創業95年のハワイアン航空が取り組む“未来のための今日の旅”。ハワイ発のエアラインだからできる試みとは?
CREA WEB / 2024年10月12日 11時0分
プルメリアを付けた女性のイラストがアイコニックなハワイアン航空。ハワイ発のエアラインならではのサステナブルな取り組みが注目を高めており、先日その活動内容をまとめたCorporate Kuleana Report2024年度版が発表されました。
サステナブルなエアラインを目指すハワイアン航空
SDGs活動に盛んなイメージが強いハワイですが、じつは州独自で「アロハ・プラス・チャレンジ」という行動指標を掲げています。国連が定めたSDGs目標を参考に6つの目標(クリーンエネルギーへの転換、自然資源の管理、持続可能なスマートコミュニティの形成、廃棄物の削減、グリーンジョブ&環境教育、地元産の食料供給)をピックアップし、社会全体で取り組んでいるのです。
ハワイアン航空もこれに賛同し、2030年までには現在使用している石油系ジェット燃料の10%をSAF(持続可能な航空燃料)に置き換える目標を掲げており、2029年より5年間にわたってバイオ燃料企業であるGevo社より5,000万ガロンのSAFを購入する計画を発表しています。
2023年には「2050年までに温室効果ガス排出量をゼロにする」と宣言し、今年の4月からは従来の飛行機と比べ20%も燃料効率が高いボーイング社 787-9 の運航もスタート。世界的にC O2排出量が問題視されているなか、削減に向けた大きな一歩を踏み出しているのです。
機内サービスにもさまざまなサステナブルポイントが
私たちが身近に感じられる機内サービスにもさまざまなサステナブルポイントが。アメニティには、持続可能性をテーマにしたハワイ発のライフスタイルブランド「Noho Home」とコラボレーションした地球に優しいアイテムを使用。手触りが良く、温かみのあるデザインのバックの中には、環境に配慮した素材を使ったオリジナルの歯ブラシやボールペンも入っています。
さらに、長距離線のビジネスクラスの掛布団とマットレスパッドは、再生プラスチックから作られたファブリックを使用しています。
ハワイの老舗企業だからできる、地域の魅力の発信と循環
また、ハワイアン航空といえば乗った瞬間からハワイ気分を味わえると評判ですが、その理由のひとつが地産品の採用です。ホノルルクッキーカンパニーなど、地元の名産品を機内食に取り入れています。マウイブリューイングカンパニーのビキニブロンドビールや、昨年からはコハナ・ラムを使ったマイタイなどのカクテルも登場。搭乗者がハワイらしさを味わえるだけはなく、輸送に伴う温室効果ガスを抑え、地域経済の循環にも繋がっています。
さらに、ボランティア活動も盛んに行われています。今年で30周年を迎えるという従業員で構成されたボランティアグループ「Team Kokua」は、ハワイアン航空のホスピタリティやアロハ精神に象徴される活動を通じ、地域の人々の生活を改善しながらハワイを大切にすることを目指しています。
ハワイ州内だけではありません。先日は、ハワイアン航空が協賛しているサーフィンコンテスト「ホノルル市長杯」がハワイ州の姉妹都市である茅ヶ崎市で開催され、Team Kokuaのメンバーとその家族、そしてサーフィンコンテスト参加者、運営団体関係者を含む総勢100名を超える人々が集まりビーチクリーンアップを実施しました。
子供達も多く参加し、ゴミ拾いをしながら環境について考えられる有意義な時間になったようです。
環境の持続可能性を高めるポジティブな活動をあらゆる側面から行い、その積み重ねが着実な結果に繋がっている姿は、企業におけるサステナブル活動のロールモデルとも言えそうです。
私たち旅行者も自然豊かなハワイを守りたい気持ちは同じはず。ハワイアン航空のさまざまな活動を知ることや実際に搭乗してハワイの豊かさを体感することが、ハワイの未来を考える一歩へと繋がるでしょう。
ハワイアン航空
https://www.hawaiianairlines.co.jp/
文・写真=星子莉奈
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