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2024年秋に読みたい「動物」マンガ18選 犬猫から“謎の生物”まで、疲れた心を満たしてくれる「いきもの」が集合!

CREA WEB / 2024年9月6日 0時0分

 大人気のエッセイマンガから、ファンタジーまで。かわいいだけじゃない、時にはわたしたちに力強く生きる勇気を与えてくれる“いきもの”大集合!

 小説家、お笑い芸人、書店員など各界のマンガ好きのみなさんが厳選。名作から新作まで、いま読むべき動物マンガ18作品は?


◆『まめきちまめこニートの日常』まめきちまめこ/KADOKAWA


『まめきちまめこニートの日常』まめきちまめこ/KADOKAWA

 ニートのまめこと暮らすのは、犬のこまちと猫のタビ。巻を重ねるごとにともに暮らす動物が増えていき、賑やかな毎日に思わずにんまり。

「動物が出てきてかわいいというのもあるのですが、何よりも作者さんのギャグセンスの高さに癒されるマンガ。特徴のある絵柄が癖になる。ニートがだらだらしている話がメインなので、疲れているときにうってつけ」(新川さん)

「もともとまめこさんのブログが大好きなんですが、犬飼い、猫飼いさんには、あるあるがすごいし、ワードとギャグのセンスも良くて癒やされ元気になります」(八木さん)


推薦者

小説家
新川帆立(しんかわ・ほたて)さん

東京大学法学部卒業後、弁護士として勤務。第19回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2021年に『元彼の遺言状』(宝島社)でデビュー。著書『競争の番人』(講談社)など多数。近著に『女の国会』(幻冬社)がある。


推薦者

ジュンク堂書店池袋本店コミック担当
八木 泉(やぎ・いずみ)さん

丸善ジュンク堂書店でコミックジャンルアドバイザーチーフを務める。コミック担当歴は20年以上というマンガの専門家。

◆『化け猫あんずちゃん』いましろたかし/講談社


『化け猫あんずちゃん』いましろたかし/講談社

 南伊豆にある架空の町が舞台。寺の和尚さんに拾われた猫、あんずちゃんは、30年を過ぎても元気で、いつのまにか化け猫に。2本足で歩き、人の言葉を話すあんずちゃんと町の人々の暮らしを描いた、人情コメディ。

「絶対!『化け猫あんずちゃん』。それは今年の夏公開になったアニメーション作品に私も出演しているから、というのもありますが、発表されたときから大好きなマンガです。オフビートな妖怪マンガです」(澤部さん)


推薦者

ミュージシャン
澤部渡(さわべ・わたる)さん

音楽とマンガを愛するマルチプレイヤー。数々の著名人への楽曲提供を行い、アニメや映画などの劇伴に携わる。ソロプロジェクト「スカート」名義でも活躍。コラボレーションEP『Extended Vol.1』が好評配信中。

◆『永久機関シマエナガ-シマエナガとカラスさん-さんばいめっ!』青春/KADOKAWA


『永久機関シマエナガ-シマエナガとカラスさん-さんばいめっ!』青春/KADOKAWA

 あざとかわいいシマエナガと、クールで鋭いツッコミを持つカラスが織りなす友情コメディ。

「シマエナガとカラスがコンビでボケとツッコミやっているような雰囲気の4コママンガです。妙に理屈っぽいセリフが、シニカルな笑いを誘うのでクセになります。シマエナガって実物もかわいいけれど、こうしてデフォルメしてもかわいい」(三浦さん)


推薦者

ライター・ブックカウンセラー
三浦天紗子(みうら・あさこ)さん

『CREA』『an・an』をはじめとした女性誌でのマンガ紹介や、文芸誌などで書評やインタビューを担当。著書に『震災離婚』(イースト・プレス)など。

◆『デキる猫は今日も憂鬱』山田ヒツジ/講談社


『デキる猫は今日も憂鬱』山田ヒツジ/講談社

 デキるOLの福澤幸来は、猫の諭吉と暮らしている。本当はずぼらなOLとただの猫ではない諭吉のほのぼのとした生活を4コママンガで描く日常系コメディ。

「こんな猫がいたら人生が潤いますね。うちにも諭吉が来てほしい…! どうしたら諭吉みたいな猫と出合えますか……」(すず木さん)


推薦者

ブックライブ書店員
書店員すず木(しょてんいん・すずき)さん

年間読むマンガは2,000冊以上。総合電子書籍ストア「ブックライブ」編成担当で、この道10年以上のベテラン書店員。毎月おすすめの新作マンガを紹介する「月刊 書店員すず木」公開中。
https://booklive.jp/

◆『いとしのムーコ』みずしな孝之/講談社


『いとしのムーコ』みずしな孝之/講談社

 山の中でガラス工房を営む吹きガラス職人のコマツさんと、彼のことが大好きな愛犬ムーコのほのぼのとした日常を描く。いつも元気でちょっとおバカなムーコは、コマツさんが犬じゃないとわかると「早く犬になれますように」と願うように……。

「書き文字で爆発するムーコの感情がかわいい! コマツさん大好きっぷりに癒されます」(藤原さん)


推薦者

コミック編集者
藤原めぐみ(ふじわら・めぐみ)さん

◆『天地創造デザイン部』原作:蛇蔵&鈴木ツタ、作画:たら子/講談社


『天地創造デザイン部』原作:蛇蔵&鈴木ツタ、作画:たら子/講談社

 旧約聖書における「神による生物創造」をモチーフに、進化理論や生物学の最新の知見を盛り込んで、実際に存在する生物についてうんちくを展開していく科学マンガ。

「動物をデザインする仕事、という設定があまりに面白く、学習マンガとしてもお仕事マンガとしても楽しめます。大人も子どもも同じ目線で楽しみながら一緒に読むことができる、希有な作品だと思います」(彩瀬さん)


推薦者

作家
彩瀬まる(あやせ・まる)さん

2010年に「花に眩む」で第9回「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞してデビュー。ゲームとロードレースが好き。著書『新しい星』(文藝春秋)『なんどでも生まれる』(ポプラ社)ほか多数。

◆『かしこい猫もも太』中田あも/少年画報社


『かしこい猫もも太』中田あも/少年画報社

 ギャルのアミはピンク色の猫・もも太と暮らしている。もも太は話すことができ、スマホも使いこなすほど賢い。そんなアミともも太の日常ほのぼのストーリー。

「言葉が話せてスマホも使いこなすという、ぶっ飛んだ設定の猫・もも太と、もも太の過激な行動にも慈愛に満ちたツッコミを入れる飼い主のアミ。もも太がウザかわいくてたまりません! ほっこり楽しく読んでいくと、やがて驚きの秘密が明かされます。笑いと涙が詰まった隠れた名作。泣きました!」(信太さん)


推薦者

ebookjapan書店員
信太祐介(しだ・ゆうすけ)さん

2007年株式会社イーブックイニシアティブジャパン入社。「ebookjapanマンガ大賞」や、人気作家のルーツと今に迫るインタビューシリーズ「漫画家のまんなか。」などを企画・担当。

◆『老犬とつづ井』つづ井/文藝春秋


『老犬とつづ井』つづ井/文藝春秋

 愛犬との暮らしの記憶と介護生活、お別れの日までを描くコミックエッセイ。

「犬への愛がそのまま具現化したような作品。つづ井さんの瑞々しい感性によって掬い上げられた愛犬Aと過ごした日々の温かさと愛おしさ、そして少しの切なさ。

 犬と暮らす日々のあるあるだらけで愛犬家としてはそうそう、と頷きながら笑って癒された。ああ、犬と暮らす毎日のかけがえのなさといったら。読んだあとは思わず犬のいる場所に走っていって、迷惑がられようとむんずと頬ずりして抱きしめてしまう」(宇垣さん)


推薦者

フリーアナウンサー・俳優
宇垣美里(うがき・みさと)さん

2014年にTBSに入社。19年に退社し、現在はドラマや舞台出演、執筆業など多方面で活躍。「週刊文春」で「宇垣総裁のマンガ党宣言!」を連載中。

◆『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』松本ひで吉/講談社


『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』松本ひで吉/講談社

 天真爛漫な犬くんと、魔王のように凶悪ながら愛らしい猫さま。笑いありホロリありのエッセイコミック。

「そりゃそうでしょう、かわいいでしょうよ、という想像を上回るハチャメチャぶり。それは、楽しいわな!」(薗部さん)


推薦者

編集者・元「このマンガがすごい!」編集長
薗部真一(そのべ・しんいち)さん

文藝春秋編集者。担当作に『週刊文春エンタ+』『証言「機動戦士ガンダム」』『この世界の片隅に 対談集』(文藝春秋)『翔んで埼玉』(宝島社)など。

◆『ねこに転生したおじさん』やじま/KADOKAWA


『ねこに転生したおじさん』やじま/KADOKAWA

 おじさんが交通事故に遭い、猫に転生! 自分が勤める会社の怒りっぽい社長に運良く(?)拾われ、一緒に暮らすことに。同じマンションの住民や犬猫たちとの日常に、ふと笑ってしまう。SNSで毎日更新。

「社会で頑張るおじさんの心の隙間を埋めてくれるのは、すべてねこさん。でも、そのねこさんの中身もおじさんかもしれません……!? SNSでお見かけしたときから心を鷲づかみにされてしまい……。かわいいとは言い難いおじさんたちが、絶妙にキモかわいくて最高です。そして、現実世界でねこさんをみても、おじさんの気配を感じてニヤニヤしちゃいます(笑)。ねこのいる世界、サイコー!」(牧野さん)


推薦者

アニメイト書籍担当
牧野麻紀子(まきの・まきこ)さん

アニメイトの書籍販促(主にBL)を担当。「全国にお店があるので、ぜひ、お近くのアニメイトへ!」
https://www.animate.co.jp/

◆『貼りまわれ! こいぬ』うかうか/秋田書店


『貼りまわれ! こいぬ』うかうか/秋田書店

 食いしん坊で真面目な主犬公、こいぬ。ある日、会社が倒産したと告げられ、途方に暮れていると不思議な求犬広告を見つけ……。

「ちんまりした目の犬たちには愛らしさと可笑しみが同居している。かわいいうえに、読んだらすっぱり犬の世界に連れていってくれる。現実のいろんなあれこれはさておき、思わず笑ってしまうひとときを作れる、実は力強い作品だと思っています」(みさきさん)

「動物しか出てきません。ぺたぺたシールを貼るこいぬに癒されます」(コミック担当Sさん)


推薦者

マンガ司書
みさき絵美(みさき・えみ)さん

公共図書館、マンガ専門図書館の司書を経て、現在はマンガのアーカイブに取り組んでいる。


推薦者

大型書店勤務
コミック担当Sさん

コミック担当は気付けば30年。中堅だと思っていたらすっかりベテランの域に。マンガはまだまだ紙で買ってしまうので、部屋中マンガだらけ。

◆『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』ナガノ/講談社


『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』ナガノ/講談社

 なんか小さくてかわいいやつ=通称「ちいかわ」たちが遊んだり、一生懸命働く姿を描いた、ほのぼの日常マンガ。

「仕事に忙殺されていた一時期、書籍をデスクの上に置いて、気を失いそうになったらページを開いてちいかわ成分を摂取していました。精神的スイーツです」(梅本さん)


推薦者

ブログ「マンガ食堂」管理人
梅本ゆうこ(うめもと・ゆうこ)さん

マンガに登場する料理を再現してブログ「マンガ食堂」で紹介。普段は会社員兼主婦。主な著書に『マンガ食堂』(リトル・モア)。

◆『お前、タヌキにならねーか?』奈川トモ/一迅社


『お前、タヌキにならねーか?』奈川トモ/一迅社

 タヌキのこがね丸は、山に住むタヌキを増やしたい思いから、人間たちをスカウトするために街へ。「変化の術」でタヌキになった人間たちは自分や周囲のことを見つめ直し、人生で本当に大切なことは何なのかを探し求めるヒューマンドラマ。

「読んだら優しい気持ちになれるタヌキな作品(笑)。思い悩む人たちが変化の術でタヌキの仲間入り? する物語。ホントに優しくて救われる気持ちになれます。と、描かれるタヌキたちがもっふもふで可愛すぎます!」(はなさん)


推薦者

TikTokクリエイター
書店員はな(しょてんいん・はな)さん

本屋で働くTikToker。TikTokでは「書店員はな」の名で旬のマンガを紹介するショートムービーを投稿中。TikTok:@blshotenhana

◆『ラーメン赤猫』アンギャマン/集英社


『ラーメン赤猫』アンギャマン/集英社

 猫が経営する一風変わったラーメン店が舞台。唯一人間の従業員となった珠子、ワケアリの猫の従業員や客たちの人情味溢れるドラマが展開する。

「本作はいわゆる“動物を愛でる”作品とは一味違います。訓練によって人語を話すことができたり、技能や資格を身に着けた猫たちが営むラーメン屋のお話。ほんわかした設定ではなく現実的な世界観で猫たちや人々の交流を描いており、細かい点まで配慮が行き届いているため、ある種の搾取感がないのが素敵です」(SYOさん)


推薦者

物書き
SYO(しょー)さん

映画雑誌の編集などを経て独立。映画やドラマ、マンガ、アニメといったエンタメ系からライフスタイルまで幅広く執筆。トークイベントや映画情報番組などにも出演。

◆『プリンタニア・ニッポン』迷子/イースト・プレス


『プリンタニア・ニッポン』迷子/イースト・プレス

 生体プリンターから生まれた、もっちりとした不思議な生き物と暮らすようになってから、無口な青年・佐藤の周辺はさまざまなできごとで賑やかに……。

「変だけど妙にかわいい生き物が出てくるマンガが好きです。一般的な動物とはなんだか違う、生体プリンターから出力されたすこしふしぎ(SF)な生物と暮らす日常譚。ゆるもちなプリンタニアに癒され、謎多き世界観も魅力的なSFです」(荻野さん)


推薦者

hontoコミック担当
荻野晶(おぎの・あき)さん

話題作からBLまでマンガ全般をこよなく愛し、月に100冊以上読む雑食派。マンガのキャラクターを讃えるアワード「マガデミー賞」の審査員も務める。

◆『今日のさんぽんた』田岡りき/小学館


『今日のさんぽんた』田岡りき/小学館

 柴犬のポン太の散歩付き添い要員であるりえ子は、能天気でちょっと抜けている少女。散歩中に繰り広げられるりえ子のボケやグチに、ポン太が心の中でツッコむという散歩コメディ。

「動物となると、個人的に好きな動物がやっぱりおすすめ。それは犬。ということで『今日のさんぽんた』を。今、ペット禁止のマンションで暮らしているため、日々犬欠乏症に悩まされています。疲れがピークになれば、もふりたいという思いが強くなる(笑)。その思いをこのマンガを読むことで癒されています。散歩を実体験しているかのように。ほんと犬かわいい」(近西さん)


推薦者

三省堂書店海老名店コミック担当
近西良昌(ちかにし・よしまさ)さん

18歳で書店員になり、三省堂書店海老名店に勤務。学参担当を経て、2001年から20年以上コミックを担当。マンガ大賞に第2回より選考委員として参加。

◆『大丈夫倶楽部』井上まい/トゥーヴァージンズ


『大丈夫倶楽部』井上まい/トゥーヴァージンズ

 日々“大丈夫になる活動”に励む花田もねは、生きることに不器用な会社員。ある晩、芦川という謎の生物と出合い、「大丈夫倶楽部」を結成することに。少し不思議なハートフルストーリー。

「動物というか謎の生物ですが、大丈夫じゃない時に大丈夫になるためのたくさんが詰まっていて、読んでいるといつの間にか大丈夫になる自分がいます」(犬山さん)


推薦者

イラストエッセイスト
犬山紙子(いぬやま・かみこ)さん

多くの雑誌で執筆のほか、メディアでも活躍中。ゲームやマンガなど、2次元コンテンツ好き。著書に『アドバイスかと思ったら呪いだった。』(ポプラ文庫)『私、子ども欲しいかもしれない。』(平凡社)など。

◆『動物のお医者さん』佐々木倫子/小学館


『動物のお医者さん』佐々木倫子/小学館

 ハムテル(西根公輝)と親友の二階堂は漆原教授に導かれ、H大学獣医学部に入学して獣医を志す。ユニークで豪快な漆原教授に振りまわされながらも、北海道の恵まれた自然環境の中で、さまざまな経験を積み、獣医としての知識を吸収していく。

「動物たちもかわいいのですが、出てくる人たちのキャラクターにとにかく癒されます。シュールだけど癖になる、まさに佐々木倫子ワールドです」(江上さん)


推薦者

お笑い芸人
江上敬子(えのうえ・けいこ)さん[ニッチェ]

2005年、近藤くみことともにお笑いコンビ・ニッチェを結成。「王様のブランチ」(TBS)「ノンストップ!NONSTOP!」(フジテレビ)などにレギュラー出演中。島根県のふるさと親善大使「遣島使」。

文=大嶋律子(Giraffe)

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