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『ぼくのお日さま』の主演に抜擢 15歳の新星・越山敬達が尊敬する EBiDANの先輩とは

CREA WEB / 2024年8月30日 11時0分


越山敬達さん。

 日本人監督として史上最年少で、カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に選出されるなど、世界が注目する奥山大史監督作『ぼくのお日さま』。淡くて切ない恋の物語を描く本作で、主人公の少年・タクヤを演じる越山敬達。

 アーティスト・演劇集団EBiDANとしても活動する15歳の新星が大きな転機となった本作の撮影について振り返ってくれました。


ドラマでは松村北斗の幼少期も好演


越山敬達さん。

――幼い頃の夢は?

「VS嵐」というバラエティ番組がすごく好きで、将来はそんな「楽しいTV番組に出られるような人になりたい」と思っていました。

 それで保育園の年長のときに、家族で新宿を歩いていると、今の事務所の人にスカウトされました。突然、両親が知らない人に話しかけられていたので、「なんだろう?」と思ったことを覚えています。その後、家族で話し合って、事務所に入ることを決めました。

――2015年頃、最初の頃の仕事について覚えていますか? また、アーティスト・演劇集団EBiDANの研究生から選抜されるプロジェクト「EBiDAN NEXT」に選抜された経緯は?

 まだ小学生になる前にモデルのようなお仕事をして、その後にオートバックスさんや花王さんなど、いろんなCMに出ることになったのですが、どんどんお仕事が楽しくなっていったことを覚えています。

 そして、小学三年生のときに、「EBiDAN NEXT」になる前のBATTLE KiDSに参加することになりました。そこで初めてダンスレッスンを受けたのですが、また新しいことに挑戦するのが楽しかったです。


越山敬達さん。

――その後、松村北斗さん演じる長峰柊磨の幼少時代を演じた「恋なんて、本気でやってどうするの?」などのドラマにも出演されます。

 ドラマの現場は新鮮で楽しかったのですが、当時の僕は役作りのようなことはできませんでしたし、「いただいた役を演じなきゃ」という気持ちでお仕事していたと思います。それが『ぼくのお日さま』という映画に出演することで、俳優としての心構えが大きく変わったと思います。

楽しくて、楽しくて、しょうがなかった『ぼくのお日さま』の現場


越山敬達さん。

――アイスホッケーからペアダンスを始める『ぼくのお日さま』タクヤ役は、オーディションで抜擢されたとのことですが、オーディションの思い出は?

 事前に、あるシーンの台本が渡される、ごく普通のオーディションでした。アイスホッケーのスティックを壁に当てながら帰宅するシーンをやったのですが、僕も4歳の頃から少しだけスケートを習っていたので、「合格するといいなぁ」と思っていました。

 監督さんやプロデューサーさんの顔を見れば、何となく結果も分かるのですが、この映画の奥山(大史)監督は顔色一つ変えない方だったので、まったく分かりませんでした。

 オーディションでは、あまり自分を出すのが得意ではないのですが、後になって奥山さんから「それがタクヤらしくて良かった」と言われました。


越山敬達さん。

――久しぶりのスケートを含め、タクヤの役作りはいかがでしたか?

 相手役の中西(希亜良)さんは、ずっとフィギュアスケートをやられているので、中西さんについていくことで必死でしたし、奥山さんが求められているものも相当高かったので大変でした。

 あと、タクヤは吃音を持っている設定なのですが、僕は吃音について何も知らなかったので、動画を見たり、勉強したことで、いろいろイメージしながら演じるようにしました。


©2024「ぼくのお日さま」製作委員会/COMME DES CINEMAS

――23年の2月から3月にかけて、北海道や岩手県で長期ロケをされたそうですが、どのような現場でしたか?

 全部で1カ月ちょっとの撮影だったのですが、本当に楽しくて、楽しくて、しょうがない現場でした。まず、現場の雰囲気が穏やかなので、本当にありのまま、素のままでいられるんです。テイクを重ねることもありましたが、それでもやっぱり奥山さんと一緒に考えながら作っていくのが楽しかったんです。

 あと、夜の8時に撮影が終わると、毎日のように美味しいものを食べに行けたことも嬉しかったです。お寿司に、ジンギスカン、ラーメンも、なんでも美味しかったです。

どんな仕事も楽しんでやれるようになりたい


越山敬達さん。

――池松壮亮さんとの共演など、どのようなことを学んだ現場でしたか?

 池松さんからは、なにより楽しく撮影をすることがいちばん大切だということを、学ばせてもらいました。

 実際、この作品の後、ドラマ「天狗の台所」からは、自分でも楽しく仕事をすることをモットーにしています。

 あと、池松さんにはセリフの言い回しや心構えみたいなものも教えていただきましたし、現場の雰囲気作りなど、いろんなところでフォローしていただきました。

――この作品では、どんな越山さんが観られると思いますか?

 これまでに出演した作品の僕は、どこか演技というものに縛られている感じだったと思います。でも、『ぼくのお日さま』での僕は、本当に楽しい表情とか、本当に辛い表情をしていると思うんです。

 じつは奥山さんの狙いもあって、僕と中西さんは事前に台本を渡されていません。だから、完成した映画を試写会で観たときに、僕のリアルがマジで見られる映画だと思いました(笑)。


越山敬達さん。

――今後の希望や展望、憧れの先輩にについて教えてください。

 歌もダンスもやるEBiDANとしての活動と俳優としての活動、それからモデルとしての活動とか、いろいろやっていける人になりたいです。苦手な歌は、今後の大きな課題ですけれど……(笑)。

 あと、繰り返しになってしまいますが、どんな仕事でも楽しんでやれるようになりたいです。10月から放送される「天狗の台所 Season2」の撮影はこれからなので、今からとても楽しみです。憧れの先輩は、EBiDANの先輩でもある佐野勇斗さん。なんでもできる方なので、とても尊敬しています。


越山敬達(こしやま・けいたつ)

2009年4月21日出まれ。東京都出身。15年よりモデル・俳優としての活動を始め、「私の正しいお兄ちゃん」(フジテレビ・FOD)、「サヨウナラのその前に」(日本テレビ)、「恋なんて、本気でやってどうするの?」(フジテレビ)などのドラマに出演。主要キャストのオン役を演じた「天狗の台所」(BS-TBS)は、24年10月から「Season2」が放送予定。

文=くれい 響
写真=末永裕樹

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