【中秋の名月】横浜中華街で楽しむ 本場の個性溢れる絶品月餅【6選】お月見イベントにも参加したい！

お祭りムードたっぷりの中華街でおいしくお月見！

　2024年は9月17日に、最も美しい月夜とされる満月の夜を迎えます。日本の十五夜は月明かりの中、しっとりした雰囲気で月を愛でるイメージがありますが、この風習の元となる中国では春節（お正月）に次ぐ一大イベント。まん丸の満月は団らんを象徴し、この日に家族や大切な人と集まって、月餅やブドウなど丸いものを一緒に味わうそうです。

　そんなお祭り気分が味わえるのが日本最大のチャイナタウンである横浜中華街です。中華街のお月見イベントと、おすすめの月餅を厳選してご紹介します。

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◆金華ハムたっぷりの“呑める”月餅

「金銀肉月（ジンインローユエ）」1,280円。2024年9月30日(月)までの限定。

　まずはお酒にも合う甘じょっぱい月餅から！

「翠香園」は機械を一切使わずに木型で手作りという、昔ながらの製法を守る中華菓子の老舗です。

　中秋節の前後だけ味わえる『金銀肉月（ジンインローユエ）』は、日本でいただける月餅では珍しい金華ハム入り。ザクザクした食感のナッツと金華ハムの甘じょっぱい組み合わせで、隠し味はブランデー。ワインやウイスキーなどのお酒とも相性がいい、奥深い味わいが楽しめます。

　毎年、中秋節の前後2週間で期間限定の特別な月餅を8種販売。黒餡とヤシの実（ココナッツ）餡の月餅は通年で販売しています。

翠香園 菓子部（スイコウエン カシブ）

所在地　神奈川県横浜市中区山下町148
電話番号　045-661-1266
営業時間　10:00～20:00　
定休日　月曜（祝日の場合は営業、翌日休み）
交通　みなとみらい線元町・中華街駅より徒歩4分

◆老舗発の新感覚ブラック月餅

「可可亜椰蓉月餅（ココアやじょんげっぺい）」378円。

　中華街の最も古い老舗のひとつである「華正樓」の売店は、その種類の多さに驚く月餅の品揃え。

　もちろん、スタンダードな月餅も手堅く美味しいのですが、注目したいのは真っ黒な生地に包まれた『可可亜椰蓉月餅（ココアやじょんげっぺい）』。ほろ苦いココアの皮にココナッツだけの餡を詰めた新感覚の月餅です。とても人気があり、通年で販売しています。

横浜中華街 華正樓南門シルクロード店（ヨコハマチュウカガイ カセイロウミナミモンシルクロードテン）

所在地　神奈川県横浜市中区山下町185
電話番号　045-663-6711
営業時間　10:00～19:00
定休日　火・水曜
交通　みなとみらい線元町・中華街駅より徒歩3分
https://www.kaseiro.com/meika/

◆獅子の顔がユニークで贈りたくなる！

「蓮蓉中月餅 獅子型（リンヨンちゅうげっぺい ししがた）」360円。

　こちらは神獣の「お獅子」の形をした月餅で、かわいくて縁起がいい贈りものとして人気を集めています。蓮の実をすりつぶして炊いた本格的な蓮餡で、滑らかでいて繊細な餡のくちどけが楽しめます。滋養強壮やストレス緩和などにいい素材とされる蓮の実の餡は、夏の疲れを癒すスイーツとしてもおすすめです。

菜香新館（サイコウシンカン）

所在地　神奈川県横浜市中区山下町192
電話番号　045-664-3155
営業時間　ショップ11:30～21:30
定休日　火曜（祝日の場合は営業）
※中秋節の9月17日（火）は休館。国慶節の10月1日（火）は営業、翌日は休館。
交通　みなとみらい線元町・中華街駅より徒歩3分

◆秋らしさ満点の天津甘栗入り月餅

「栗子大月餅（くりこだいげっぺい）」864円。

　月餅の餡は小豆か蓮の実、五目ナッツが定番ですが、『栗子大月餅』の餡は贅沢にも天津甘栗をペーストにして白餡と合わせたもの。さらに餡の中にはカットした甘栗が入っていて、これでもかと栗が存在感を放ちます。栗好きにはたまらない濃厚な甘さと風味にうっとり。一年中購入できますが、秋らしさを感じるにはうってつけの月餅です。

　小豆の風味が引き立つ定番の「豆沙月餅」や、黒餡に黒胡麻を練り込んだ「黒麻月餅」など通年販売の月餅を種類多く扱っているほか、季節ごとのフレーバーを盛り込んだユニークな月餅も登場しますのでお逃しなく。

重慶飯店 第一売店（ジュウケイハンテン ダイイチバイテン）

所在地　神奈川県横浜市中区山下町185
電話番号　045-641-6874
営業時間　日～木曜、祝日 10:00～20:00、金曜・土曜 10:00～21:00
定休日　無休
交通　みなとみらい線元町・中華街駅より徒歩2分
https://www.jukeihanten.com/brand-store/

◆手作りの素朴な中華菓子ならココ

「胡桃月餅（フータァウ イエピン）」260円。

「エッグタルト」が有名な中国菓子店ですが、ほかにも月餅やマンゴープリンなど丁寧に手作りした中国菓子が味わえる名店です。

　まず味わってほしいのは、小豆のこし餡を3時間かけて炊き上げた黒餡の月餅です。漆黒の闇のように黒い餡は、黒豆を煮るときと同様に鉄分を加えて作るそう。ラードではなく、クセのない植物性の白絞め油（しらしめあぶら）を餡に加えているので、コクはあるのにしつこさを感じさせません。ローストしたクルミがごろんと入っています。

　餡から皮作りに至るまですべて手作りで、保存料などの添加物は一切使っていません。月餅はかなり手間がかかるそうで、一日に作れる数も少ないそう。2024年9月24日（火）まで、塩卵入りの月餅も販売しています。

紅棉（コウメン）

所在地　神奈川県横浜市中区山下町190
電話番号　045-651-2210
営業時間　10:00～19:00
定休日　無休
交通　みなとみらい線元町・中華街駅より徒歩3分
http://www.koumen.co.jp/

◆ROUROUの、パンダとロータスの月餅

パンダは「ROUROU月餅 黒あん」400円、蓮花は「ROUROU月餅 栗あん」400円。

　朧朧国（ろうろうこく）という未知のアジアの国をイメージした中華街発のアパレルショップで、かわいいプチサイズの月餅を販売しています。パンダや蓮の花などオリジナルデザインの焼き型は香港に特注したもの。

　パンダには黒餡、蓮花には栗餡が入っていて、しっとりとした歯ごたえと、程よい甘さが楽しめます。ふたくちくらいで頬張れるプチサイズなので、ちょっとした手土産にも重宝します。

ROUROU（ロウロウ）

所在地　神奈川県横浜市中区山下町130
電話番号　045-662-0466
営業時間　11:00～19:00
定休日　第3木曜
交通　みなとみらい線元町・中華街駅より徒歩6分
https://rourou.com/

◆月夜の晩に開催！　幽玄な古箏のしらべや中国舞踊に酔いしれる

京劇の一節など、中国の伝統舞踊を鑑賞。

　中華街で毎年好評を博している中秋節のイベント「お月見鑑賞会」が、2024年9月17日（火）に開催されます。中華の伝統的な弦楽器・古箏などの演奏や、優雅な中国舞踊を鑑賞できる無料の屋外イベントで、美しい月を愛でながら秋の夜長を楽しく過ごすことができます。

　会場の特等席でしっかり中秋節の雰囲気を満喫するなら「お月見鑑賞会チケット」をぜひ。鑑賞券に加え、3種の月餅にドリンク（ソフトドリンクorアルコール飲料）、光る手持ち提灯付き。イベントが終わった後、ランタン片手に中華街の路地裏を散策するのも楽しそう。当日、チャイナ服（男女ともに）で訪れた人は、先着100名に素敵なプレゼントも。チャイナ服は中華街でレンタルできるお店が何件もあるので、コスプレ気分で装いを楽しんでみて。

お月見観賞会

開催場所　山下町公園（横浜中華街内の公園）
開催日　2023年9月17日（火）　※雨天中止
開催時間　17:30～19:00
お月見鑑賞会チケット価格　2,500円
お月見鑑賞会チケット販売期間　先着300名、売り切れ次第終了
https://www.chinatown.or.jp/feature/2024chushusetsu/
※雨天などによりやむを得ず中止になる場合は横浜中華街公式X（@y_chinatown）にて当日12:00にお知らせ

文＝嶺月香里
写真＝鈴木七絵