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夏の疲れたカラダに良質な「塩」を! 600種のレシピから自分好みの味を探せる 「塩の専門店」が東京ソラマチに誕生

CREA WEB / 2024年8月11日 11時0分


「塩」の監修をしたソルトコーディネーター・青山志穂さん。お店の棚には、ブレンドに使う塩がズラッと並び圧巻です。

 スカイツリーのお膝元・東京ソラマチの4階に、この夏ユニークな塩の専門店「ぐるぐるしゃかしゃか」がオープン。塩をブレンドして「あなたにぴったりの塩を作る」がテーマの新店で、編集部が塩づくりを体験してきました。


●塩をブレンドして、その人にぴったりの味を作る

 7月11日にオープンした「ぐるぐるしゃかしゃか」は、人気の梅干し専門店「立ち喰い梅干し屋」等を手掛けるBambooCutがプロデュースした「塩」をまぜるという新しいコンセプトの専門店です。

 塩の監修は、ソルトコーディネーターの青山志穂さん。塩に魅せられた青山さんは、約2000種類もの塩を所持し、全国の生産者とも深いつながりをもっています。

 今回、「ぐるぐるしゃかしゃか」を立ち上げるにあたり、「最高においしい塩とは何か」を追求した結果、「それは人により異なるのでは」というところに辿り着いたそうです。


塩づくり体験の最初に見せてもらう、お店のコンセプトをまとめた絵本。塩への愛を感じます。

「ひとえに味覚といっても、それぞれに十人十色の好きな味、『好味(このみ)』があります。ある人がおいしいと思う塩が、別の人はあまりピンとこなかったりする。そこで、たくさんの塩をブレンドすることで、その人にぴったりの味を作る、というコンセプトを思いついたんです」と、BambooCut代表の竹内順平さん。

 そして、好みに合わせたオリジナルブレンドの塩をつくることができるお店が誕生しました。それでは、早速、塩づくりに挑戦してみましょう。

●いざ、「ぐるぐるしゃかしゃか」でブレンド体験!


青い寒天に塩をつけて味比べ。「塩をつくる体験」は約30分、料金2700円(税抜)。約100gの塩を持ち帰れる。

「あなたにぴったりの塩」をつくれるカウンターコーナーでは、まず青い寒天に5つの塩をつけて食べ比べ、好きな味の方向性をみつけていきます。

 甘味、旨味、酸味、塩味、苦味に特化するようにブレンドされたそれぞれの塩は、食べる人によって大きく感じ方が分かれるもの。特に「苦味」ははっきりと好みが分かれるそう。


ちなみに寒天は、塩の味を邪魔せずに食べられる食材として選ばれたとのこと。

 青山さんは、「塩は命の源。あって当たり前のでもあるので、好きも嫌いもないように思われるかもしれませんが、例えば同じ人が食べても、夏と冬、あるいは朝と夜でも、おいしいと感じる味が異なったりするんですよ」と教えてくれました。

 毎日同じものを食べているはずの家族同士でも、お互いにおいしいと思う塩を食べ比べると、好みの違いがはっきり分かったりするのだとか。

 身近な人と一緒に試すと、同じ人間でもここまで感じ方に差が出るものなのかと、おもしろい体験になるはず。


カウンターでは、専門スタッフの皆さんが丁寧に好みを聞き、カルテに書き込んでくれます。

 5つの塩を食べ比べました。どれもおいしいのですが、今回は特に気に入った「甘味」と「酸味」をベースにブレンドしてもらうことに。

 この日は特に暑かったこともあり、塩がじんわりと身体に染み渡るようでした。


このお茶の優しい甘みにまた癒されます。塩、お茶、塩……とエンドレスに味わいたくなってしまう!

 京都・宝泉堂の黒豆茶でお口直しをしながら、さらに好きな味を「吟味」していきます。

●だんだん見えてくる、自分の好きな味


食感や色、よく食べる食材などをヒントに、より好みの味を探っていきます。

 好きな味の方向性が見えてきたところで、今度は別の角度から、さらに好みを探っていきます。

 例えば、ガリガリさせたりサラサラさせるなどの「食感」を加えたり、牛肉や魚や野菜など、その人が良く食べる「食材」をヒントに塩に調整したり。

 岩塩のピンクや黒、黄色など、塩の「色」も、味わいを決めるポンイントになってきます。


ベースになる塩に加える、好みの味を探っていきます。

「お肉なら鶏肉をよく食べる」「ガリガリした食感が好き」「まろやかさをプラスしたい」など、ボードに書かれた20以上の項目から気になるキーワードを伝え、その特徴を持った塩を味見して、「これ」と思うものを選びます。

 そして、最初に選んだベースの塩と混ぜ合わせると、オリジナルの塩は完成。

 青山さんが考案した600パターンにもなる塩のブレンドレシピのなかから、最終的にその人にぴったりのたったひとつのレシピに巡り合えるのです。


ガラス瓶の中で「ぐるぐる」「しゃかしゃか」混ぜ合わせて、持ち帰り用の約100gをその場でブレンドしてくれます。

 実は、お店をスタートする前、ワークショップで100人以上がこのブレンド体験に参加したところ、ひとりとして同じレシピにはならなかったそう。

 それだけ、人の味覚は繊細で、それぞれに異なるということなのかもしれません。


今回のブレンド体験では、63番のレシピになりました。リピートしたい場合は、同じ番号のものを200g(ブレンド体験の倍の量)1,500円(税抜)で購入可能です。

「あなたにぴったりの塩」の持ち帰り用パッケージ。

「日本はもちろん世界各国の職人さんの手で、おいしい塩が生み出されており、その数は4000以上にものぼります。それぞれ、そのままでもとてもおいしいですが、お家にたくさんの塩を揃えて使い分けるのは大変ですよね」と、青山さん。

「おいしい塩を、さらにその人の『おいしい』に寄り添ってブレンドすることで、世界で一つだけの万能塩ができるはず。自分にとって最高の塩と出会えれば、毎日のおいしさがより上質になり、豊かで楽しくなるはずですよ」

●手軽に買って帰れるおいしいアイテムも


左から、かける塩「しゃかしゃか」40g、まぜる塩「ぐるぐる」50g。それぞれひとつ820円(税抜)。

 お店には、手軽に買って帰れるアイテムも。まずは、用途に合わせた2つのオリジナル商品「ぐるぐるしゃかしゃか」。オープンに合わせて開発された、2つのオリジナル塩です。

 6種類の塩をブレンドしてつくった「ぐるぐる」は、炒め物や汁物、煮込み料理などをつくる際に最適な「まぜる専用の塩」。旨みが強いのが特徴です。

 5種類の塩をブレンドしてつくった「しゃかしゃか」は、ザクザクとした食感が特徴で、お肉や魚、サラダなど、最後の仕上げに「かける専用の塩」として誕生しました。


塩クルトン「くるくるとんとん」100g 1050円(税抜)。

塩クルトン「くるくるとんとん」100g 1050円(税抜)。

 もう一つのおすすめは、「おやつ」としてそのまま食べられるクルトン。

 たっぷりのシュガーバターにオリジナルの塩を合わせることによって、やみつきになるあまじょっぱい味に仕上がっています。

 おいしい塩を使うからこそできた塩クルトン「くるくるとんとん」は、おみやげやプチギフトにもぴったりの一品です。

塩をまぜるみせ 『ぐるぐるしゃかしゃか』

所在地 東京都墨田区押上1-1-2 東京ソラマチ4F
電話番号 03-6456-1040
営業時間 10:00~21:00(最終受付 20:00)
定休日 無休
https://guruguru-shakashaka.jp/

文=CREA編集部
写真=山元茂樹

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