＜カプリ島 名門ホテルの美食＞ オアシスホテルの美麗な カジュアルダイニング

　古代ローマ皇帝アウグストゥスが“甘美なる快楽の地”と称えたカプリ島。

　アナカプリを代表する老舗ホテルのメインダイニングに、カプリ地区の喧騒から少し離れた閑静な名店まで。セレブリティが通うホテルならではの洗練の美食を3回に渡り3軒ご紹介。

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カプリ島そのものをイメージできる料理を堪能

◆Villa Marina Capri Hotel & Spa（ヴィッラ・マリーナ・カプリ・ホテル アンド・スパ）内
Ristorante Ziqú（リストランテ・ズィクー）

手長エビのサラダ、ビートのサンゴチップとカクテルソース。36ユーロ。

　20世紀初頭から、ヴァカンスに訪れる芸術家や業界人をもてなしてきた個人の邸宅を、2008年にホテルに改装した「ヴィッラ・マリーナ」。

シェフのマヌエーレ・カタルッツァ氏。ハーブは、キッチン前のハーブガーデンから都度収穫。

　古き良きカプリ島の“ブエン・レティーロ”（人里離れたオアシス）のムードを纏った、モダンなホテルのダイニングを、フリウリ出身のシェフ、マヌエーレ・カタルッツァ氏が担う。

ナポリ湾を望む開放的なレストラン。

　ベネチアのダニエリ、カプリ島のクイシサーナ、ロンドンのル・ガブローシュなど、名店で30年の経験を積んだシェフが、クオリティを追求した土地の食材、目の前の地中海から揚がる魚介で、「遠方から訪れるゲストが、カプリ島そのものをイメージできる」味わいに仕上げる。

オンブリーナのレモンムニエル、ズッキーニクリームとズッキーニの花を添えて。42ユーロ。

Villa Marina Capri Hotel & Spa（ヴィッラ・マリーナ・カプリ・ホテル アンド・スパ）内
Ristorante Ziqú（リストランテ・ズィクー）

所在地　Via Provinciale Marina Grande 191, Capri, Napoli
電話番号　081 8376630
営業時間　12:30～14:30、19:30～22:30
定休日　無休 ※冬季休業10月29日～4月9日
https://www.villamarinacapri.com/

文＝岩田デノーラ砂和子
写真＝鈴木七絵