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【神戸・北野町】シンガポールの ティーカルチャーを愛情深く伝える「ザ サルトリー ストレイツ」

CREA WEB / 2024年9月8日 6時0分


シンガポールにちなんだスイーツはテイクアウトもイートインもOK。

シンガポールのお茶とスイーツを味わえる


ケーキや紅茶が並ぶ店内。テーブル5卓10席。テラス席もあり。

 神戸は、坂道の多い街。異人館街である北野町で知られているのが、北野坂、ハンター坂、不動坂。そのうちの不動坂は、坂の上の三本松に不動明王立像が安置されていることから、そう呼ばれるようになったとか。急な不動坂を上ると、北野通りの角に、シンガポールの旗を発見。白と黒を基調としたシンプルで美しいお店は、2023年7月にオープンした「ザ サルトリー ストレイツ」です。

 こちらは、シンガポール発の、オリジナルスイーツとフレーバーティーブランド第1号店。オーナーのシルヴァナ・リャウさんと、共同経営者でスイーツを作るジョーイ・ホー・ニヘイさんが、笑顔で迎えてくれます。

 ケースに並んだスイーツをご紹介しましょう。

 特徴は、甘いバニラのような香りから「東洋のバニラ」と呼ばれる植物「パンダン」やココナッツの樹液を煮詰めて固めた濃厚な甘さの「グラマラカ」など、シンガポールならではの材料を使い、ティーに合うオリジナルスイーツにしてあること。


シンガポールの定番お菓子をモチーフにした「オンデオンデムース」680円。ナチュラルフレーバーティーと好相性。紅茶は、カップ700円、ポット980円、アイス790円。

「オンデオンデムース」は、シンガポールの定番お菓子「オンデオンデ」がモチーフ。パンダンリーフで緑色に着色したシフォン生地がベース。ココナッツフレークをまぶしたココナッツムースの中から、グラマラカのキャラメルソースがとろり。ホワイトチョコのガナッシュがアクセント。甘じょっぱい独特の味わいがフレーバーティーとよく合います。


「ココナッツマスカルポーネタルト」680円。

「ココナッツマスカルポーネタルト」は、花のように美しいマスカルポーネチーズとココナッツのクリームの下に、グラマラカを使ったミルクプリン。タルト生地のザクザクとした食感も楽しい。こちらも甘じょっぱくてクセになる味。


「グラマラカのシュークリーム」500円。

 なめらかで濃厚な「グラマラカのシュークリーム」は、グラマラカを使ったコクのあるカスタードクリームと生クリームが口の中で混ざり合う、甘じょっぱい味わいです。


「ミルクティーのパンナコッタ」580円。

「ミルクティーのパンナコッタ」は、上がティーゼリー、下がパンナコッタ。つるん、ぷるん、優しい口当たりを楽しむうちに、口の中でミルクティーが出来上がります。

「紅茶は週替わり。色々なミルクティーを味わってみてください」とジョーイさんはにっこり。


「バターケーキ」560円。

 バターをたっぷり使用した「バターケーキ」は、ティータイムの定番。しっとり、コク深い味わいをイートインで、ゆっくりお茶と楽しみたい。

 他に、ココナッツシュガーを使った「TSSチーズケーキ」、自家製ココナッツシロップがけの「TSSワッフル」もあり、どれもお茶との相性が抜群です。

こだわりのティー、フードメニューも


オーナーのシルヴァナ・リャウさん(右)と共同経営者でスイーツを作るジョーイ・ホー・ニヘイさん(左)。

 お菓子を作るジョーイさんは、母親が日本人で、英語、中国語、日本語が堪能。食に興味を持ち、学生時代からあちこちで修業を積み、2019年に来日。シンガポールでは、プラナカン料理(中華とマレーの食文化の融合から生まれた料理)で世界初のミシュラン一ツ星を獲得したレストラン「Candlenut」でも腕を磨いたといいます。

「僕はパティシエではないけれど、シンガポールの食材や味についてはよくわかっているし、愛着があります。シンガポールらしいスイーツにこだわって創作したい」

 ここ「ザ サルトリー ストレイツ」は、ナチュラルフレーバーティーの専門店ゆえ、ティーにもこだわりたっぷり。定番の12種類に、期間限定が数種類。ベースも紅茶、緑茶、烏龍茶、普洱茶、白茶、ハーブティーとバラエティー豊富。フレーバーもお店で実際に飲んで、その香りや風味をチェックして、好みの種類を見つけたいもの。


「アイスティーアフォガート」980円。5種類のフレーバーティーから好みで選んで。写真は「ストロベリークリーム」を使って。

 そして、ティーサロンならではのメニューがあるのもうれしい。

 エスプレッソではなく、5種類のティーから好みのものを選び、自家製のミルクアイスにかけた「アイスティーアフォガート」は、ティーの香りと風味が楽しめて、お茶好きにはたまらない一品。


「スイートティー」は5種類、各850円。左から、No.①③④⑤。各々のベースは「シンガポールドリーム」「グリーンティーライチ」「ストロベリークリーム」「カモミール」。

「スイートティー」は、かき混ぜながら飲むと味と色の変化が楽しめる。左から、No.①③④⑤の混ぜた後。

 ティーサロンならではの「スイートティー」は5種類。人気のモクテルを意識しており、No①は紅茶・シンガポールドリーム、②はウーロン茶・メロンウーロン、③は緑茶・グリーンティーライチ、④はハーブティー・ストロベリークリーム、⑤はカモミールティーが、それぞれベースで、様々な味のカラフルなシロップをプラスした個性的な味わい。混ぜて飲み進むうちに味も色も変化していくのが面白い。


「シンガポールカヤトースト」680円、「シンガポールコーヒー」600円。

 フードメニューもシンガポールを意識していて他にはないものばかり。

「シンガポールカヤトースト」は、こんがり焼いたパンにバターとココナッツのジャムを挟んで食べるシンガポールのソウルフード。シンガポール版あんバターサンドです。ここでは北海道産バターを使っています。


「オープンサンド」単品1,480円、ティーとのセット1,980円。左:「チキンサテー」、右:「チリクラブ」。

「オープンサンド」は2種類。「チキンサテー」は、国産若鶏のモモ肉を24時間自家製レモングラスマリネードに漬け込み、香ばしく炙って、バゲットにのせたもの。「チリクラブ」は、ワタリガニの旨みたっぷりの自家製甘辛チリソースがポイント。どちらも一度食べると虜になるおいしさです。

シンガポールの魅力を伝えたい


「ヘビーヒャムクッキー」450円。他に「パンダンクッキー」もあり。

 クッキーにもこだわりが。

「ヘビーヒャムクッキー」は、干しエビと唐辛子をふんだんに使ったスパイシーでホットなクッキー。他にはない味で、お酒のおつまみにもいいかもしれません。

「パンダンクッキー」は、ココナッツシュガー・パンダンとクルミを使ったクッキー。サクサク食感で、どんなお茶にも合いそう。

「店名の意味は、猛暑の海峡。熱意を忘れない国民性を表現する言葉です。シンガポールらしさを大切にしたお菓子やお茶にこだわっています。多彩なお茶やお菓子を楽しんでいる日本人に、まず知ってもらいたいと思い、洋菓子の街・神戸で第1号店をスタートしました。シンガポール人が創作した、シンガポールの要素が入った、東南アジアならではのスイーツの魅力を広めたい。日本で有名になればシンガポールに逆輸入することになるかもしれません」とシルヴァナさん。


スイーツを作るジョーイさん。

 シンガポールのスイーツとティーで、神戸にいながらにして、しばしシンガポールを旅した気分に浸れます。

ザ サルトリー ストレイツ


シンガポールのラッフルズホテルをイメージしたお店。

所在地 兵庫県神戸市中央区北野町1-5-21 ケーシーコート101
電話番号 078-200-6445
営業時間 10:30~18:00
定休日 無休
https://thesultrystraits.com​/

文・撮影=そおだよおこ

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