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サバやタコ、冬瓜を使った薬膳レシピ 残暑とエアコンつけっぱなしの環境で食欲がなく胃腸の疲れを感じる時に

CREA WEB / 2024年9月7日 11時0分

 厳しい暑さで、エアコンのきいた室内にいる事が多かったであろう今夏。胃腸の不調を感じていませんか。国際中医薬膳師のさとうあいさんに、食欲がない時の対策レシピを教えてもらいました。

 夏の不調を秋まで持ち越してしまうと、感染症にかかりやすくなったり、体の疲れが抜けないなどの症状に悩まされることもあります。

 まずは、胃腸がきちんと働いているか、チェックをしてみましょう。

<胃腸の不調のサイン>

・食欲の低下
・下痢や軟便
・疲れやすい
・体の浮腫み
・消化不良

 これらの症状を感じている方は、胃腸のケアが必要です。特に今の季節は、冷えからくる胃腸の不調に悩まされている方も多いようです。

 まだまだ暑い夏の陽気ですが、暦の上ではすでに秋が始まっています。冷たい食材や、暑さを冷ますことばかりに注力してしまうと、不調症状が悪化する事にもなりかねません。

 今回は、毎日のご飯で胃腸のケアができる、薬膳メニューをご紹介します。季節の変わり目を元気に迎えるために、ご活用ください。

◆胃腸の働きを助けるサバと長芋の梅紫蘇和え


サバと長芋の梅紫蘇和え。

 サバと長芋で胃腸の働きを回復できる、夏にぴったりの薬膳料理です。食欲不振を改善し、お腹を温める効果のある、大葉と組み合わせて仕上げます。さっぱりとした味付けと香りが、食欲の低下している方にもおすすめです。

 すでに胃腸の不快症状がある方は、長芋は生食しないように気を付けましょう。

 気力の衰えや、疲れやすさを感じている方は、炒めたキノコ類を合わせても美味しく召し上がれますよ。冷えた胃腸を温め、回復させる効果もあるので、エアコンがきいた場所で過ごす事が多かった日には、ぜひご活用ください。

●材料(4人前)


材料はこちら。

・塩サバ:2枚
・長芋:200g
・梅干し:2個
・大葉:4枚

<調味料>
・醤油:小さじ1
・水:大さじ2
・米酢:大さじ1

●作り方

(1)塩サバは、1センチ幅に切ります。長芋は、皮を剥いたら、サバと大きさを合わせて棒状に切ります。


塩サバは、1センチ幅に切り、皮を剥いた長芋は、サバと大きさを合わせて棒状に切る。

(2)弱火のグリルで、10分ほど加熱します。


弱火のグリルで、10分ほど加熱。

(3)梅干しは種を取り除きみじん切りにします。大葉は千切りにします。


梅干しは種を取り除きみじん切りに。大葉は千切りにする。

(4)ボウルに(2)のサバ、長芋を入れます。<調味料>を入れて全体を混ぜます。


ボウルに(2)のサバ、長芋を入れ、<調味料>を入れて全体を混ぜる。

(5)(3)の梅干し、大葉を入れてよく混ぜ、冷蔵庫で味をなじませます。


(3)の梅干し、大葉を入れてよく混ぜ、冷蔵庫で味をなじませる。

(6)器に盛り付けて完成です。


器に盛り付けて完成。

◆エネルギーUP! タコときゅうりの山椒和え


タコときゅうりの山椒和え。

 タコは疲れた体を回復し、エネルギーアップが叶う夏におすすめの食材です。タコやきゅうりは冷やす効果もあるため、お腹を温める効果のある花椒と組み合わせて仕上げました。花椒は、日本の山椒に比べ、香りが豊かなのが特徴。入手できない場合は、山椒や胡椒に置き換えてもいいでしょう。

 暑さで食欲が低下しているときには、花椒のような香りのいい食材を取り入れるのもおすすめです。お好みの香り食材を、普段の食事にも取り入れてみましょう。

 体を冷やす食材が多くなってしまうシーズンは、スパイスや香辛料、薬味系の食材などを取り入れてバランスを取ることもいいですね。

●材料(4人前)


材料はこちら。

・茹でタコ:150g
・きゅうり:2本
・塩:少々
・ごま油:小さじ1/2
・花椒:適量

●作り方

(1)きゅうりの皮を、ピーラーで間隔をあけて剥きます。


きゅうりの皮を、ピーラーで間隔をあけて剥く。

(2)固い部分を取り除き、輪切りにします。タコはそぎ切りにします。


固い部分を取り除き、輪切りにする。タコはそぎ切りにする。

(3)ビニール袋に(2)のきゅうり、塩、ごま油、花椒を入れてよく混ぜます。


ビニール袋に(2)のきゅうり、塩、ごま油、花椒を入れてよく混ぜる。

(4)全体に味が馴染んだら、(2)のタコを入れます。


全体に味が馴染んだら、(2)のタコを入れる。

(5)30分ほど味をなじませたら、器に盛り付けて完成です。


30分ほど味をなじませたら、器に盛り付けて完成。

◆余分な水分の排出を促す冬瓜とエビのスープ


冬瓜とエビのスープ。

 食欲低下の原因は、胃腸が冷える事によって引き起こされます。そして、胃腸が冷えると、体に余分な水分を溜めてしまいがち。朝起きるとまぶたや顔まわりが浮腫んでいる方は、胃腸を温め、水分を排出する食材もおすすめです。

 きゅうりやスイカ、メロンなどの瓜科の野菜には、水分の排出を助ける効果が詰まっています。中でも、今が旬の冬瓜は、お料理にも使いやすい優秀食材。加熱後、一旦冷ます事でギュッと味が染みて、美味しいスープに仕上がりますよ。

 冬瓜だけではお腹を冷やしてしまうので、温める効果のあるエビや生姜を組み合わせましょう。

●材料(4人前)


材料はこちら。

・冬瓜:500g
・干しサクラエビ:大さじ2
・生姜:10g
・だし汁:600ml
・塩:少々
・醤油:小さじ1

●作り方

(1)冬瓜は、包丁で種を取り除きます。


包丁で種を取り除く。

(2)冬瓜は、緑色が残るように皮を剥きます。


緑色が残るように皮を剥きます。

(3)皮をむいた冬瓜は、食べやすい大きさに切ります。


皮をむいた冬瓜は、食べやすい大きさに切る。

(4)鍋にだし汁、(3)の冬瓜、干しサクラエビを入れて加熱します。沸騰したら、塩、醤油、すりおろした生姜を入れます。


鍋にだし汁、(3)の冬瓜、干しサクラエビを入れて加熱。沸騰したら、塩、醤油、すりおろした生姜を入れる。

(5)冬瓜が柔らかくなるまで、弱火で15分ほど煮ます。


冬瓜が柔らかくなるまで、弱火で15分ほど煮る。

(6)火を止めて粗熱をとり、味がしみたら完成です。


火を止めて粗熱をとり、味がしみたら完成。

胃腸の不調を改善して、季節の変わり目を元気に迎えよう!

 暑い日が続くと、どうしてもエアコンの効いた室内にいる事が多くなりがちですね。食べ物も体の熱を冷ますような、トマトやきゅうり、スイカなどに偏ってしまう傾向になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 冷えからくる胃腸の不調症状を感じている方は、今回ご紹介したレシピを参考に、養生を心がけてみてください。

 夏の不調を持ち越さず、季節の変わり目を元気に迎えられることで、行楽シーズンの秋を楽しむことができるでしょう。


さとうあい

宮城県仙台市在住の料理家。フードコーディネーターや学校講師などを通して飲食業界に携わること20年以上。現在は国際中医薬膳師の資格を取得し、子どもの不調を整える薬膳料理講座や、企業へのメニュー提案などをする傍ら、レシピライターとしても活動中。

文・撮影=さとうあい

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