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【長野県・2024年版】秋の絶景・風物詩10選。紅葉と雲海が生み出す奇跡の絶景

CREA WEB / 2024年10月5日 17時0分

 暑い夏もようやく終わり、心地いい季節。旅をしたい気持ちが高まってきました。

 紅葉や秋祭り、収穫のよろこびなど、日本にはたくさんの美しい秋の絶景・風物詩があります。そんな日本ならではの魅力を感じるとっておきのスポットをご紹介。

「いつか」の旅行の参考に。眺めても美しい、秋ならではの豊かな景色をお楽しみください!


◆下栗の里の雲海


下栗の里の雲海。

 下栗の里は、南アルプスと対峙する、標高800~1,000メートルの傾斜面の高地にある集落。急斜面に畑や民家が点在する。山岳の景観は美しく、自然と暮らしの調和した姿がオーストリア・チロル地方に似ていることから、「日本のチロル」と名づけられた景勝地だ。

「にほんの里100選」に選定された集落で、伝統野菜や伝統文化の宝庫でもあり、現在も人々が畑を耕しながら日常生活を営んでいる。地元案内人によるガイド(案内人1人につき3000円、10名まで。要予約)もある。

 ベストシーズンは、10~11月の朝。秋の紅葉と雲海のコラボレーションは必見。山間の谷を雲が埋める風景は、会いたくてもなかなか出会えないまさに絶景! 秋は雲海の発生率が上がる時期。澄んだ空気の中で、絶景を楽しんでみたい。

下栗の里の雲海(しもぐりのさとのうんかい)

所在地 長野県飯田市上村
https://tohyamago.com/osusume/shimoguri/

◆もみじ湖紅葉祭り


もみじ湖紅葉祭り。写真提供:箕輪町観光協会

「もみじ湖」は、箕輪町にある紅葉の人気スポット。湖畔には約1万本のもみじが植えられており、赤や黄色の華やかな紅葉や湖面に反射する美しい情景、もみじのトンネルなど見ごたえ抜群だ。

 この湖の正式名称は「箕輪ダム」といい、湖畔のもみじは、箕輪ダム建設の際に水没してしまった地域の方から寄贈された苗を植樹したもの。苗は町民によって10年かけて植えられ、今や全国的に有名な紅葉の名所となり、多くの人に感動を与え続けている。

 見ごろの時期には「もみじ湖紅葉祭り」が開催され、地元の農産物などが並ぶマルシェなどが行われる。

 最盛期の11月1日(金)~5日(火)には、マイカー規制も実施されるため、注意が必要だ。

見ごろの時期:10月下旬~11月上旬
もみじ湖紅葉祭り開催期間:2024年10月26日(土)~11月10日(日)

もみじ湖紅葉祭り

所在地 長野県上伊那郡箕輪町
https://www.minowa-town.jp/

◆秋の木曽路 赤沢自然休養林


秋の木曽路 赤沢自然休養林。

 森林浴発祥の地とされている、休養林。 江戸時代の宿場や「阿寺渓谷」の水辺の紅葉など、どこに行っても美しい景観に出会えるのが、秋の木曽路。なかでも「赤沢自然休養林」は、すばらしい木曽ヒノキを眺められる。

 赤沢自然休養林は、「日本三大美林」のひとつで、平均樹齢300年以上の木曽ヒノキが林立する森林浴発祥の地。園内には7つの散策コースが整備されているので、年齢や体力に合わせてコースを選ぼう。

 自然林は主に針葉樹で構成されているが、「赤沢森林鉄道」が走る「赤沢渓流」沿いには、多くの広葉樹が見られるため、紅葉シーズンの鮮やかな景色は圧巻だ。

 なお、赤沢森林鉄道はかつてこの地で活躍した森林鉄道が観光用に保存・運行されているもの。2024年は11月7日(木)まで運行しているので、車窓からの眺めも満喫しよう。

見ごろの時期:10月中旬~下旬

秋の木曽路 赤沢自然休養林(あきのきそじ あかさわしぜんきゅうようりん)

所在地 長野県木曽郡上松町小川入国有林
https://kiso-nagano.ne.jp/

◆長野えびす講煙火大会


長野えびす講煙火大会。

「長野えびす講煙火大会」は、長野市岩石町にある西宮神社の御祭礼「えびす講」(11月18~20日)に合わせて、明治32(1899)年に花火を打ち上げたのが始まりとされる花火大会。戦中、戦後に一時中断したものの、今年で第117回大会を迎える、歴史と伝統あるイベントだ。

 晩秋の澄んだ夜空に輝く、ミュージックスターマインや特大ワイドスターマインなどの花火は絢爛豪華。11月に開催される花火大会は全国的にもめずらしく、地元の人だけでなく、全国から大勢の花火ファンが訪れる。

開催日時:2023年11月23日(土・祝)18:00~

長野えびす講煙火大会(ながのえびすこうえんかたいかい)

所在地 長野県長野市 犀川緑地
https://nagano-ebisukou.jp/

◆白馬村の秋景色


白馬村の秋景色。

 日本アルプスの山間部に位置する白馬村は、冬はスキー、夏は登山の観光客が訪れ、避暑地として知られる。充実したアクティビティや観光スポットが楽しめる国内有数の山岳リゾート。四季折々には大自然の異なる表情を望め、秋には北アルプスが「冠雪の白色」「紅葉の赤色」「針葉樹の緑色」の美しい三段紅葉に彩られる。

 白馬は映画「土を喰らう十二ヵ月」の舞台となった場所で、北アルプスに雪が積もり、山肌が紅葉のグラデーションで染まると、素晴らしい三段紅葉が眺められる。

 この美しい紅葉を見ながら温泉に入ったり、地酒や地の物を使った食事を味わったりするのもおすすめ。おしゃれなカフェや宿泊施設もたくさんあるのでぜひ秋の旬を楽しもう。

 2024年の「住み続けたい街ランキング」のアンケート調査で、長野県内では初めて白馬村が1位に。国内からも、国外からも注目される、いまもっともホットなスポットだ。

見ごろの時期:10月上旬~

白馬村の秋景色(はくばむらのあきげしき)

所在地 長野県北安曇郡白馬村

◆千曲川ワインバレー東地区


千曲川ワインバレー東地区。写真は東御市。

 千曲川ワインバレー東地区は、新しいワイナリーが次々と開業している注目の地域。畑が標高の高い冷涼な土地にあるため、フランスのアルザス地方と似た品種が栽培されており、ワイン用ブドウの最適地といわれている。

 秋を迎えると、ワイン造りに適した気候と土壌で育ったブドウたちが収穫されていく。夏のみずみずしいブドウ畑も絶景だが、収穫前の畑はさらに美しく感じる。

 東地区は、雨が少なく日照率が高い長野県のなかでも、とくにその傾向が強い地域で、ワイン用ぶどうの栽培に適しているのだそう。

 主要品種のメルローやシャルドネに加え、畑が位置するのが標高650mから800mと高く冷涼なため、ソーヴィニヨンブランやピノ・ノワール、ピノ・グリ、リースリングなど、フランスでも高冷地であるアルザス地方と似たような品種が栽培されているのが特徴だ。

 小規模なワイナリーが多く、醸造家の思いがつまった個性豊かなワインとそのぶどうの育ったヴィンヤードをめぐり、お気に入りのワイナリーを見つける楽しみも。

千曲川ワインバレー東地区(ちくまがわワインバレーひがしちく)

所在地 千曲川ワインバレー東地区
https://www.go-nagano.net/theme/id=17870

◆カラマツ林


カラマツ林。写真は乗鞍エリア。

 長野県の中南信地域で多く見られるカラマツは、秋になると黄葉して、他の木々と共に林や山を鮮やかに彩る。例年の見ごろは、10月中旬~11月下旬頃。

 天気のよい日の青空とキラキラと輝く落葉松の林は絶景!

 カラマツは比較的黄葉が遅く、また長く楽しめるので、ドライブで車窓から楽しんだり、また車を降りてカラマツ林を散策するのもおすすめだ。

カラマツ林(カラマツばやし)

所在地 県内各地

◆中条むしくらの里


長野市中条むしくらの里。

 信州百名山の虫倉山をシンボルとする中条むしくらの里は、数多くの棚田や果樹園など、情緒豊かなふるさとの風景が広がる里山。

 長野市といえば、国宝・善光寺や戸隠など有名な観光地があるが、車を少し走らせると、そこには長閑な里山の絶景が広がる。澄み切った秋の空と畑の緑とのコントラストも、見ごたえ十分!

 “むしくらの里”とよばれる中条地区からは、遠く北アルプスを望むことができ、野沢菜の収穫体験や人気のカフェなども。他にも鬼無里エリアや大岡エリアなどもあり、魅力は尽きない。

中条むしくらの里(なかじょうむしくらのさと)

所在地 長野県長野市中条
https://mushikura.info/

◆漆工町 木曽平沢


漆工町 木曽平沢。

 木曽漆器を支える漆工町として、国選定重要伝統的建造物群保存地区に選定されている木曽平沢。漆器の店舗が立ち並ぶ本通りと、漆器職人の住まいが立ち並ぶ金西町の街路が一体となっており、江戸時代の中山道の趣を感じる景観だ。

 木曽路の「奈良井宿」は有名だが、そこからぜひ足を延ばしてほしいのが「木曽平沢」。

 特に秋は情緒ある町並みと紅葉の美しい景色が楽しめるほか、秋の漆器祭が開催されるのでおすすめ。

 本通りでは、外装や内装をすべて漆塗りで塗装されたかわいらしい「漆塗りのスバル360」に出合えることも! 職人の町ならではの雰囲気と木曽漆器の魅力に出合える『秋の木曽漆器祭』は、毎年10月22、23日に開催される。この機会にぜひ木曽漆器と秋の木曽路の紅葉を楽しもう。

漆工町 木曽平沢(しっこうまち きそひらさわ)

所在地 長野県塩尻市木曽平沢
https://tokimeguri.jp/guide/kisohirasawa/

◆千曲川と棚田のはぜかけ


千曲川と棚田のはぜかけ。

 千曲川沿いに棚田が広がる、中野市豊津硲。唱歌「故郷」のふるさとでもあり、その詩を思わせるような、のどかな田園風景を望むことができる。

 秋になると、黄金色に染まる棚田から稲が刈り取られ、刈り取った稲を乾燥させるために束ねて棒にかける、「はぜかけ」が行われる。そのノスタルジックな景色の中を、E-BIKEをレンタルして駆け抜けると爽快だ。

 また、中野市は果物の産地としても有名なので、赤く色づいたリンゴや甘くみずみずしいブドウなど、秋の味覚も味わって。

見ごろの時期:9~10月

千曲川と棚田のはぜかけ(ちくまがわとたなだのはぜかけ)

所在地 長野県中野市大字豊津硲
https://www.nakanokanko.jp/

※記載されている「見ごろ」は例年のものです。気候等により変動する場合がございます。
※施設の休業、イベントの中止・延期の可能性がございます。事前にご確認ください。

文=CREA編集部

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