【秋田県・2024年版】秋の絶景・風物詩10選 風情あふれる「みちのくの小京都」角館の紅葉

　暑い夏が過ぎ、心地いい季節。旅をしたい気持ちが高まってきました。

　紅葉や秋祭り、収穫のよろこびなど、日本にはたくさんの美しい秋の絶景・風物詩があります。そんな日本ならではの魅力を感じるとっておきのスポットをご紹介。

「いつか」ではなく、今度の旅行の参考に。私たちを待っている秋ならではの豊かな景色をお楽しみください！

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◆角館武家屋敷通り

角館武家屋敷通り。

「角館」は、江戸時代に久保田藩の芦名義勝によって築かれた城下町。藩政時代を想起させる武家屋敷が軒を連ね、風情にあふれる町並みから「みちのくの小京都」とも呼ばれている。

　四季折々の景色は美しく、秋になると屋敷に植えられたモミジやカエデ、イチョウなどの古木が鮮やかな色に染まる。

　また、紅葉の見ごろの時期には夜間にライトアップが行われ、武家屋敷通り一帯が妖艶な雰囲気に包まれる。

　角館には、地域の人にも、観光客にも愛される秋田犬の「武家丸」がいたが、令和６年７月８日、角館のマスコットキャラクターだった武家丸は、１０歳で静かに息を引き取った。

見ごろの時期：10月下旬～11月中旬

角館武家屋敷通り（かくのだてぶけやしきどおり）

所在地　秋田県仙北市角館町
https://tazawako-kakunodate.com/

◆抱返り渓谷

抱返り渓谷。

「抱返り渓谷」は、仙北市を流れる玉川中流にある全長10キロメートルの渓谷。以前は人がすれ違う際に抱き合うようにして通らなければならないほど山道が狭かったため、この名がついたとされている。

　いまなお、手つかずの自然が残る秋田屈指の景勝地で、抱返神社から飯村少年弔魂碑までは遊歩道が整備されている。散策路の途中から奇岩や急流を見下ろし、迫力あるロケーションを楽しめる。

「東北の耶馬溪」とも称される名渓谷で、多種多様な木々の原生林やターコイズブルーの渓流、何度も振り返って見たくなるほど美しいといわれる「回顧の滝」など見ごたえたっぷり。

　紅葉の名所としても有名で、特に「神の岩橋」が絶好の眺望スポット。渓谷入り口に架かる全長80メートルの吊り橋で、ここから紅葉に染まる雄大な山々と渓流の秋景色を堪能できる。

見ごろの時期：10月中旬～11月上旬

抱返り渓谷（だきがえりけいこく）

所在地　秋田県仙北市田沢湖卒田～角館町広久内
https://www.city.semboku.akita.jp/sightseeing/spot/05_dakigaeri.html

◆太平湖

太平湖。

「太平湖」は、森吉ダムが造設された際にできた周囲30キロメートルの人工湖。大小13の渓流が注ぎ、湖にはサクラマス、イワナ、ワカサギなどが生息しているため、釣りを楽しみに訪れる人も多い。

　毎年6月1日には湖水開きが行われ、10月の紅葉シーズンまで遊覧船が「小又峡」まで運行。船上からは湖岸を彩る大自然の紅葉を眺められ、小又峡の遊歩道からは秋色の原生林に包まれた滝や甌穴などを間近から観賞できる。

見ごろの時期：10月中旬～下旬

太平湖（たいへいこ）

所在地　秋田県北秋田市奥森吉
https://www.city.kitaakita.akita.jp/archive/contents-6006

◆小坂七滝ワイナリー

小坂七滝ワイナリー。

「小坂七滝ワイナリー」は、人気観光地、十和田湖など豊かな自然に恵まれた小坂町にあるワイナリー。小坂町の火山灰を含む土壌や冷涼な気候を生かしてブドウを栽培しており、日本古来の在来種「山ブドウ」を中心に数種類の秋田県産ブドウを原産とするワイン造りを行っている。

　例年9月ごろになると、農園のブドウはどの品種も徐々に熟しはじめ、紫や緑、黒などの実をつけた房が一面に実る、この時期ならではの光景が広がる。

　また、農園からは十和田湖を擁する火山群が眺められ、紅葉のタイミングが合えば、ブドウ畑と紅葉した山のコラボレーションが楽しめる。

見ごろの時期：10月中旬～下旬

小坂七滝ワイナリー（こさかななたきワイナリー）

所在地　秋田県鹿角郡小坂町字上向滝ノ下22
https://kosaka-7falls-winery.com/

◆五城目朝市の「きのこ祭り」

五城目朝市の「きのこまつり」。

　秋田県南秋田郡五城目町で開催される五城目朝市は、地域住民から親しまれる活気あふれる生活市。毎年10月中旬に行われる「きのこまつり」では、旬のきのこや栗などを販売する出店が立ち並び、抽選会などのイベントが催される。

　500年以上の歴史を持つ朝市で、毎月2、5、7、0のつく日に開催。朝採れ野菜・季節の山菜・お菓子・花・魚介・日用品まで種々の商品が並ぶ。

　秋は種類豊富なきのこが所狭しと並ぶ「きのこ祭り」が開催され、なめこ汁や、名物の「だまこ鍋」などの販売もあり、秋の味覚を堪能できる、

開催日：10月中旬予定

五城目朝市の「きのこまつり」（ごじょうめあさいちきのこまつり）

所在地　秋田県南秋田郡五城目町下夕町通り（通称：朝市通り）
https://www.town.gojome.akita.jp/kanko/asobu/gojomeasaichi/26

◆大館・小坂鉄道レールバイクの紅葉

大館・小坂鉄道レールバイクの紅葉。画像提供：NPO法人大館・小坂鉄道レールバイク

　大館・小坂鉄道レールバイクは、旧小坂鉄道の廃線を自転車駆動に乗って走行する大人気のアクティビティ。2人乗りから最大6人乗りまであり、電動アシスト付きやトロッコなど、バリエーション豊かな車両がそろう。

　レールバイクは、自転車を漕ぐようにして線路の上を進む、自分で列車を運転しているような感覚の楽しい乗り物。レールバイクに乗って、長木渓流と美しい自然を満喫したい。

　10月中旬の２日間には、ラッセル車動作見学や、全国的にも珍しい車両を見学できる「小坂・鉄道まつり」が開催される。

大館・小坂鉄道レールバイクの紅葉 （おおだてこさかてつどうレールバイクのこうよう）

所在地　秋田県大館市雪沢字大滝30-2 地内
https://railbike.jp/

◆旧池田氏庭園の紅葉

旧池田氏庭園の紅葉。

　旧池田氏庭園は、近代の東北三大地主と称される池田氏の旧邸。池田氏の家紋に倣った亀甲形状の広大な敷地は、花や植物が豊富で、紅葉の名所としても有名な観光スポット。池田氏は、明治中ごろから戦前にかけて高梨村長を務めた。

　紅葉の季節が最も美しいといわれ、11月上旬が見ごろ。

　庭園に配された国内最大級の雪見灯籠や、大正浪漫が漂う白亜の洋館と紅葉が織り成す美しさは、ここでしか見られない景色だ。

旧池田氏庭園の紅葉（きゅういけだしていえんのこうよう）

所在地　秋田県大仙市高梨字大嶋1
https://www.city.daisen.lg.jp/docs/2013110400095

◆きみまち阪の紅葉のじゅうたん

きみまち阪の紅葉のじゅうたん。

　きみまち阪は、能代市二ツ井町にある県立自然公園。10月中旬頃になると園内の木々が紅葉し、巨大岩が連なる「屏風岩」や、男女の願いをかける「夫婦岩」を鮮やかに彩る。

　特に、恋文神社前の散歩道を敷き詰める真っ赤な落ち葉のじゅうたんは、息をのむ美しさ。

　また、例年10月中旬から11月上旬には紅葉まつりが行われ、たくさんの人々でにぎわう。

開催日：2024年10月10日（木）～11月3日（日・祝）

きみまち阪の紅葉のじゅうたん（きみまちざかのこうようのじゅうたん）

所在地　秋田県能代市二ツ井町小繋字中島
https://futatsui.com/2023/09/27/kouyoumatsuri-2-2/

◆秋田国際ダリア園

秋田国際ダリア園。

　NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』（2020年）でも紹介され話題となった、世界で「ダリアの神様」と称賛される育種家・鷲澤幸治さんが開園した、秋田国際ダリア園（大人400円、小中学生無料）。

　秋田空港から車で約10分の場所にある。毎年多くの新種が発表されており、秋空の下で何輪ものダリアが咲く美しい景色を満喫できる。鷲澤さんは、花業界に衝撃を与える斬新な新品種を次々と生み出し、かつては地味な存在だったダリアをハレの日を彩る人気の花へと押し上げた、ダリアの第一人者。

　9月から10月頃に見ごろを迎え、約700種、7,000株ものダリアが咲き誇る。

　園内を一望できるレストランでは、色とりどりのダリアを眺めながら食事を楽しむことが可能だ。

秋田国際ダリア園（あきたこくさいダリアえん）

所在地　秋田県秋田市雄和妙法字糠塚21
http://www.akita-dahlia.jp/

◆石田ローズガーデンの秋咲きのバラ

石田ローズガーデンの秋咲きのバラ。

　石田ローズガーデンは、約2,300平方メートルの敷地に1種1本を基本に多彩なバラが植栽されたサンプルガーデン。秋に咲くバラの見ごろは、例年10月上旬から下旬頃。

　秋バラは初夏に比べて花数は少なくなるものの、香り高く花色がより鮮やかになるといわれている。

　一輪ごとの花の違いを楽しみ、ちょっぴり大人な雰囲気の庭園を楽しんでみては？

石田ローズガーデンの秋咲きのバラ（いしだローズガーデンのあきざきのバラ）

所在地　秋田県大館市字三ノ丸10番地
https://www.city.odate.lg.jp/city/kankou/highlight/shizen/plant/rosegarden

※記載されている「見ごろ」は例年のものです。気候等により変動する場合がございます。
※施設の休業、イベントの中止・延期の可能性がございます。事前にご確認ください。

文＝CREA編集部