連続殺人犯との獄中結婚。破天荒なシーンも映画だから面白い柳楽優弥「ファンタジーを楽しんで」
CREA WEB / 2024年9月16日 11時0分
乃木坂太郎氏の人気コミックを映画化した映画『夏目アラタの結婚』にて、主演を務める柳楽優弥さん。収監中の殺人犯・品川真珠と婚約する元ヤンキーの児童相談員・夏目アラタを演じている。
面会室を舞台にしたサスペンスの中に人間ドラマが入り混じる展開のなか、真珠の話や明かされる事実に翻弄されながらも、自身を内省しつつ思い切った行動をとる人物をくっきりと演じた。 アラタという人物のこと、黒島結菜さんとの共演、個性的なシーンの面白さなどについて話を聞いた。
更生し前向きに生きるアラタの姿勢に共感
――今回の出演オファーがきた時、スリリングなストーリーを含めて作品そのものに魅力を感じ、「是非に」とオファーを受けられたそうですね。実際に演じてみてどう感じましたか。
黒島結菜さんが演じる品川真珠というキャラクターが中心にある作品なので、真珠の言動にリアクションをする受け身の演技が多かったですね。真珠が何を考えているのか、話していることも本当なのか嘘なのかまったくわからない中、アラタとしてどんどんハマッて、のめり込んでいく感覚がありました。
――柳楽さんは今回の映画について、今まで自分が演じたことがない面がある、とお話されています。どのあたりでそう思ったのでしょうか。
裁判中の法廷のシーンでもかなりファンタジー的な要素があるところが印象的でした。想像を超えるような破天荒な展開が、これまでの作品とは異なる点だと思います。原作を尊重しつつも映画としてのオリジナリティをだしていけたらと思いました。
――夏目アラタというキャラクターに共感する部分はありましたか?
元ヤンキーで昔はやんちゃしていたけれど、ある人との出会いをきっかけに更生したという部分が非常に魅力的でした。そういう人、好きなんですよ。過去にいろいろありながらも前向きに新しい道を見出して生きていく、その姿勢や素直さに共感しました。
――アラタを演じるなかで迷ったことや挑戦だと感じたことはあったのでしょうか。
サスペンスの中にロマンス的な要素が混ざっている作品なので、どのテンションでシーンに臨むべきか迷った時は監督に相談しながら進めていました。ストーリーのなかである時にアラタがとった行動については、「現実的じゃない」という意見もあると聞いていますが、これは映画ですからね。リアリティだけを追求するのではなく、そういう非現実的なシーンもいいなと思うし、僕も演じていて楽しかったです。
劇的で激しい男女の出会いもテーマのひとつ
――連続殺人犯として収監されている品川真珠を演じた、黒島結菜さんとの初対面のシーンはいかがでしたか?
第一印象として、僕も「かわいいな」と。殺人犯として逮捕されたシーンの時は怖いなと思ったし、最初の対面で「もう絶対離れない」と言われた時には怖さも感じたものの、見た目としてはかわいかったですね。真珠の特徴である歯は特殊メイクによるもので、みなさんすごく注目してくれていますよね。
――黒島さんは真珠の“ガタガタの歯並び”を、スタッフと共に5カ月かけて何度も試作したマウスピースで再現されたそうですね。役作りについて黒島さんと話し合うことはありましたか。
特に話し合ってないですね。堤監督の演出を中心に進めていきました。僕は堤さんとは今回2度目で、堤組ならこのぐらいしっかりやりたいとか、お互いに自分の役に対する理解があったので、自然に進めることができたと思います。
――映画の中で特にお気に入りのシーンや注目してほしいシーンはありますか?
法廷で真珠が思いがけない行動をするシーンがあって、それがとても印象的でした。少し過剰かなと思われるような演出もいい味わいになっているので、みなさんに楽しんでもらえたらと思います。
――この作品のテーマは“結婚とはなにか”であり、大きい意味での“ボーイミーツガール”とのこと。こうしたテーマについて、柳楽さんはどのように思いますか。
劇的で激しい男女の出会いっていいですよね。この映画ではサスペンスをきっかけに恋愛を描いています。運命的な恋愛と結婚もこの映画のテーマのひとつです。
――これから映画を観る読者へメッセージをお願いします。
僕の娘が映画『劇場版すとぷり はじまりの物語~Strawberry School Festival!!!~』を観に行った時、隣に座っていたすとぷりファンが『夏目アラタの結婚』の予告を見て、「これ観る」と言ってくれたそうです。その話を聞いて、とても嬉しかったですね。その後に劇場を出たら、今度は(この映画の)ポスターの前でおじさんが一緒に自撮りをしているのも見たって(笑)。映画のターゲットはどこなんだろう、と一瞬思ったものの、そこに決まりはないですよね。たくさんの方々に劇場でどんどん観ていただけたらと思います。
柳楽優弥(やぎら・ゆうや)
1990年3月26日生まれ。東京都出身。04年『誰も知らない』でデビュー、同作でカンヌ国際映画祭最優秀男優賞を日本人初・史上最年少で受賞。その後、映画は『包帯クラブ』(07)、『ディストラクション・ベイビーズ』(16)、ドラマでは「ゆとりですがなにか」(16)、大河ドラマ「おんな城主 直虎」(17)、24年10月から「ライオンの隠れ家」に主演。近年の映画出演は『銀魂』(17)、『HOKUSAI』(21)、『太陽の子』(21)、『浅草キッド』(Netflix/21)、『ゆとりですがなにか インターナショナル』(23)ほか。
『夏目アラタの結婚』
2024年9月6日(金)全国ロードショー
原作:乃木坂太郎「夏目アラタの結婚」(小学館ビッグコミックスペリオール刊)
監督:堤 幸彦
出演:柳楽優弥、黒島結菜、中川大志、丸山礼、立川志らく、福士誠治、今野浩喜、佐藤二朗、市村正親
配給:ワーナー・ブラザース映画
https://wwws.warnerbros.co.jp/natsume-arata/
文=あつた美希
撮影=深野未季
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