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三省堂書店コミック担当 近西良昌さんの「いま人に薦めたい愛読マンガ」7冊「嫌なことを忘れるぐらい愛おしい」

CREA WEB / 2024年9月25日 11時0分

CREA夜ふかしマンガ大賞2024
選考委員31名の愛読書と「マンガを読むときのマイルール」

 この秋、発表された「CREA夜ふかしマンガ大賞2024」。選考委員を務めてくれたのは、小説家、お笑い芸人、ミュージシャン、マンガ家、テレビプロデューサー、ベテラン書店員など、各界を代表するマンガ好きの31名。

 CREA2024年秋号では紹介しきれなかった、選考委員の皆さんのほとばしるマンガ愛を大公開!

「夜ふかしマンガ大賞に推薦する作品」「人生で思わず夜ふかしして読んだ作品」「マンガを読むときのマイルール」など、マンガ好き必読のアンケートです。


近西良昌さんが「夜ふかしマンガ大賞に推薦するマンガ」

◆『かわいすぎる人よ!』綿野マイコ/KADOKAWA


『かわいすぎる人よ!』綿野マイコ/KADOKAWA

 両親を亡くして叔父と暮らす、地味な少女・メイ。容姿端麗な叔父を羨ましく思うメイとメイがかわいくて仕方ない叔父の仲良しほっこりライフ。

「ストレスや仕事の疲れなどから癒されたいと思うのが帰宅後かもしれない。そんなときに、読むと嫌なことをも忘れるぐらい愛おしい主人公に癒される。思わずかわいすぎると心の中で叫びたくなる。夜中に叫びませんか?」(近西良昌さん・以下同)

◆『路傍のフジイ』鍋倉夫/小学館

「学生、社会人問わず人間関係に一度も悩まないと言い切れる人は少ないはず。一見地味で普通で目立たないような主人公の藤井さん。この藤井さんがとても絶妙でなんともいえない存在。もやもやした気持ちがあるときにこのマンガを読むと、別に解決したわけでもないけどすっきりする。きっとよく眠れるだろう」

◆『尾守つみきと奇日常。』森下みゆ/小学館

「優しい気持ちと愛おしい気持ちと少し甘い青春。静かな夜に、にやりとしながら読んでほしいマンガ。人外がごく普通に隣にいる日常での学校生活マンガ。でも少し“奇”日常であって、現実離れすぎているわけでもない。そのバランスが素敵。だから少し現実から離れて、この“奇”日常を楽しむのもありじゃない?」

人生で思わず夜ふかしして読んでしまったマンガは?

◆『鋼の錬金術師』荒川弘/スクウェア・エニックス


『鋼の錬金術師』荒川弘/スクウェア・エニックス

 舞台は、錬金術が科学として発達した世界。エドワードと弟のアルフォンスは、亡くなった母を想うあまり、死者を蘇らせるという錬金術の最大の禁忌「人体錬成」を行ってしまい……。

「ただただ単純なこと。急に読みたくなって、押入れをあさり、最初は5巻ぐらいまでと思ったけど、そんなことは叶わず、読みだせば面白すぎて全巻読んでしまった。次の日仕事だったのに、夜ふかししてしまったー」

近西良昌さんの「マンガを読むときのマイルール」

「楽しみにしていたマンガの新刊を読むときは、夕飯をしっかり食べ、テレビも消し、雑音が入らないようにして読む。それもなるべく家人が寝静まったあとに。なので、23時以降に読むことが多い」

今、最も注目している新人作家とその作品は?

◆『ルリドラゴン』眞藤雅興/集英社


『ルリドラゴン』眞藤雅興/集英社

 高校生の青木ルリは、ある朝目覚めると突然頭にツノが生えていて……。ドラゴン少女が日々を頑張らなかったり、頑張ったり、やっぱり頑張らなかったりする、ゆるっとした日常系マンガ。

「存在感とキャラ立と面白さと画の巧さと面白さ。1巻発売以降は連載がストップし、再開後は少年ジャンプ+に移籍したけれど2巻を今か今かと楽しみにしている。先生のよきタイミングで続けてほしい」(編集部注:2024年9月4日に第2巻発売。)

食欲の秋に読みたくなる「グルメマンガ」は?

◆『相席いいですか?』河上だいしろう/集英社


『相席いいですか?』河上だいしろう/集英社

 部下との関係に悩む社会人の椿と、バイトで四苦八苦の大学生の桃子。偶然、定食屋で相席したことをきっかけに始まった憩いのランチタイムコメディ。

「グルメというよりは、ふたりの関係性とランチをあわせつつの人間関係が主なマンガですが、食欲の秋にこういうのもありだよね、というおすすめ。こんな出合いはなかなかないにしろ、ひとりランチの楽しみが増えるマンガ」

2024年秋に読みたい「動物マンガ」は?

◆『今日のさんぽんた』田岡りき/小学館


『今日のさんぽんた』田岡りき/小学館

 柴犬のポン太の散歩付き添い要員であるりえ子は、脳天気でちょっと抜けている少女。散歩中に繰り広げられるりえ子のボケやグチに、ポン太が心の中でツッコむという散歩コメディ。

「動物となると、個人的に好きな動物がやっぱりおすすめ。それは犬。ということで『今日のさんぽんた』を。今、ペット禁止のマンションで暮らしているため、日々犬欠乏症に悩まされています。疲れがピークになれば、もふりたいという思いが強くなる(笑)。その思いをこのマンガを読むことで癒されています。散歩を実体験しているかのように。ほんと犬かわいい」


三省堂書店海老名店コミック担当
近西良昌(ちかにし・よしまさ)さん

18歳で書店員になり、三省堂書店海老名店に勤務。学参担当を経て、2001年から20年以上コミックを担当。マンガ大賞に第2回より選考委員として参加。

■発表! CREA夜ふかしマンガ大賞2024


写真=平松市聖

眠りにつく前のひとときに、日中のあれこれを忘れさせ、新しい世界に連れ出してくれる力のあるマンガを称える「CREA夜ふかしマンガ大賞」。昨年からはじまった一般読者による投票を一次選考として、200作品以上が候補にあがるなか、2024年のナンバーワンが決定しました。

文=大嶋律子(Giraffe)

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