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鎌倉・小町通りの隠れ家カウンターで アツアツの窯焼きつまみ&ピザ 冷えたクラフトビールを飲み比べ

CREA WEB / 2024年7月20日 11時0分


美しい泡んのクラフトビールと窯焼きピザ。

 鎌倉で旦那さんと暮らしながら、ハワイや沖縄、もちろん東京でも料理の本を作ったり、取材をしたり。料理編集者・赤澤かおりさんは、どんなに忙しくても元気いっぱいなのです。

 忙しい毎日のなかで、ほっとするのはやっぱり、地元・鎌倉に戻って、もしくはおうちで目一杯働いて、お酒を飲む時間。基本的に前々から予約をとるよりも、その日のお腹に聞いて食べたいものと飲みたいものを求めて出かけます。

 ふっと時間が空いたとき、ひとりでふらりと出かけた鎌倉で、女性ひとりでお酒を楽しむなら? 今月は「鎌倉でビールを飲むならココ!」という3軒を教えてもらいました。

 3回目は、連日大混雑の小町通りで落ち着けるお店へ。


人生で一番おいしいピザ、ビールがないと始まらない!


「マルゲリータ」(S)1,430円。焼きたてを頬張って。

 あくまでも超個人的な見解ではありますが、ビールに合う料理としてイメージするベスト3は、ピザ、餃子、焼肉。これらに限っては特にビールがないと始まらない、と思っているもの。もちろん、それぞれ好みはあると思いますが、私的にはお互いをおいしくする相乗効果大な3つと思っております。

 さて、ビールシリーズの最後を飾るのは、人生で初めてピザのおいしさと、クラフトビールのおいしさを教えてもらったお店「ブルールーム」。実は、今までピザにはそんなに思い入れがありませんでした。長年生きてきて、それほどおいしいピザに出合えてなかったんだと思います。

 それを180度覆してくれたのが、ここのピザ。こんなにおいしいなら毎日食べたい! と、真剣に思ったくらい。私の胃袋をグググとつかんだのです。

 とにかくご主人の伊藤耕太郎さんの作るピザ生地はモチッとしていて、粉の旨みもしっかりあるタイプ。しかも軽やかな食べ心地だから、いくらでも食べられるのがこわいんですが、ついつい、もう1枚、いやもう1枚頼んでおこうかなと思ってしまう。夫と行くと、平均3枚。プラス、おつまみというのがだいたいのペースですが、ひとりのときは、1枚は必ず。あとはおつまみにするか、ピザだけに集中するか、その日の気分で決めています。もちろん、ビールも!


「ピザボナーラ」1,650円。平飼い卵をくずしながらとろとろをどうぞ。

 というわけで、ピザは何を食べてもおいしいんですが、よく注文するのは、「マルゲリータ」と、写真はありませんが「ピザトリチャーナ」。この基本中の基本のマルゲリータからはじめて、おすすめのクラフトビールをグビリ。それから、夫婦揃って好きなピザトリチャーナにいく感じ。ちなみにピザトリチャーナとは、簡単に言ってしまうとアマトリチャーナのピザバージョン。程よい塩気のパンチェッタ、シャキシャキ感と甘みがある玉ねぎ、ジュシーなトマトが織りなす、わが家が愛してやまないピザです。

 あともう1枚となると、平飼いの卵を贅沢にポンとのせた「ピザボナーラ」(これもご想像の通り、カルボナーラのピザ!)か、4種のチーズを使い、焼きたてのとろとろのところにはちみつをとろ〜りとたらしてデザート的にいただく「クアトロフォルマッジ」、というセレクト。店主、耕太郎さんのおすすめは渋く、「マリナーラ」。これもいつも捨てがたい!

奥様の作るおつまみもビールに合う!


定番の「人参とオレンジのサラダ」440円、プリプリの「窯焼きソーセージ」880円。

 ここはおつまみもおいしいんです。主に季節の地野菜や果物を使い作られる、奥様の有子さん作のこれがまた美味。それをまずはいくつか頼んで、ビールを飲みながら、今日のピザは何にしようかなと考えるのもいい時間。


いつもやさしく迎えてくれる奥様の有子さん(右)。彼女が作るおつまみにも、チャーミングなお人柄にも惚れてます!

 必ずオーダーするのは「人参とオレンジのサラダ」。初夏に登場する、新生姜に豚肉を巻いたおつまみも大好物。あまりにおいしくて思わず作り方をうかがってしまったくらい、でした。

 と、あれやこれやと悩みつつ、その間に、ビールを2~3杯。クラフトビールはいつも5種類ほどあり、そのなかからおすすめを聞いて選ぶことが多いですが、有子さんの長年の統計によると、どうやら私はフルーツ感があるジューシーでほんのり甘みを感じるものが好きらしいです。

季節感のあるクラフトビールを飲み比べ


テイスティングにおすすめの「飲みくらべ3点セット」1,650円。左から小麦を使用した白ビール「京都醸造 毬子」、フルーティな「横浜ベイブルーイング ウエストコーストIPA」、バランスの良いIPA「志賀高原アフリカビール ペールエール」。

 クラフトビールといっても、「ブルールーム」のセレクトは、基本的には食事に合う飲みやすいものが中心で、その中で1種類くらいは苦みがあるものをおいているのだそう。


クリーミーな泡が注がれる瞬間!

 時期によっても登場するビールが違い、例えば、春には白ビール、冬には黒ビールといった具合。以前いただいたなかで、特に私が好きだったのは、「バーバリックワークス」の柚子を使ったビール。爽快感とジューシーの両方がバランスよくあって、ここ最近では特に好みで、リピート率高し、でした。


カウンターに座ってふたりと話をするのも楽しいビール時間。

 私がピザとビールに開眼した「ブルールーム」は、鎌倉駅から小町通りを鶴岡八幡宮に向かって5分ほど歩いたところにあるヴィンテージビルの2階。この夏でオープンから早12年目を迎えるそうです。


ブルーの空間に癒やされる。

 そんなここで、小町通りの喧騒をよそにビールとピザで過ごすゆるい鎌倉時間は、至福のひとときでもあり、音楽好きの店主がセレクトする南の島を彷彿とさせる音楽と、窓から抜ける気持ちのいい風と、店主が着こなすヴィンテージのアロハシャツに、ご無沙汰気味のハワイを思い出すひとときでもあります。


秘密の部屋の入り口。この看板が目印。

 だからかな、隠れ家的なここへは東京からの仕事帰り、疲れている日は特に、ついふらふらと足が向いてしまうんですよねー。

ブルールーム


所在地 神奈川県鎌倉市小町2-8-9 秋山ビル2F
電話番号 090-1768-0621
営業時間 17:00~21:30(L.O.) 土・日曜、祝日12:00~13:30(L.O.)、17:00~21:30(L.O.)
定休日 木曜
Instagram @blue_room_kamakura

赤澤かおり(あかざわ・かおり)

料理雑誌の編集部を経て、フリーランスに。料理と旅の編集者として活動。料理本のほか、30年以上通い詰めるハワイについての執筆、単行本編纂も多数。近著に「人生にはいつも料理本があった」(筑摩書房刊)。
Instagram @kaoriakazawa.akalohasunny

文=赤澤かおり
写真=榎本麻美

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