【岐阜県 2024年版】秋の絶景・風物詩10選。江戸の街並みが“和紙あかり”に染まる

　暑い夏もようやく終わり、心地いい季節。旅をしたい気持ちが高まってきました。

　紅葉や秋祭り、収穫のよろこびなど、日本にはたくさんの美しい秋の絶景・風物詩があります。そんな日本ならではの魅力を感じるとっておきのスポットをご紹介。

「いつか」の旅行の参考に。眺めても美しい、秋ならではの豊かな景色をお楽しみください！

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◆美濃和紙あかりアート展

美濃和紙あかりアート展。

「美濃和紙あかりアート展」は、重要伝統的建造物群保存地区「うだつの上がる町並み」で開催される、「美濃和紙」のアート作品展。江戸情緒あふれる町並みが夕闇に包まれる頃、道沿いにずらりと並ぶアート作品がまばゆい光で町を照らします。

　美濃和紙は、美濃市で1,300年以上の伝統を誇る手漉き和紙。「日本三代和紙」のひとつであり、国指定の伝統工芸品です。やわらかな風合いを持つ丈夫な美しい和紙で、雑貨から世界の文化財修復まで、さまざまなものに活用されています。

　展覧会で飾られる作品は一般公募となっており、一般・小中学生の2部門に分け、全国から寄せられた作品の中から選ばれたものを町に展示。明かりが灯されたその姿は、美濃和紙のやわらかな質感や美しさを感じさせてくれます。

●例年見ごろの時期、イベントなどの日程

第1部：2024年10月13日（日）～10月25日（金）17:00〜21:00
第2部：2024年10月26日（土）～12月1日（日）17:00〜21:00

美濃和紙あかりアート展（みのわしあかりアートてん）

所在地　岐阜県美濃市 うだつの上がる町並み
https://www.akariart.jp/

◆五宝滝

五宝滝。©AnBalancE FILM

　飛騨木曽国定公園内に位置する、5つの滝からなる五宝滝。滝周辺の自然は四季折々に異なる表情を見せ、秋の紅葉は特に美しいと評判。東屋（展望台）からは、渓谷に架かる赤い橋と大迫力の滝を眺めることができます。

「一の滝」「二の滝」「三の滝」の3つの滝が3段に連なり、その落差は合計80メートル。残りの「二天の滝」「円明の滝」は、剣豪・宮本武蔵が修行をしたという伝説も。

　例年11月中旬に滝周辺のモミジが見ごろを迎えるので、ハイキングコースを紅葉を眺めながらのんびり散策してみては。

五宝滝（ごほうたき）

所在地　岐阜県加茂郡八百津町八百津4767-3
https://www.kankou-gifu.jp/spn/spot/4224/

◆根の上高原

根の上高原。

「根の上高原」は、恵那山の標高約930メートルの場所に広がる高原。「根の上湖」「保古の湖」の2つの湖があり、四季折々の美しい景色が眺められます。

　秋の魅力のひとつが紅葉で、鮮やかな紅葉を湖面に映す景色が美しいと評判。ここは「飛騨・美濃紅葉33選」にも選ばれた紅葉の名所であり、湖畔の遊歩道で紅葉狩りを満喫できます。

　紅葉以外にもグランピングやマルシェのほか、キノコ狩りやワカサギ釣りなども人気です。

見ごろの時期：10月中旬～11月上旬

根の上高原（ねのうえこうげん）

所在地　岐阜県恵那市東野 保古の湖湖畔
https://www.kankou-gifu.jp/spot/detail_1034.html

◆天生県立自然公園

天生県立自然公園。

「天生県立自然公園」は、変化に富んだ自然が広がる雄大な県立公園。大野郡白川町と飛騨市河合町にまたがる「天生峠」を中心に、高層湿原、ブナ原生林、深淵の渓谷、高山植物群が広がっています。

　紅葉シーズンになると、ブナやカエデ、ナナカマドなどが色づき、壮大なスケールの絶景に。東には北アルプスの雄大な山並み、西には白山連峰という大パノラマの中で眺める紅葉は格別です。

見ごろの時期：10月中旬～下旬

天生県立自然公園（あもうけんりつしぜんこうえん）

所在地　岐阜県飛騨市河合町天生
https://www.kankou-gifu.jp/spot/detail_1267.html

◆谷汲山華厳寺の紅葉

谷汲山華厳寺の紅葉。

　谷汲山華厳寺は、延暦17（798）年に創設された天台宗の古刹。令和元年に谷汲山華厳寺を含む「西国三十三所観音巡礼」が日本遺産に認定されたこともあり、日本最古の巡礼路の中の寺院のひとつとして、多く人が訪れる人気の観光スポットになっています。

「飛騨・美濃紅葉33選」に選定されていて、歴史を感じる寺院を鮮やかな紅葉が彩る美しい景色が広がる様子は圧巻。

　毎年11月にもみじまつりが開催され、土産物屋が並ぶ参道は参拝者でいっそう賑やかに。

見ごろの時期：11月中旬～12月上旬

谷汲山華厳寺の紅葉（たにぐみさんけごんじのこうよう）

所在地　岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲徳積23
http://www.kegonji.or.jp/index.php

◆大矢田神社もみじ谷

大矢田神社もみじ谷。

　大矢田神社は江戸時代に建造された神社で、美しい彫刻や彩色が施された豪華な社殿は市内一の華麗さを誇ります。

　境内一帯に広がるヤマモミジの原生林は、県下有数の紅葉の名所として知られ、特に境内の楓谷はヤマモミジの巨木が多く、国の天然記念物に指定されているほど。

　敷地全体では約3,000本のヤマモミジがあり、例年11月中旬から12月上旬に紅葉の見ごろを迎え、社殿の精巧な彫刻と調和した光景が多くの人々を魅了します。

大矢田神社もみじ谷（おやだじんじゃもみじだに）

所在地　岐阜県美濃市大矢田
https://www.kankou-gifu.jp/spn/spot/1191/

◆新穂高ロープウェイ

新穂高ロープウェイ。

　新穂高ロープウェイは、北アルプスの雄大な自然をゴンドラや展望台から楽しむことができる山岳ロープウェイ。

　ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンに二つ星として掲載された絶景スポットで、秋には燃えるように鮮やかに紅葉する山々の大パノラマを堪能できます。

　日本で唯一の2階建てゴンドラが、標高2,156メートルの世界へと案内してくれるのは壮観。

　北アルプスの山々に囲まれた大自然と雲上の世界が体感できるほか、例年10月上旬から下旬にかけては、モミジやカエデの赤色、ブナやミズナラの黄色の色とりどりの紅葉を楽しむことができます。

西穂高口駅リニューアル工事に伴うロープウェイ運行休止期間：11月11日（月）〜13日（水）第2ロープウェイは終日運行休止。第1ロープウェイは通常運行。11月14日（木）、15日（金）第1、第2ロープウェイ全線が終日運行休止。

新穂高ロープウェイ（しんほたかろーぷうぇい）

所在地　岐阜県高山市奥飛騨温泉郷新穂高温泉
https://shinhotaka-ropeway.jp/

◆恵那峡

恵那峡。

　恵那峡は、木曽川に建設された大井ダムによって生まれた人造湖。両岸に立ち並ぶ奇岩や怪石は迫力満点で、湖畔の木々の紅葉や渓谷美、輝く湖面などの美しい自然を満喫できます。

　また、ウッドデッキや桃介広場、高台にある一枚岩の千畳敷岩など、恵那峡を望む絶好のスポットも豊富。

　木曽川の渓谷を巡る遊覧船からは、奇岩や絶壁を観覧。例年11月中旬頃には、モミジ、カエデなどが水面を彩り、紅葉も楽しめます。

恵那峡（えなきょう）

所在地　岐阜県恵那市大井町恵那峡
https://www.kankou-gifu.jp/spn/spot/1341/

◆馬籠宿

馬籠宿。

　馬籠宿は、石畳が敷かれた急な坂に沿う宿場町。古風な建物や水車が趣深く、街が紅葉で彩られる秋の情景は、歴史ロマンをかき立てられます。

　江戸時代には中山道の宿場町として栄え、石畳が敷かれた坂の街道は今も当時の面影が残る場所。

　明治～昭和の文豪・島崎藤村の生誕地としても有名で、馬籠宿本陣跡には藤村記念館があり、馬籠の歴史を伝えています。

馬籠宿（まごめじゅく）

所在地　岐阜県中津川市馬籠
https://kiso-magome.com/

◆秋の高山祭（八幡祭）

秋の高山祭（八幡祭）。

「高山祭」は高山市で年に2回、春と秋に開催される例大祭の総称。「日本三大美祭」のひとつに数えられ、ユネスコ無形文化遺産に登録された、日本を代表する屋台行事です。

　春は日枝神社の「山王祭」、秋には櫻山八幡宮の「八幡祭」が行われ、数百名が伝統的な装束をまとい巡業する祭行列や、飛騨匠の技が結集した屋台と呼ばれる11台の豪華絢爛な山車が見どころ。なかでも10月9日の午後に行われる、4台の屋台が町を巡る「屋台曳き廻し」は、秋の八幡祭でのみ見られる貴重な行事になります。

　10月9日の夜に行われる「宵祭」では、それぞれ約100個の提灯を灯した屋台が町をゆっくりと巡り、昼間とは異なる風情たっぷりの光景が味わえます。

開催日：毎年10月9日、10日

秋の高山祭（八幡祭）（あきのたかやままつり はちまんまつり）

所在地　岐阜県高山市桜町178
https://www.hidatakayama.or.jp/hidatakayama/maturi_autumn/

※記載されている「見ごろ」は例年のものです。気候等により変動する場合がございます。
※施設の休業、イベントの中止・延期の可能性がございます。事前にご確認ください。

文＝CREA編集部