ったりなさることもあり、そんなご学友たちと海外でも共に学びたいというものだったという。
ロンドンではミュージカル鑑賞も
両陛下は、それまでにも海外で学ぶ大切さは発言されていたが、愛子さまに海外経験を早くから薦めたいとはお考えではなかったといわれた。
「皇室は特別な環境にあり一般の人との出会いは限られていることから、学校の友人たちと継続した良い関係を保つことはとても重要なことだといいます。高校生だった愛子さまは、友人たちと過ごされているととても楽しそうだったことから、留学のご希望を聞いた時に、殿下(当時)は愛子さまの人生に大きな機会となるのではないかとお考えになったのではないでしょうか」(皇太子殿下とお付き合いのあった音楽家)
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イートン校での愛子さまは、寮生活をしながら3週間のプログラムに参加。
「授業は英語で、イギリスの文化を学ぶため博物館や史跡を訪問なさった。ロンドンではミュージカル鑑賞もなさったようです」(前出・元宮内記者)
自立した留学生活を満喫なさって帰国された愛子さまは、東宮御所(当時)でもこれまで以上に身の周りのことを積極的になさり、人を気にかけられるようになられたといわれた。その年の宮内庁の文化祭でも、英国でお友だちと撮った風景や召し上がったデザートなどの写真をコラージュした作品を出品。写真を観ているだけでも楽しさや熱量が伝わってくるようだった。
愛子さまが2022年(令和4年)に初めて歌会始の儀に寄せられた和歌「窓」も、英国についてのものだった。
〈英国の 学び舎に立つ時迎へ 開かれそむる 世界への窓〉
歌には友人たちとのささやかな日常や学ぶことの喜びがあった。
陛下も今年6月の英国への外国訪問を終えられたご感想の中で、「若い世代の人々が、今後もお互いの国に対する関心を深め、両国の相互理解と友好親善に大きな役割を果たしていくことを期待しています」と述べられた。
愛子さまが日本赤十字社の仕事として、両陛下とご一緒に3回目の海外に行かれる日が来るのもそう遠くないかもしれない。
文=友納尚子
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