「ティアラが残したささみを食べてる」賞レース優勝者の面白くなさ120%の姿。13歳の愛娘とガクテンソク・よじょう
CREA WEB / 2024年8月31日 11時0分
「この自分だったら、『THE SECOND』は予選落ちです」
お笑い芸人さんに一緒に暮らすペットを紹介してもらう「お笑い芸人の“うちの子”紹介」。第36回はガクテンソク・よじょうさん。
トイプードルのティアラちゃん(メス・13歳)と暮らしています。譲り受けて3年ですが、夫婦で娘のようにかわいがっているそう。観光大使にも就任した東京都国分寺市ののどかな街並みを一緒に散歩していたら、とある素敵なご縁が——。もしかしたら『THE SECOND~漫才トーナメント~2024』優勝も、ティアラちゃんのおかげかもしれないと話します。
インタビュー中も優しい笑顔で常に答えてくれたよじょうさんからは、惜しみない愛情を注ぐ日々の様子が感じられました
同種のでっかいヤツ来た!
――まず、一緒に暮らすようになったきっかけを教えていただけますか。
大阪におった頃から、奥さんとペット飼いたいね、犬飼いたいねって言うてたんです。僕らがペット可の家に引っ越して迎えようかなと思っていた時に、奥さんの妹さんから事情があって愛犬を飼えなくなってしまったと相談されて、じゃあ、うちで引き取ろうかってなったんです。それがティアラ。2021年でした。9歳と10~11ヵ月くらいやったんで、付き合いとしては3年ちょっとです。
――インスタグラムの写真を拝見すると、3年とは思えない溺愛ぶりですね。
そこからは娘みたいに一緒に過ごしてますね。僕は元々、実家におった頃、雑種の犬を飼った経験があったんです。お笑いを始める前やったかな? 21歳くらいの時に飼い始めて、33歳くらいの時に亡くなったんです。元プロボクサーの親父が急に連れて帰ってきた子で。家に帰ったら、手にすっぽりと入るくらいのちっちゃいのがソファの上に寝ててびっくりしました。
潰れそうで触るのもめっちゃ怖くて最初は戸惑いましたけど、だんだん大きくなるにつれてかわいいなと思うようになって。だいぶ世話してたんで、僕には懐いてて膝の上に乗ってきたりしてましたね。最後のほうは病気になっちゃったっていうのがあるんで、ティアラにはいろいろと調べて健康によさそうなものばっかりあげてます。
――奥さまの妹さんから譲り受けたとのことですが、それまでよじょうさんはティアラちゃんと会ったことはあったんですか?
ないっす、ないっす。やから、会った時は不審者みたいにギャンギャン吠えられました。奥さんはひとりで実家にちょいちょい帰ってたんで馴染みはあったんですけど、僕は(同種のでっかいヤツ来た!)みたいな感じでキッと睨まれてました。
うちの子ベストショット「同じ先祖」
――同種のデッカいやつ(笑)。確かに、ふわふわとしたヘアスタイルが似てるかもしれないですね。譲り受けた日のことは?
僕らが住んでた大阪まで妹さんがティアラを連れてきてくれたんです。そのあと奥さんが出かける用事があったので、ティアラと僕が家でマンツーマンになったんですよ。最初は喉元噛んだろかくらいの勢いで「ギュー!」と唸ってたんですけど、寂しかったんですかねぇ。朝方、寝てる僕のところにトコトコって近寄ってきて。掛け布団をパッと開けたら中に入ってきたんです。そこから懐いてくれました。
「上京した芸人が住むところではない」と話題になった国分寺在住
――昨年、大阪から東京に活動拠点を変えられましたが、ティアラちゃんも一緒に上京したんですよね。
そうです。新幹線に乗ったら吠えるかもしれないし、飛行機もちょっと怖いなっていうのがあったので、乗り捨てできるレンタカーを借りて僕の運転で12時間かけて上京しました。かなり長旅なんで、途中で何度も休憩を挟みながらでしたね。
――ティアラちゃんのためにそうしたと。国分寺市に住んでいるのが『THE SECOND〜漫才トーナメント〜2024』決勝でも話題となりましたが、住む場所はティアラちゃんのことを考えて選んだところもありますか?
あぁ、あるかもしれないです。最初は23区で探してたんですけど、家賃が高いですし、ペット可になると一軒家が多くなるんです。その一軒家もむっちゃ古い建物ばっかりやったし、コンクリートのビル街を散歩させるのもなぁ……と思って。
国分寺は土もあるし、畑とかもあって、のどかなんでね。散歩の環境がすごくいいなと思いました。
手作りリンゴアイスと残り物のささみ
――どんな風に一日を過ごしているのですか?
朝はまずティアラがご飯食べて、今は暑いから散歩は夕方1回だけにしてるんですけど、(違う季節であれば)散歩に行って、帰ってきて自分らのご飯を食べて、ティアラにおやつをあげて。そこからティアラは寝てて、夕方になったら起きて散歩に行って。帰ってきたら自分らで手作りしたデザートのアイスとご飯をあげてから、自分らも食べるっていう。全部ティアラが先です。
――手作りのアイスというのは?
無添加の果汁100%のりんごジュースを凍らせたものです。最初はりんごをすって凍らせてたんですけど、気に入らんかったんかあんまり食べなくて。自然派食品のお店に売ってたジュースにしたら食べるようになりました。
ほんまにねぇ、自分らよりええメシ食ってる時もありますよ。でも、同じ味やとプイッとする。茹でたささみとかあげてるんですけど飽きたら食べへん。なんてわがままなんや! と思いながら、ティアラの余りを食べてます。あとは僕、狩猟するんですけど、ティアラは知り合いから鹿肉をジャーキーにしてもらったものとか、とにかくええもんを食べてますね。
――グルメですね。そこが、よじょうさんにとって悦びになっていると。
むちゃくちゃかわいいですね。自分らのメシよりも先に「ティアラ、ご飯食べた?」って。
『THE SECOND』決勝前に起きた奇跡とは?
――一番かわいいなと思うのはどんなところですか?
なんやろ? ストーカーかっていうくらい、僕についてくるんです。トイレに入ってると、フローリングを歩くカッカッカッていう音が聞こえてきて。扉を開けると覗くんですよ。どこにでもついてくるんで、僕は奥さんに「なんでそんなに好かれてんの?」って言われますし、ティアラは奥さんに「大丈夫やで。その人、どこにも行けへんから」って言われてます。
リモートで部屋を締め切って仕事してる時も、開かない扉の前で諦めたように寝そべっていたりして。その写真を、「こんなんやったで」って奥さんから見せられると……かわいいですよねぇ。
――カメラロールはティアラちゃんでいっぱいですか?
こうやって写真を見てると、早く家に帰りたいなと思います。仕事でも前乗りとか泊まりとかあるんですけど、僕はできるだけ家に帰るようにしてますね。あとね、散歩に行くとなると、いろんな場所へ行かせてあげたいなと思うじゃないですか。だからティアラのペースに合わせて散歩してるんですけど、たまに僕を見て(帰りたいんですけど……)って顔をして、勝手に家のほうに帰っていくこともあるんですよね。
――国分寺市の環境のよさも気に入ってるとのことですが、おすすめの散歩コースはありますか?
「お鷹の道」っていう遊歩道がめっちゃきれいで、犬の散歩コースになっているんです。その中にある「真姿の池湧水群」の弁財天には、僕もよくお参りに行ってます。(敷地内には)ティアラを抱っこして入って。鳥居の前で礼をして一緒に手を合わせて帰るんです。『THE SECOND』決勝前にもお参りに行ったら、その弁財天の方から本来は売っていないお守りをいただいたんです。スーツの内ポケットにずっと入れてるんですけど(と、お守りを取り出す)。
――すごい! ピカピカしてますね。
決勝に行けて、優勝もできました。もしかしたらティアラのおかげかもしれないですね。
――国分寺市の観光大使にも就任されましたし、ティアラちゃんのために選んだ地がよじょうさんにいい運を運んできていますね。
散歩してる時に何気なく発見したところなんですよ。ティアラがそっちに向かったので、ついていったら見つけたんです。今は暑いので行けてないんですけど、事あるごとにお参りに行ってますね。だいぶご利益がありました。
――優勝後、お仕事もさらに忙しくなっていると思いますが、自然の多い街に住んで愛犬との散歩を楽しんでいるとメリハリができて、お仕事もよりがんばれそうですね。
ほんまにそうなんです。ティアラのおかげで、仕事で疲れていても家帰ったら癒されてます。玄関先で待ってくれてますし、顔を見たら喜んでくれて。おやつをあげる時間にあげなかったりすると、ぬいぐるみを振り回し放り投げて、お前もこうなるぞみたいな目で睨むように見てくることもあります。けど、そこもかわいいんですよねぇ。僕はティアラの前では優しさ100%。やけど、面白くなさは120%。この自分だったら、『THE SECOND』は予選落ちです。
大使の使命は「何かあった時いち早く帰れるように…」
――では、よじょうさんにとってティアラちゃんの存在は、やはり娘ですか?
第一子ですね。ティアラは人間でいうと、余裕で還暦を過ぎてる年齢ですけど、奥さんとティアラに「30歳まで生きてね」っていつも話しかけてます。耳も遠くなってたりしますけど、病院に行ったりして気を使ってますね。
――来るべき、いつかのことも頭をよぎりますよね。
そうですね。実家で飼ってたわんちゃんが亡くなった時、ペットロスになったんですよ。前の犬の時は仕事が休みやったおかんは看取れたんですけど、僕はいなくて。
ペットカメラもね、ティアラに何か起こっても(出先にいたら)その場で何もしてあげられないと思うとちょっと怖くて、つけられないんですよ。今は奥さんがずっと一緒にいてくれるんで大丈夫かなとは思うんですけど。奥さんは(亡くなることを)経験したことがないから心配ですけどね。
――国分寺は近いと言っても、都心からは少しかかりますもんね。ご近所さんで助け合いのコミュニティが作れるといいかもしれないですね。
確かに国分寺をペットシティにできたらいいですよね。これ、市長に今度会ったら言ってみようと思います(笑)。
あとは、何かあった時いち早く帰れるように、特急のかいじとあずさが国分寺駅に止まるようになってくれれば。今んとこ、立川駅まで停まらないので、国分寺駅に停めるのが大使としての使命かなと思います。停まるようになったら、だいぶデカいですよ。新宿なんて10分ちょっとで行き来できるようになるんちゃいますかね。
とにかく今はおもちゃをぶんぶん振り回して遊ぶくらい元気なので、これからも元気でいてもらえるように、できることをやっていきたいですね。
よじょう
1981年7月30日生まれ、兵庫県宝塚市出身。2005年9月、奥田修二と共にお笑いコンビ・ガクテンソクを結成。2023年4月に大阪から東京に拠点を移し、今年『THE SECOND ~漫才トーナメント~2024』で優勝。
YouTube:【公式】ガクテンソクチャンネル
Instagram:@gakutensoku_yojo
文=高本亜紀
撮影=榎本麻美
写真=よじょう
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