【群馬県 2024年版】 秋の絶景・風物詩10選 妙義山の紅葉 上毛かるたでも称賛される紅葉の名所

　暑い夏もようやく終わり、心地いい季節。旅をしたい気持ちが高まってきました。

　紅葉や秋祭り、収穫のよろこびなど、日本にはたくさんの美しい秋の絶景・風物詩があります。そんな日本ならではの魅力を感じるとっておきのスポットをご紹介。

「いつか」ではなく、今度の旅行の参考に。私たちを待っている秋ならではの豊かな景色をお楽しみください！

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◆妙義山の紅葉

妙義山の紅葉。T.Hasebeイメージマート

　耶馬渓、寒霞渓とともに日本三大奇景にも数えられる妙義山。その荒々しい岩肌は日本屈指の山岳美と讃えられています。

　その特異な山の様子だけでなく、季節ごとに表情を変えるのも魅力で、中でも秋の紅葉に映える妙義山は上毛かるたでも「紅葉に映える 妙義山」として採録されているほど。

　その絶景を鑑賞するなら「道の駅みょうぎ」などもある妙義山パノラマパークがおすすめ。近くに妙義神社があり、日帰りの温泉施設なども併設されているので、のんびりと絶景を満喫することができる。

妙義山パノラマパーク（みょうぎさんパノラマパーク）

所在地　群馬県富岡市妙義町岳322-7（道の駅みょうぎ）
http://kanko.shimonita.jp/sightseeing/jp/200

◆諏訪峡の紅葉

諏訪峡の紅葉。

「諏訪峡」は、水上温泉郷を代表する景勝地のひとつ。利根川の浸食によってできた峡谷で、断崖、奇岩、怪石が連なる渓谷美が楽しめます。

　川に沿って約2.5キロメートルの遊歩道が整備されていて、「竜ヶ瀬」「珠簾の滝」「諏訪峡大橋」「笹笛橋」「与謝野晶子歌碑公園」「もみじ公園」など、豊富な見どころを巡れるのが大きな魅力。

　秋には、紅葉が両岸を彩る美しい景色が見られ、諏訪峡大橋から峡谷を一望できるほか、タイミングが合えば、峡谷の入り口に架かる笹笛橋から、冠雪した谷川岳と紅葉という取り合わせを眺めることもできます。

見ごろの時期：11月上旬～中旬

諏訪峡の紅葉（すわきょうのこうよう）

所在地　群馬県利根郡みなかみ町湯原
https://enjoy-minakami.jp/place.php?itemid=550

◆土合砂防堰堤

土合砂防堰堤。

「土合砂防堰堤」は、みなかみ町を流れる湯檜曽川に造られた、群馬県初のアーチ式堰堤。土砂災害を防ぐために造られた人工堰で、土木学会選奨土木遺産に認定されています。

　別名「湯吹きの滝」とも呼ばれ、谷川連峰をバックに勢いよく流れるダムの景色は写真映え間違いなし！　国道291号にある「土合橋」が、ダムを間近で見られる絶好の観賞スポットです。

　紅葉シーズンの景観は美しく、その綾錦を一目見ようと、多くの人が谷川岳トレッキングと併せて立ち寄ります。

土合砂防堰堤（どあいさぼうえんてい）

所在地　群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽
https://gunma-ctc.jp/recommended-heritage/r1/

◆照葉峡の紅葉

照葉峡。

「照葉峡」は、利根川の最奥部に位置し、「関東の奥入瀬」との呼び名を持つ美しい峡谷です。豊かな緑が広がる秘境のような空間が魅力で、日本を代表する俳人・水原秋桜子が命名した大小11の滝が約5キロメートルの間に点在しています。

　新緑と紅葉が有名な名所で、特に紅葉の景色は、秋桜子が「日本一の紅葉」と称賛したほど。峡谷の木々が秋色に染まり、赤やオレンジ、黄緑、黄色など、カラフルな彩りで楽しませてくれます。

見ごろの時期：10月上旬～中旬

照葉峡の紅葉（てりはきょうのこうよう）

所在地　群馬県利根郡みなかみ町藤原
https://enjoy-minakami.jp/place.php?itemid=513

◆吾妻渓谷の紅葉

吾妻渓谷。

　吾妻川の両岸が長い年月をかけて浸食されてできた、険しい様相を持つ吾妻渓谷。国指定名勝・吾妻峡は、吾妻川に架かる雁ガ沢橋から八ッ場ダム直下までの約2.8キロメートルにわたる渓谷になります。『関東の耶馬渓』とも呼ばれ、歌人・若山牧水も渓谷の景色を絶賛する作歌を残しています。

　吾妻峡十勝と呼ばれる奇岩や深い谷が見どころで、秋には両岸に生い茂るカエデやクヌギ、アカマツなどが紅葉し、鮮やかな渓谷美を見せてくれます。

　特に10月下旬～11月上旬にかけては美しい紅葉が見どころで、左岸の絶壁を切り開いて造られた旧国道145号からドライブをしながらや、右岸にある片道約40分のハイキングコース（登山道）を歩きながら、その絶景を眺められます。

見ごろの時期：10月下旬～11月上旬

吾妻渓谷の紅葉（あがつまけいこくのこうよう）

所在地　群馬県吾妻郡東吾妻町、長野原町
http://www.tohgoku.or.jp/~aysk/iwasgimaarea.html

◆大峰山

大峰山の紅葉。

　大峰山は、利根川と赤谷川の間に連なる高原状の山。中腹には本州最古ともいわれる浮島のある大峰沼と古沼があり、浮島および古沼は県指定の天然記念物になっています。

　この山は日本海側と太平洋側の両方の植生が見られる貴重な場所で、紅葉の時期には特有の植物の多彩な色合いを楽しむことができます。

　また、大峰沼周辺の原生林の紅葉も美しく、水鏡に映る紅葉の光景は驚くほど鮮明で幻想的。約6キロメートルのハイキングコースもあるので、ゆっくりと観賞しながら自然美を満喫するのもおすすめ。

　例年、紅葉の見ごろは10月下旬から11月上旬になります。

大峰山の紅葉（おおみねやまのこうよう）

所在地　群馬県利根郡みなかみ町寺間
https://www.enjoy-minakami.jp/place.php?itemid=512

◆榛名山・榛名湖の紅葉

榛名山・榛名湖。

　榛名山は、上毛三山の1つで、標高1,100メートルの山頂に榛名湖があります。榛名湖を取り囲む山々を総称して榛名山といい、山々のなかでも特に有名なのは「榛名富士」で、富士山のような端正な山容をしています。

　自然豊かな榛名山では年間を通じて美しい景観を楽しめますが、秋の紅葉はまさに圧巻。特に榛名富士からの眺めはすばらしく、紅葉を映した榛名湖と、遠方には谷川連峰、浅間山、関東平野、晴天時には富士山まで望むことができます。

　例年、10月中旬から11月上旬が、紅葉の見ごろになっています。

榛名山・榛名湖の紅葉（はるなさん・はるなこのこうよう）

所在地　群馬県高崎市榛名湖町
https://www.city.takasaki.gunma.jp/kankou/nature/harunako.html

◆河鹿橋と紅葉

河鹿橋と紅葉。

　河鹿橋は、伊香保温泉の湯元付近にある朱塗りの太鼓橋で、紅葉の名所であり、伊香保温泉随一のフォトスポット。寒暖差が激しいエリアにあるため、周辺のカエデやクヌギ、モミジなどが、ひときわ鮮やかに色づきます。

　紅葉の時期にあわせてライトアップの演出も行っており、暗闇の中に浮かび上がる河鹿橋と紅葉の幻想的な景観は、「夜の紅葉見物」の名所としても人気です。

　紅葉の例年の見ごろは10月下旬から11月中旬になります。

河鹿橋と紅葉（かじかばしとこうよう）

所在地　群馬県渋川市伊香保町伊香保586-2付近
https://www.city.shibukawa.lg.jp/kankou/event/matsuri/p000308.html

◆碓氷第三橋梁の紅葉

碓氷第三橋梁。

　碓氷第三橋梁は、明治25年にできた4連のアーチ橋で、国の重要文化財。200万個を超えるレンガで造られており、長さは90メートル、高さは31メートルにも達し、国内最大規模を誇ります。

　芸術と技術が融合した橋は美しく、通称「めがね橋」として親しまれています。

　紅葉の時期になると周囲の山々が色づき、重厚なめがね橋が鮮やかなモミジやカエデに包まれて、美しくも迫力のある景観に。

　廃線敷を利用した遊歩道「アプトの道」が整備されていて橋上を歩くこともできるので、橋の上からも下からもこの景観を楽しむことができます。

　紅葉の例年の見ごろは、11月上旬から中旬になります。

碓氷第三橋梁の紅葉（うすいだいさんきょうりょうのこうよう）

所在地　群馬県安中市松井田町坂本
https://www.city.annaka.lg.jp/kanko_spot/megane.html

◆小中大滝の紅葉

小中大滝。

「小中大滝」は、最大落差96メートルの壮大な滝。雄大な自然に囲まれており、紅葉シーズンには色とりどりの色彩に包まれ、特に美しい景色を見ることができます。

　滝の手前には階段式吊り橋「けさかけ橋」があります。橋の半分以上が急な階段でできていて、最大傾斜はなんと44％。そのスリル満点な様相に圧倒されます。

　そんなスリルと引き換えに、この橋から見えるのは滝壺まで見渡せる絶景です。滝の近くに設置された展望台にのぼれば、滝のほぼ全景が眺められます。

見ごろの時期：10月下旬～11月上旬

小中大滝の紅葉（こなかおおたきのこうよう）

所在地　群馬県みどり市東町小中
https://16106midori.jp/spot/seeing/10/

※記載されている「見ごろ」は例年のものです。気候等により変動する場合がございます。
※施設の休業、イベントの中止・延期の可能性がございます。事前にご確認ください。

文＝CREA編集部