【徳島県・2024年版】秋の絶景・風物詩10選。日本三大秘境「祖谷」圧巻の紅葉

　暑い夏もようやく終わり、心地いい季節。旅をしたい気持ちが高まってきました。

　紅葉や秋祭り、収穫のよろこびなど、日本にはたくさんの美しい秋の絶景・風物詩があります。そんな日本ならではの魅力を感じるとっておきのスポットをご紹介。

「いつか」の旅行の参考に。眺めても美しい、秋ならではの豊かな景色をお楽しみください！

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◆祖谷渓の紅葉

祖谷渓の紅葉。

「祖谷渓」は、深く切り込んだ渓谷の形がひらがなの「ひ」に見えることから、「ひの字渓谷」とも呼ばれる「日本三大秘境」の一つ。紅葉の時期には、谷底から峰まで鮮やかに色づき、エメラルドグリーンの祖谷川との美しいコントラストを描き出す。

　渓谷から北に進んだ先にある断崖の先端に小便小僧があり、人気のフォトスポットとなっている。かつて地元の子供たちが度胸試しをしたという逸話をもとに造られたもので、雄大な渓谷を見渡すように崖に佇む姿は圧巻だ。

見ごろの時期：10月下旬～11月中旬

祖谷渓の紅葉（いやけいのこうよう）

所在地　徳島県三好市池田町松尾～三好市西祖谷山村
https://www.awanavi.jp/archives/spot/2551

◆塩塚高原

塩塚高原。

「塩塚高原」は、徳島県と愛媛県の境目に立つ「塩塚峰」の、標高約1,000mの位置にある高原。東西に長くのびている。約100ヘクタールの面積があり、秋になると一面を覆い尽くすようにススキが群生する。

「塩原高原展望台」から5分ほど歩いて行った山頂付近が絶好の眺望スポットで、眼下には銀色に輝くススキのじゅうたんが広がり、晴れた日には、瀬戸内海や山陽道、市街地など、遠くの景色まで遠望できる。

　また、気象条件が揃うと雲海が発生することもあり、幻想的な写真が撮れることで注目を集めている。高原内にはキャンプ場もあり、さまざまなアクティビティを楽しめる。

見ごろの時期：10月～11月

塩塚高原（しおづかこうげん）

所在地　徳島県三好市山城町平野～愛媛県四国中央市
https://www.awanavi.jp/archives/spot/1601

◆大轟の滝周辺の紅葉

大轟の滝周辺の紅葉。

「大轟の滝」は、豊富な水量と大きな滝壺で知られる、落差20メートルの3段からなる滝。豪快に流れ落ちる様は圧巻で、「ごうごう」と響く滝の音が名前の由来となっている。

　四季折々の景色が楽しめるが、滝を囲む木々が鮮やかに色づく紅葉の美しさは格別だ。

　滝周辺には名瀑「大釜の滝」もあるので、合わせて訪れてみてはいかが。

見ごろの時期：11月

大轟の滝周辺の紅葉（おおとどろのたきしゅうへんのこうよう）

所在地　徳島県那賀町木沢
https://www.awanavi.jp/archives/spot/1974

◆猿飼集落のソバ畑

猿飼集落のソバ畑。

「猿飼集落」は、傾斜25度を超える急傾斜地に広がる集落で、伝統的な「傾斜地農法」が受け継がれる「世界農業遺産」の認定地。

　エリア内でも特に急な最大傾斜40度の斜面に畑があり、麓の川まで見渡せる圧巻のロケーションだ。秋になると畑にはソバの白い花が咲き誇り、美しい光景が一帯に広がる。

　畑までは車道から階段で行くことができるが、足がすくむほどの眺めなので、高所恐怖症の人はご注意を。見ごろの時期には、観光農園として一般公開されるので、ぜひ体験してみてほしい。

見ごろの時期：10月

猿飼集落のソバ畑（さるかいしゅうらくのソバばたけ）

所在地　徳島県美馬郡つるぎ町貞光字猿飼
https://www.awanavi.jp/archives/spot/61311

◆藍よしのがわトロッコ

藍よしのがわトロッコ。

　藍よしのがわトロッコは、JR四国の観光列車。春と秋に運転する季節列車で、ガイドによる阿波の歴史や文化を聞きながら、吉野川沿線の旅を楽しめる。

　吉野川が育んだ、深く鮮やかな色合いの「阿波藍」で富を築いた藍商人により花開いたとされる「阿波おどり」をはじめ、徳島の文化や沿線の歴史、地元の食といったこの地の魅力を、吉野川に吹き抜ける風を感じながら満喫できるトロッコ列車だ。

　秋運転では、沿線の色づいた山々の景観もお楽しめるので、秋の行楽シーズンに鉄道の旅はいかが？

運行日：12月1日（日）までの土・日・祝日、3月22日、23日、29日、30日

藍よしのがわトロッコ（あいよしのがわトロッコ）

所在地　JR四国　徳島線「徳島駅」～「阿波池田駅」
※トロッコ乗車区間は「石井駅」～「阿波池田駅」間
https://www.awanavi.jp/archives/spot/1470

◆剣山と次郎笈

剣山と次郎笈。

　日本百名山に名を連ね、西日本で２番目の高さを誇る剣山と、その南にそびえる次郎笈。剣山から次郎笈までの登山道は笹原になっているため眺望は抜群。

　歩きながら、徳島の主要山岳となだらかな山肌を染め上げる鮮やかな紅葉のパノラマ風景を見ることができる。

　徳島の紅葉は、西日本第二の高峰である剣山からはじまる。標高は1955メートルあるが、頂上付近まで登山リフトで気軽にアクセスできるため、初心者向けのトレッキングコースとしても知られている。

　道中には、奇岩や高山植物の群生地など見どころも多く、のんびりと山歩きを楽しめる。

　剣山は観光登山リフトが整備された登りやすい山として知られており、10月上旬から中旬にかけて見事な色づきを楽しむことができる。特に剣山から次郎笈にかけての紅葉は必見だ。

剣山と次郎笈（つるぎさんとじろうぎゅう）

所在地　徳島県三好市東祖谷～美馬市木屋平～那賀郡那賀町
https://www.awanavi.jp/archives/topics/40291

◆大歩危峡の紅葉

大歩危峡の紅葉。

　大理石の彫刻がそそり立つような美しい造形美を誇る大歩危峡。秋になるとV字谷を色とりどりの紅葉が彩り、断崖の奇石とのすばらしいコントラスを見せる。

　大歩危峡は、大河・吉野川の激流により、2億年の時をかけて削られたといわれている大渓谷。

　紅葉シーズンには鮮やかに色づいた木々が川面に映り、よりいっそう見事な渓谷美を楽しむことができる。遊覧船があり、船頭さんのガイドで約30分の遊覧が楽しめる。

奇岩や巨岩が連なる光景を間近で見ることができ、渓谷の上から眺めるダイナミックな景観とはひとあじ違う世界が広がっている。ぜひ、大歩危峡を間近で堪能しよう。

大歩危峡の紅葉（おおぼけきょうのこうよう）

所在地　徳島県三好市山城町西宇
https://www.awanavi.jp/archives/spot/2549

◆高の瀬峡の紅葉

高の瀬峡の紅葉。

　那賀川源流に広がる高の瀬峡は、「徳島県観光百選」の第1位に選ばれた美しい渓谷。雄壮なV字型峡谷の断崖と紅葉した木々のコラボレーションによる、見事な絶景を楽しめる。

　高の瀬峡は、徳島県内でも寒暖差が大きいことで知られる那賀町木沢地区にある景勝地。

　10月中旬から11月中旬にかけて鮮やかに色づく紅葉が楽しめ、シーズン中の週末には、季節限定のレストハウス「平の里」で地元の特産品販売などが行われる。

高の瀬峡の紅葉（こうのせきょうのこうよう）

所在地　徳島県那賀郡那賀町木頭北川たいら
https://www.awanavi.jp/archives/spot/1596

◆奥祖谷二重かずら橋の紅葉

奥祖谷二重かずら橋の紅葉。

　日本の三大秘境のひとつといわれる祖谷の山奥にある、奥祖谷二重かずら橋。エメラルドグリーンの祖谷川上流に架かるこの2つの吊り橋周辺には手つかずの自然が残り、渓流を包み込む鮮やかな紅葉の色彩美を楽しむことができる。

　奥祖谷二重かずら橋は、知る人ぞ知る静かな秘境に架かる2本のかずら橋で、夫婦橋とも呼ばれている。現存する日本三奇橋のひとつで、年間30万人以上が訪れる。

　10月下旬から11月上旬にかけて木々が色づき、人が渡るたびにゆらゆらと揺れるスリリングな橋や清流と相まって、見事な景観を見せてくれる人気スポットだ。

奥祖谷二重かずら橋の紅葉（おくいやにじゅうかずらばしのこうよう）

所在地　徳島県三好市東祖谷字菅生
https://www.awanavi.jp/archives/spot/2548

◆秋の阿波おどり「徳島おどりフェスタ～新時代へ躍り出そう～」

秋の阿波おどり。

「阿波おどり」を夏だけでなく、年間を通して楽しんでいただくため始まったのが「秋の阿波おどり」。

　2024年の開催では、更なるにぎわい創出と、新たな阿波おどりファンの獲得、阿波文化の発信を目的に、「阿波おどり」の開催に加え、徳島の魅力が詰まったパレードを実施する予定。開催当日は徳島駅周辺で様々なイベントも催される。

　今年の開催は12月1日（日）を予定。阿波おどりやパレードはだれでも無料で観覧できる。詳細については、随時徳島県HP等で公開していくので、要チェック。

開催日：2024年12月1日（日）　10時～

秋の阿波おどり（あきのあわおどり）

https://www.pref.tokushima.lg.jp/ippannokata/kyoiku/kanko/7241488/
阿波おどり公式HP　https://www.awaodorimirai.com/

※記載されている「見ごろ」は例年のものです。気候等により変動する場合がございます。
※施設の休業、イベントの中止・延期の可能性がございます。事前にご確認ください。

文＝CREA編集部