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【奈良県 2024年版】秋の絶景・風物詩10選 紅葉と緑が織り成す“錦の里”「正暦寺の紅葉」

CREA WEB / 2024年10月6日 7時0分

 暑い夏もようやく終わり、心地いい季節。旅をしたい気持ちが高まってきました。

 紅葉や秋祭り、収穫のよろこびなど、日本にはたくさんの美しい秋の絶景・風物詩があります。そんな日本ならではの魅力を感じるとっておきのスポットをご紹介。

「いつか」の旅行の参考に。眺めても美しい、秋ならではの豊かな景色をお楽しみください!


◆正暦寺の紅葉


正暦寺の紅葉。

 一条天皇の発願により、正暦3(992)年に関白九条兼家の子兼俊が創建したとされる正暦寺。菩提寺山中腹の深い自然の中にあり、秋になると参道から境内まで色とりどりの紅葉で美しく染まります。

 境内にある約3,000本の楓が織りなす光景が圧巻で、奈良屈指の紅葉の名所として古くから親しまれています。楓が黄色や赤に色付くと、木々の緑と織り交じり錦の色に見えることから、『錦の里』とも呼ばれます。

 数寄屋風客殿建築であり、国の重要文化財に指定されている福寿院から眺める秋の借景庭園も絶景です。

見ごろの時期:11月上旬~12月上旬

正暦寺の紅葉(しょうりゃくじのこうよう)

所在地 奈良市菩提山町157
https://shoryakuji.jp/shouryakuji.html

◆柿の葉寿司


柿の葉寿司。写真:beauty_boxイメージマート

 奈良を代表する郷土料理である柿の葉寿司は、全国第2位の柿の生産量を誇る奈良だからこその料理。正倉院文書にも柿の記載があるという奈良では、江戸時代中期から五條や吉野川流域といった柿の産地の家々で親しまれていたという。

 現在では、数多くの専門店ができ、観光客も気軽にその味わいを楽しめるのはもちろん、定番の塩サバや鮭以外の旬の素材を使ったレシピがあったり、紅葉を使った味わい深い柿の葉寿司が誕生するなど、楽しみ方もさまざま。

 奈良へ紅葉狩りに行くときのお供として、持参するのもおすすめ。

柿の葉寿司(かきのはずし)
https://yamatoji.nara-kankou.or.jp/page/page_19.html

◆笹の滝


笹の滝。

「笹の滝」は、十津川村にある落差約32メートルの壮大な滝。雄大な自然の中にあり、水量豊富で流れが速く、間近で眺めると迫力満点。

 秋になると紅葉でいっそう美しく引き立てられた滝の景色を、多くの人が楽しみに訪れます。

 滝までは駐車場から徒歩10分ほどで、距離はそれほど長くありませんが、道は細く、急傾斜地や岩上を歩くこともあるので、歩きやすい靴で行くのがおすすめ。

※駐車場までの道は大変狭いので、日中でもライトを点灯したうえで、対向車に十分注意しながら運転を。

見ごろの時期:11月

笹の滝(ささのたき)

所在地 奈良県吉野郡十津川村内原
http://yamatoji.nara-kankou.or.jp/02nature/05taki-mizu/04south_area/sasanotaki/

◆藤原宮跡のコスモス


藤原宮跡のコスモス。

 藤原宮は、中国の都城にならい、日本で初めて建設された本格的都城。現在、宮跡には原野が広がり、秋になると一面にコスモスの花が咲き誇ります。

 約30,000平方メートルの大地に咲き誇るコスモスは6種類で、総数はおよそ300万本。敷き詰められたコスモスを耳成山、天香久山、畝傍山の大和三山の眺めとともに楽しめる絶景スポットです。

藤原宮跡のコスモス(ふじわらきゅうせきのコスモス)

所在地 奈良県橿原市高殿町ほか
https://yamatoji.nara-kankou.or.jp/023flower_spot/fujiwarakyuato/0000000001/

◆曽爾高原のススキ


曽爾高原のススキ。

 曽爾高原は、倶留尊山と亀山の西麓に約40ヘクタールにわたって広がる高原。秋になるとススキが一面を覆い、夕陽に照らされて黄金色に輝く光景が見られます。

 広大な高原に群生する金色のススキが、風になびいて波打つさまが牧歌的で美しい絶景スポットで、時間帯ごとにさまざまな美しさを堪能できます。

曽爾高原のススキ(そにこうげんのススキ)

所在地 奈良県宇陀郡曽爾村太良路
https://yamatoji.nara-kankou.or.jp/023flower_spot/sonikogen/0000000001/

◆談山神社の紅葉


談山神社の紅葉。

 談山神社は、大化の改新前夜に中大兄皇子と中臣鎌子(後の藤原鎌足)の談合した場所を「談い山(かたらいやま)」と呼んだことがその名の由来とされる、藤原鎌足が祀られている神社です。

 重要文化財に指定される数多くの絢爛たる社殿を、約3,000本の紅葉したカエデが染め上げる情景は、「関西の日光」とも呼ばれています。

 秋には境内一帯のカエデと多武峰の深い木立が全山で紅葉して、壮麗な朱塗りの十三重塔に花を添えます。

談山神社の紅葉(たんざんじんじゃのこうよう)

所在地 奈良県桜井市多武峰319
https://www.tanzan.or.jp/

◆西行庵の紅葉


西行庵の紅葉。

 吉野の奥に位置する西行庵は、「新古今和歌集」の代表的歌人の1人である西行が、武士の身分を捨て法師となり、3年間侘住まいをしたと伝わる小さな庵。

 奥千本の静寂で神秘的な空間で、赤色や橙色に紅葉した木々に包まれる西行庵は、どこか哀愁を漂わせ、隠れ紅葉スポットとして人気です。

西行庵の紅葉(さいぎょうあんのこうよう)

所在地 奈良県吉野郡吉野町吉野山
https://yamatoji.nara-kankou.or.jp/03history/01historic_sites/04south_area/saigyoan-kokeshimizu/

◆明日香村の彼岸花


明日香村の彼岸花。

 飛鳥時代の人々が活躍した痕跡が遺跡として多数点在するのが、明日香村です。現代につながる様々な制度や文化が始まった地でもあり、「日本の国のはじまりの地」として親しまれています。

 お彼岸の頃になると村のあちらこちらで見られるのが、真っ赤に色づいた彼岸花。毎年、咲く場所や数に違いはあれど、主に古墳や寺院の周り、田んぼの畦などさまざまな場所で見られます。特につなぐ棚田遺産「稲渕棚田」周辺は、彼岸花と黄金色に染まる棚田の見ごたえのあるコントラストが評判です。

 また、開花時期に合わせて「彼岸花祭り」も開催され、案山子コンテストなどのイベントも楽しめます。

見ごろの時期:9月中旬~下旬

明日香村の彼岸花(あすかむらのひがんばな)

所在地 奈良県高市郡明日香村稲渕地区
http://yamatoji.nara-kankou.or.jp/023flower_spot/wlt5a4mien/jcae02z286/

◆九品寺周辺の彼岸花


九品寺周辺の彼岸花。

 九品寺は、奈良時代に行基によって開かれたと伝わる葛城古道の古刹。境内の北側の空き地や土手、田畑の畔などでは、9月の中旬から下旬にかけて彼岸花が見ごろを迎えます。

 彼岸花が群生して咲き誇るその様は、まるで真っ赤な大海原のよう。群生ならではの美しさに圧倒されます。

九品寺周辺の彼岸花(くほんじしゅうへんのひがんばな)

所在地 奈良県御所市楢原1188
https://yamatoji.nara-kankou.or.jp/023flower_spot/kuhonji_shuhen/jv6xty6piw/

◆采女祭


采女祭。写真提供:采女祭保存会

「采女祭」は、毎年中秋の名月の日に行われる、「采女神社」の例祭。采女(女官)の霊を鎮め、人々の幸福を祈願するために始められたもので、艶やかな行列や船神事などが執り行われます。

 祭り当日は、十二単姿の花扇使や天平衣装をまとった人々が2メートル以上ある美しい花扇を囲み、市内を練り歩く「花扇奉納行列」で始まり、神社での「花扇奉納神事」、雅楽が演奏されるなかで管絃船が猿沢池を巡る「管絃船の儀」が行われ、最後は池に花扇が投じられます。

 そもそも采女神社は、采女が帝の寵愛を失ったことを嘆いて池に入水したという悲恋物語が創建の由来とされていますが、現在は縁結びの神様として親しまれていて、采女祭では「采女えんむすび守」の授与も行われています。

開催日:中秋の名月の日。2024年は終了。

采女祭(うねめまつり)

所在地 奈良県奈良市樽井町(采女神社・猿沢池)
https://narashikanko.or.jp/event/unemematsuri/

※記載されている「見ごろ」は例年のものです。気候等により変動する場合がございます。
※施設の休業、イベントの中止・延期の可能性がございます。事前にご確認ください。

文=CREA編集部

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