【2024年版】 今こそ行きたい! 日本の秋の絶景 ~中部・北陸篇~
CREA WEB / 2024年10月5日 17時0分
暑い夏もようやく終わり、心地いい季節。旅をしたい気持ちが高まってきました。
紅葉や秋祭り、収穫のよろこびなど、日本にはたくさんの美しい秋の絶景・風物詩があります。そんな日本ならではの魅力を感じるとっておきのスポットをご紹介。
「いつか」の旅行の参考に。眺めても美しい、秋ならではの豊かな景色をお楽しみください!
今回は、中部・北陸エリアの絶景&風物詩をまとめてご紹介します。
※記載されている「見ごろ」は例年のものです。気候等により変動する場合がございます。
※施設の休業、イベントの中止・延期の可能性がございます。事前にご確認ください。
◆新潟県
◆わらアートまつり
「わらアートまつり」は、新潟市西蒲区の自然豊かな公園内で開催される「稲わら」を活用した巨大なアート作品の展示イベント。美大生とコラボし、毎年異なるテーマに沿った躍動感あふれる作品が会場に並ぶ。
作品に使用される稲わらは、地元の小学校から集めたもの。制作を担当するのは、東京の武蔵野美術大学などの学生だ。今年のテーマは、「越後の伝説」。毎年のテーマごとに、細部にもこだわった迫力満点の新作が登場する。
また期間中は、地域の農産物やお菓子、手工芸品などの出店が並ぶ「西蒲市場」や、9月29日までの金土日祝日の夜に、作品をライトアップする「わらアートライトアップ」も開催される。
開催日時
・わらアートまつり:2024年8月31日(土)~10月31日(木)
・わらアートライトアップ:2024年8月31日(土)~9月29日(日)18:00~20:30 ※期間中の金土日祝に開催
・西蒲市場:2024年8月31日(土)~ 9月29日(日)10:00~19:30 ※期間中の土日祝に開催
わらアートまつり
所在地 新潟県新潟市西蒲区松野尾1
https://niigata-kankou.or.jp/event/3390
◆富山県
◆神通峡
「神通峡」は、富山市を流れる神通川沿いに約15キロメートル続く峡谷。神通川の豊かな水や雄大な山々がつくり出す景観は美しく、県定公園に指定されている。
紅葉の時期になると、木々の葉が赤、オレンジ、黄色に染まり、一帯がさらに神秘的な雰囲気に。「庵谷峠展望台」から峡谷を一望できるほか、ダイナミックな断崖が見られる「片路峡」では特に美しい紅葉が楽しめる。
また、国の登録有形文化財に指定されている「旧笹津橋」や、国指定天然記念物の「猪谷の背斜・向斜」など、峡谷内には見どころが豊富。遊歩道も整備されているので、秋の散策に訪れてみてはいかが。
見ごろの時期:10月下旬~11月上旬
神通峡(じんづうきょう)
所在地 富山県富山市庵谷(庵谷峠展望台)
https://www.toyamashi-kankoukyoukai.jp/?tid=100139
◆石川県
◆金沢城・兼六園四季物語 秋の段
「金沢城・兼六園四季物語」は、「金沢城公園」と「兼六園」で開催されるライトアップイベント。期間限定で夜間開園が行われ、光の演出によって幻想的に輝く和の庭園美が楽しめる。
「秋の段」は、兼六園内にある約300本のモミジの紅葉と光との調和が大きな見どころ。11月からは雪吊りが施され、紅葉とともに照らされた姿が池の水面に映る光景も美しい。
そのほかにも、年間をとおして「観桜期」、「春の段」、「初夏の段」、「ホタル観賞会」、「秋の段」、「冬の段」が開催されている。
開催日
秋の段:2024年10月4日(金)~5日(土)、11日(金)~13日(日)、15日(火)~17日(木)、18日(金)~19日(土)、25日(金)~26日(土)、11月1日(金)~3日(日・祝)、8日(金)~9日(土)、15日(金)~16日(土)、22日(金)~23日(土・祝)、29日(金)~30日(土)、12月6日(金)~7日(土)
金沢城・兼六園四季物語 秋の段(かなざわじょう・けんろくえんしきものがたり あきのだん)
所在地 石川県金沢市兼六町1 兼六園、石川県金沢市丸の内1-1 金沢城
https://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/japanese/top.html
◆福井県
◆一乗谷朝倉氏遺跡
一乗谷朝倉氏遺跡は、103年以上にわたって戦国大名朝倉氏が統治していた城下町の遺跡。戦国時代の町並みが完全に近い姿で発掘・復元されており、武家屋敷や寺院、豪壮華麗な庭園などが、かつての繁栄を感じさせる。
400年もの間、地中に眠っており、山あいの町がほぼ完全な形で発掘されたことから、「国の特別史跡」「特別名勝」「重要文化財」の三重指定を受けた、全国でも6例しかない貴重な戦国時代の城下町跡。遺跡内には数多くの庭園が残されており、美しい紅葉を眺めることができる。
また、2022年10月1日には『一乗谷朝倉氏遺跡博物館』がオープン。遺跡の紅葉と一緒に楽しんで。
見ごろの時期:11月
一乗谷朝倉氏遺跡(いちじょうだにあさくらしいせき)
所在地 福井市安波賀中島町8-10
https://www.fuku-e.com/spot/detail_1002.html
◆山梨県
◆鈴なりの甲州ぶどう
「甲州」は、日本を代表する固有品種。800年以上前に山梨県で発見されたとされる品種で、明治時代、本格的にワイン作りが始められてから、主に白ワインの原料となっている。
現在、甲州市勝沼町には多くのワイナリーや農園があり、甲州ぶどうをはじめとする多種のぶどうが栽培されているため、旬の時期には豊富に実をつけた房がぶどう棚いっぱいに広がる、秋色の光景を望むことができる。
また、10月中旬頃にはぶどうの葉が紅葉し、ぶどう棚を黄色や赤色などに染め上げる。
山梨県はぶどうの生産量が日本一で、ワインの原料にもなる甲州ぶどうの収穫が、秋に最盛期を迎える。
鈴なりに実をつけたぶどうが連なる様子は、山梨県の秋の風物詩なのだ。
見ごろの時期:10月
鈴なりの甲州ぶどう(すずなりのこうしゅうぶどう)
所在地 山梨県甲州市勝沼町
◆長野県
◆下栗の里の雲海
下栗の里は、南アルプスと対峙する、標高800~1,000メートルの傾斜面の高地にある集落。急斜面に畑や民家が点在する。山岳の景観は美しく、自然と暮らしの調和した姿がオーストリア・チロル地方に似ていることから、「日本のチロル」と名づけられた景勝地だ。
「にほんの里100選」に選定された集落で、伝統野菜や伝統文化の宝庫でもあり、現在も人々が畑を耕しながら日常生活を営んでいる。地元案内人によるガイド(案内人1人につき3000円、10名まで。要予約)もある。
ベストシーズンは、10~11月の朝。秋の紅葉と雲海のコラボレーションは必見。山間の谷を雲が埋める風景は、会いたくてもなかなか出会えないまさに絶景! 秋は雲海の発生率が上がる時期。澄んだ空気の中で、絶景を楽しんでみたい。
下栗の里の雲海(しもぐりのさとのうんかい)
所在地 長野県飯田市上村
https://tohyamago.com/osusume/shimoguri/
◆岐阜県
◆美濃和紙あかりアート展
「美濃和紙あかりアート展」は、重要伝統的建造物群保存地区「うだつの上がる町並み」で開催される、「美濃和紙」のアート作品展。江戸情緒あふれる町並みが夕闇に包まれる頃、道沿いにずらりと並ぶアート作品がまばゆい光で町を照らします。
美濃和紙は、美濃市で1,300年以上の伝統を誇る手漉き和紙。「日本三代和紙」のひとつであり、国指定の伝統工芸品です。やわらかな風合いを持つ丈夫な美しい和紙で、雑貨から世界の文化財修復まで、さまざまなものに活用されています。
展覧会で飾られる作品は一般公募となっており、一般・小中学生の2部門に分け、全国から寄せられた作品の中から選ばれたものを町に展示。明かりが灯されたその姿は、美濃和紙のやわらかな質感や美しさを感じさせてくれます。
●例年見ごろの時期、イベントなどの日程
第1部:2024年10月13日(日)~10月25日(金)17:00〜21:00
第2部:2024年10月26日(土)~12月1日(日)17:00〜21:00
美濃和紙あかりアート展(みのわしあかりアートてん)
所在地 岐阜県美濃市 うだつの上がる町並み
https://www.akariart.jp/
◆静岡県
◆修善寺温泉街の恋の橋
伊豆最古の温泉場として知られる「修善寺温泉街」。情緒ある街並みと、近年増えているおしゃれなカフェなどが融合する、今注目を集めているエリアだ。
秋になると、温泉街を流れる桂川沿いで鮮やかなモミジが眺められ、特にモミジが密集する「楓橋」周辺がフォトスポットとして人気。
桂川に架かる全部で5つの橋には、それぞれ恋にまつわるご利益があるとされ、これらの橋を渡るときに願いをかけると成就するといわれている。修善寺は源頼家と夜叉王の娘・かつらの愛を描いた戯曲『修善寺物語』の舞台になった場所である。
5つの橋の別名は、渡月橋(みそめ橋)、虎渓橋(あこがれ橋)、桂橋(結ばれ橋)、楓橋(寄り添い橋)、滝下橋(安らぎ橋)とロマンチックだ。
修善寺温泉街の恋の橋(しゅぜんじおんせんがいのこいのはし)
所在地 静岡県伊豆市修善寺
https://kanko.city.izu.shizuoka.jp/form1.html?pid=4039
◆愛知県
◆小原の四季桜
四季桜は、春と秋の年に2回花を咲かせる珍しい桜。豊田市小原地区では、毎年秋になると約1万本の四季桜が花を咲かせ、紅葉と桜の見事な共演を楽しむことができます。例年の見ごろは11月上旬~下旬。
同地区のなかでも「川見四季桜の里」は、山の斜面全体に紅葉と桜のコントラストが広がり、風が吹くと色づいた葉や花のさざ波が斜面を伝わって、その美しさはひとしお。
ここでしか見られないこの風景は、地域の方々の手で長い年月をかけて熱心に行われた植栽や整備によって育まれた、奇跡の絶景なのです。
小原の四季桜(おばらのしきざくら)
所在地 愛知県豊田市小原地区
https://www.aichi-now.jp/spots/detail/132/
文=CREA編集部
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