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鎌倉・長谷で海見え穴場テラス!イタリアワインやビール片手にひとり専用前菜や濃厚ウニパスタを

CREA WEB / 2024年8月8日 11時0分


海との距離感がちょうどいい。

 鎌倉で旦那さんと暮らしながら、ハワイや沖縄、もちろん東京でも料理の本を作ったり、取材をしたり。料理編集者・赤澤かおりさんは、どんなに忙しくても元気いっぱいなのです。

 忙しい毎日のなかで、ほっとするのはやっぱり、地元・鎌倉に戻って、もしくはおうちで目一杯働いて、お酒を飲む時間。基本的に前々から予約をとるよりも、その日のお腹に聞いて食べたいものと飲みたいものを求めて出かけます。

 ふっと時間が空いたとき、ひとりでふらりと出かけた鎌倉で、女性ひとりでお酒を楽しむなら? 今回は鎌倉ならでは、「海を見ながら!」お酒を楽しめるお店をご紹介します。3回目は愛らしいテラス席で海の風を感じるイタリアンです。


海が見える特等席でふらりひとり飲み


歳を重ねるたびにイケメン度が上がっている気がする、坂下祐樹シェフ、通称ゆうくん。

 海を見ながら食事をする、海見えの部屋、全室オーシャンビュー! など、海が見えるという特典はいつの時代も人を魅了します。私も物心ついた幼稚園時代から、そこには執着がありまして、何かにつけ、そこを優先して人生を歩んでまいりました。それにしてもなぜ、人は海が見えることにこんなにも固執するのでしょうね。ある人曰く、そこに癒しがあるから、とのことでした。海は母のような存在という人もいました。母なる大地とは聞いたことがありますが、海は母とは新しい見解。でも、言われてみれば、人は皆生まれる前は羊水の中にいるんですものね。そんな言葉も納得できます。

 さて、前置きが長くなりました。海見えひとり飲み、3回目はイタリアン! 由比ガ浜にオープンして15年という「IL BIRRAIO(イル ビッライオ」 は、若きオーナーシェフがこの海が見える物件に出合い、もうこんな場所はなかなか出てこないだろうと思い、スタートを決断したというところ。


海見えテラスが特等席。

 R134からほんの少しだけ入ったところにあり、カウンターからも、テラスの席からも由比ガ浜海岸と海が望めます。休日の夕暮れどきともなると、どこからともなくやってきた人たちでテラスもカウンターも大賑わい。気づけば、輪に入って乾杯しているという、お店もお客さんたちも陽気な雰囲気がいい感じなのです。


店内とも一体感があります。

 私は海が見えるテラスで、前菜のみで軽く1杯やってからビーチを散歩して、また舞い戻って本格的に食べるなんてこともたまにしておりますし、友人たちとワイワイやるときはしっかり奥の席で食べて、飲む、を楽しんでいます。

“ひとり”に優しい、おいしいイタリアン

 なんと言っても、ここはお酒に合うつまみ(前菜)がおいしい! しかも野菜や魚介系が充実しているので気持ち的にヘルシー(ここ大事!)。そんなわけで、多少飲みすぎても胃袋的に±ゼロということでよし! とできるところも気に入っています。


1人用のお客さんにのみ提供してくれる前菜盛り合わせ。こんなにモリモリで2,200円!

 今回オーダーしたのは前菜の盛り合わせで、タコとウィキョウのサラダ、揚げナスのバルサミコ酢漬け、生ハムを巻いたパネッレ、キノコのマリネ、真鯛のカルピオーネ(甘酢漬け)など。お皿からか溢れんばかりに盛られて出てきたこれは、なんとひとりでいらしたお客さんに特別に盛り合わせてくれるもの。

 通常は、それぞれに前菜としてオーダーできますが、ひとりだといろいろ味わえないでしょ、と優しいシェフ! こちらはパスタも結構大盛りなので、ひとりのお客さんにはハーフサイズにしてくれるます。なんともありがたい! でも私はひとりでもときどき欲張って普通盛りにし、やらかしておりますけれど、おいしいのでぺろりと食べられちゃうんですよ、これがまた。

 パスタは、どれもおいしいですが、個人的にトリュフをふんだんに削ってのせた贅沢なパスタが大好きで、以前、友人たちと行ってシェアして以来、次は絶対独り占めして食べると心に決めているもの。


大好物「北海道産 生ウニとルッコラのクリームソース リングイネ」。2,600円。1人のときはハーフサイズにしてくれます。こちらはフルサイズ。

 あとはシェフが修業時代、師匠に教わり、いつか自分のお店を持つことができたらメニューに加えたいと思ってきた思い入れのある、ウニのパスタ。これは海の旨みがたっぷりのソースまで全部食べ尽くしてほしいので、パンを注文してしっかり拭って最後までどうぞ。

 そうそう、今回あらためて取材させていただき知ったのですが、おいしいと思っていた太めのピーチというパスタなどは、シェフの手打ち麺でした。知らなかったー。どうりでおいしいわけですね。

 これらパスタに合わせるのは、イタリアの南の方のワイン。なんだか、海が見えるところでのイタリアンというと、シチリアのほうのワインを! と思ってしまう単純な私ですが、シェフもそんな感じのものをいつもおすすめしてくださいます。


ウニのパスタに合わせた白ワインはシチリア「ドンナフガータ」のダマリーノ。ボトル6,800円。

 今日は、中原めいこのあの名曲を思い出す、フルーツモリモリのエチケットがかわいいこちらを。それからイタリアのクラフトビールなんてものもいただきました。シェフは、イタリアのエミリアロマーニャや都内のイタリアンレストランで修業してきたこともあり、料理はもちろん、お酒もやっぱりイタリアものがメイン。ビールも、もちろん!


イタリア・ウンブリアのクラフトビール!「ビッラ フレア」1本 1,300円。

 それもそのはず、シェフ ゆうくんがビールが好きだからというシンプルな理由から、お店の名前が“ビールの醸造場”という意味のイタリア語をつけたくらいですから。


イタリアっぽーい「レモンのチーズケーキ」は海沿いにピッタリの味わい。900円。

 気軽で気張らない、イタリアの港町にあるようなここは、疲れたときの私の憩いの場所。住宅街の中で、ポツンと灯る明かりの先には、賑やかな笑いと、おいしい料理とお酒があります。そして、にこやかでイケメンのシェフ越しの海! あぁ、言うことなしのひとり飲みです。

IL BIRRAIO(イル ビッライオ)


お店は住宅街のマンションの1F。

所在地 神奈川県鎌倉市長谷2-7-14
電話番号 0467-33-4803
営業時間 12:00~14:00L.O.、18:00~21:00L.O.
定休日 不定休
Instagram @ilbirraio_kamakura

赤澤かおり(あかざわ・かおり)

料理雑誌の編集部を経て、フリーランスに。料理と旅の編集者として活動。料理本のほか、30年以上通い詰めるハワイについての執筆、単行本編纂も多数。近著に「人生にはいつも料理本があった」(筑摩書房刊)。
Instagram @kaoriakazawa.akalohasunny

文=赤澤かおり
写真=榎本麻美

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