【山形県・2024年版】秋の絶景・風物詩10選 赤や橙、黄色に包まれながら湯浴みを堪能する愉楽

　暑い夏が過ぎ、心地いい季節。旅をしたい気持ちが高まってきました。

　紅葉や秋祭り、収穫のよろこびなど、日本にはたくさんの美しい秋の絶景・風物詩があります。そんな日本ならではの魅力を感じるとっておきのスポットをご紹介。

「いつか」ではなく、今度の旅行の参考に。私たちを待っている秋ならではの豊かな景色をお楽しみください！

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◆蔵王温泉大露天風呂

蔵王温泉大露天風呂。

「蔵王温泉大露天風呂」は、蔵王の大自然を味わいながら入浴できる源泉かけ流しの露天風呂。四季折々の景色を楽しむことができ、秋には赤や橙、黄色の紅葉に包まれながら、極上の湯浴みを堪能できる。

　川沿いにつくられた露天風呂で、周囲を木々に囲まれ、開放的な気分で入浴できる。湯船は、上流の女湯に２つ、下流の男湯に２つある。

　蔵王温泉の湯質は弱酸性の硫黄泉で、硫黄泉には表皮の殺菌や皮膚を強くする作用があるため、「美肌の湯」「美人づくりの湯」とも呼ばれている。血行促進の効果も。

　ちなみにシャワーはなく、シャンプーや石鹸も使用不可。しかし、湯の成分が肌の脂分を洗い流すことから「石鹸いらずの湯」ともいわれている。

営業期間：例年4月中旬～11月下旬まで（冬期休業）

蔵王温泉大露天風呂（ざおうおんせんだいろてんぶろ）

所在地　山形市蔵王温泉荒敷853-3
https://yamagatakanko.com/attractions/detail_2764.html

◆湯殿山神社

湯殿山神社。

　出羽三山のひとつ「湯殿山」は、修験道の聖地とされる標高1,504メートルの山。山腹には「湯殿山神社」が鎮座し、山頂にある湯を湧出する巨岩をご神体として信仰。すべてのものを産み出す山の神「大山祇命」を祀っていることから、「未来の世を表す山」ともいわれている。

　出羽三山の奥の院で、本宮は開山1400年以上の歴史をもつ。本宮は、お祓いを受けてからでなければ参拝できない。

　紅葉の名所としても有名で、県内で最も早く紅葉が始まるスポットのひとつ。本宮まで約1キロメートルのなだらかな参詣道を歩きながら観賞でき、紅葉した山をバックにそびえる大鳥居の景観が人気だ。

　ただし、写真撮影禁止、参拝は土足厳禁という厳しい戒めがあるのでご注意を。

開山期間：例年4月下旬～11月初旬

湯殿山神社（ゆどのさんじんじゃ）

所在地　山形県鶴岡市田麦俣六十里山7
https://yamagatakanko.com/attractions/detail_1339.html

◆最上川舟下り

最上川舟下り。

　最上川の雄大な自然を船上から眺められる「最上川舟下り」。かつて最上川舟運の要衝として栄えた戸沢村を出発し、降舟所の川の駅・最上峡草薙まで、約1時間の船旅を楽しめる。

　最上川は、松尾芭蕉の句でも有名なほか、NHK連続テレビ小説『おしん』の舞台にもなった、風光明媚な川。春夏秋冬いつでも美しい景色を望めるが、紅葉した山々のパノラマや水鏡もすばらしい。船頭の舟歌や会話を楽しみながら、ゆっくりと舟下りを堪能しよう。

紅葉の見ごろの時期：例年10月中旬～11月上旬

最上川舟下り（もがみがわふなくだり）

所在地　山形県最上郡戸沢村大字古口86-1（最上峡芭蕉ライン観光）
https://yamagatakanko.com/attractions/detail_4446.html

◆芋煮

芋煮。

「芋煮」は山形の代表的な郷土料理。里芋、こんにゃく、牛肉、ネギなどの具材を、醤油、砂糖、酒などで味つけした鍋料理だ。

　その昔、最上川舟運の終着駅で、舟頭たちが荷受人を待つ間に河原で鍋を囲んでおり、船着場が里芋の名産地に近かったため、里芋を入れて食べていたことが始まりとされている。

　地域によって材料や味つけが異なり、内陸部では牛肉に醤油味だが、日本海に面した庄内地域では豚肉に味噌味が定番。河川敷や海岸で鍋を囲む光景は、山形の秋の風物詩となっている。

　毎年９月ごろに「日本一の芋煮会フェスティバル」が山形市で開催されていて、第36回のことしは、９月15日（日）に開催された。

芋煮（いもに）

https://yamagatakanko.com/local-foods

◆大蕨の棚田

大蕨の棚田。

　山辺町西部の山間部に開かれた、昔ながらの田園風景を残す大蕨の棚田。その景観の素晴らしさから農林水産省の「日本の棚田百選」のひとつに選ばれており、秋には田んぼに黄金色の稲杭が規則正しく並ぶ圧巻の風景を望むことができる。

　山の斜面に広がる棚田は四季折々に美しい表情を見せてくれるが、秋には昔ながらの稲の杭掛けが地域の人々と支援団体の協力により行われ、棚田のシンボルとして守り続けられている。

見ごろの時期：9月下旬に稲刈りと杭掛け、10月中旬に取り入れと収穫祭が開催

大蕨の棚田（おおわらびのたなだ）

所在地　山形県東村山郡山辺町大蕨
https://yamagatakanko.com/attractions/detail_2741.html

◆長井ダム／ながい百秋湖の紅葉

長井ダム／ながい百秋湖の紅葉。

　長井ダムは、高さ125.5メートルと県内一の高さを誇る巨大ダム。このダムによってできた人工湖は「ながい百秋湖」と名づけられており、長井ダム管理支所の隣にある展望所から、山々に囲まれた百秋湖を見渡すことができる。

「ながい百秋湖」は、「いつまでも長井の地域が美しい風景を保ってほしい」という願いを込めて命名。

　湖岸の山肌は傾斜が急で、ところどころ断崖が露出し、紅葉の季節には特に美しい景観が楽しめる。

長井ダム／ながい百秋湖の紅葉（ながいだむ／ながいひゃくしゅうこのこうよう）

所在地　山形県長井市平野字北脇ノ沢4164-9
https://yamagatakanko.com/attractions/detail_8501.html

◆もみじ公園の紅葉

もみじ公園の紅葉。

　もみじ公園は、かつて真言宗の巨刹宝幢寺があった場所に開かれた公園。現在も残る庭園は江戸時代初期に改修が加えられたもので、心の文字をかたどった心字池を巡る池泉回遊式庭園。

　園内には、中央公民館分館「清風荘」や茶室「宝紅庵」が併設されている。

　四季折々の風情を楽しむことができ、11月上旬から11月中旬頃の、紅葉が色濃く染まる時季は特に景観が美しく、訪れる人を魅了する。

もみじ公園の紅葉（もみじこうえんのこうよう）

所在地　山形県山形市東原町2-16-7
https://yamagatakanko.com/attractions/detail_1958.html

◆やまがた川西ダリヤ園

やまがた川西ダリヤ園。

　やまがた川西ダリヤ園は、2020年で開園60周年を迎えた日本最大規模の観光ダリア園。世界各国のダリアを遊歩道を巡りながら楽しむことができ、さまざまな展示会やイベントも随時開催されている。

　4ヘクタールの敷地に、650種、約10万本のダリアが8月から11月初旬にかけて咲き誇る。

　また、園内では川西町の特産品紅大豆を使った「紅大豆ソフトクリーム」や、牛すね肉と山形県の名物玉こんにゃくを刺した「牛こん」などのグルメを楽しむこともできる。

やまがた川西ダリヤ園（やまがたかわにしダリヤえん）

所在地　山形県川西町大字上小松5095-11
https://yamagatakanko.com/attractions/detail_13182.html

◆面白山高原と紅葉川渓谷の紅葉

面白山高原と紅葉川渓谷の紅葉。

　山形県と宮城県の県境にある面白山は、面白山高原や紅葉川渓谷などの名所を有しており、思わず写真を撮りたくなる紅葉スポットが満載。例年の紅葉の見ごろは、10月下旬から11月上旬。

　また、山寺の東に位置し、面白山の麓に広がる面白山高原は、ハイキングやトレッキング、秋は紅葉狩りなど、大自然を楽しむことができる。

　面白山高原駅から程近い紅葉川渓谷には、紅葉川沿いに伸びる全長約2キロメートルのトレッキングコースがあり、渓谷美あふれる隠れた紅葉スポットだ。

面白山高原と紅葉川渓谷の紅葉（おもしろやまこうげんともみじがわけいこくのこうよう）

所在地　山形県山形市山寺面白山
https://yamagatakanko.com/attractions/detail_261.html

◆ドッコ沼の紅葉

ドッコ沼の紅葉。

　蔵王中腹にあるドッコ沼は、透きとおったエメラルドグリーンの水面がなんとも魅惑的な沼。周囲はブナの林に囲まれ、10月上旬ごろには美しい紅葉を見ることができる。

　春から秋にかけてはトレッキング、冬はスノーアクティビティがおすすめ。近くには、商売繁盛や旅の安全を願う蔵王大黒天が鎮座しているほか、ひと足のばして不動滝を観賞するのもよし。

　日差しによって青色やエメラルドグリーンに水の色が変化し、秋には紅葉が水面に映り、幻想的だ。

ドッコ沼の紅葉（どっこぬまのこうよう）

所在地　山形県山形市蔵王温泉
https://yamagatakanko.com/attractions/detail_12296.html

※記載されている「見ごろ」は例年のものです。気候等により変動する場合がございます。
※施設の休業、イベントの中止・延期の可能性がございます。事前にご確認ください。

文＝CREA編集部