カリフォルニア「ビッグベア」はLAから車で2時間。これからの季節はビーチも銀世界も両方楽しめる!
CREA WEB / 2024年9月30日 11時0分
ロサンゼルスを拠点に足を延ばすと、遊びの幅がグンと広がるカリフォルニア。前回は新たなるワインカントリーのテメキュラを紹介しましたが、今回はもうすぐスノーシーズンに突入するビッグベアに注目。11~4月は太陽輝くロサンゼルスから、車で約2時間で銀世界へ!
これからの季節、LAとビッグベアに行くなら水着とスノーブーツを同梱に!
ロサンゼルスから北西へ約156キロに位置する、サンバーナディーノ山脈にある湖のリゾート「ビッグベア」。積雪にもよるけれど、例年11~4月がスノーシーズンのこのエリアは、これからの季節、太陽輝くロサンゼルスからハンドルを握って2時間も走れば、雪だるまが道路脇に立つ銀世界。この移動距離にそぐわない景色の変化は、まるでマジックのようです。
エリアの中心となるビッグベアレイクは長さ11キロ、幅800メートルの横長にのびた人工湖。年間300日も晴天が続き、夏にはフィッシングにマウンテンバイク、ゴルフ、冬はスキーにスノーボードなど、各種アクティビティが楽しめます。ロサンゼルス界隈のアウトドアスポーツ好きは、週末ともなるとこのレイクリゾートを目指すとか。
スノーリゾートとしてのビッグベアには「ベアマウンテン」と「スノーサミット」の2つのスキーゲレンデがあり、約303ヘクタールのエリアに62のスロープを数えます。滑走しやすい地形、雪のコンディションも良好で、初心者からベテランまでスキーやスノーボードが楽しめます。もちろんスキーやスノボができなくても、雪を満喫するアクティビティがたくさん! ここではスキー以外でもたっぷり楽しめるビッグベアをご紹介。
まるでジェットコースター、4WDでバックカントリーを疾走!
人の手が入っていないあるがままの雪山、“バックカントリー”を体感できる4WDツアー。スキーやスノーボードなど自力で行くには技術が必要だし、危険が伴うもの。こちら「ツアージラ」では熟練のドライバーが4WDを運転して案内してくれるので、安全・安心してバックカントリーを体験できます。
ツアー客が乗るのは、荷台部分をカラダが固定できるオープンな座席に改造した4WD。ビッグベアの中心地から4WDはサンバーナディーノ山脈へ向かいます。ドライバーは運転をしながらも、野生動物を見つけたり、かつての鉱山の歴史を教えてくれたり。時に車から降りて遠くまで見晴らせる絶景を堪能することも。音のない雪山にぽつりと立ってみると、大自然の偉大さ、ちっぽけな自分を感じます。
ラフロードでの豪快なドライビングも、シートがしっかり安定しているので楽しめるのだけれど、壁(?)がないため冷たい風に吹きさらされるので防寒対策は念入りに!
Tourzilla Big Bear Off-road Experience(ツアージラ・ビッグベア・オフロード・エクスペリエンス)
所在地 42011 Big Bear Blvd, Big Bear Lake, CA 92315
電話番号 +1-909-420-5828
料金 90分間1名69ドル(プライベートツアーあり)
https://bigbearoffroadexperience.com/tourzilla.html
ファミリーで雪遊びを楽しむなら、スノーチューブ!
子供から大人まで安心して楽しめるのが、「アルパイン・スライド」。傾斜を生かした各種の雪遊びの施設があります。
「スノーチューブ」は巨大なドーナツ型のゴムチューブに乗って、雪の斜面を滑り下りるアクティビティ。通常に座る以外にも、うつ伏せになってみたり、連結してみたり。丘の頂上に上るのも、“マジック・カーペット”という動く歩道で上っていくので、ラクチンです。
ライド系のアクティビティはブレーキを使って自分で速度を調節できるので、スピード感を楽しむのも、ゆっくり雪山の景色を眺めるのもお好み次第。
Alpine Slide at Magic Mountain(アルパインスライド・アット・マジックマウンテン)
所在地 800 Wildrose Lane Big Bear Lake, CA 92315
電話番号 +1-909-866-4626
料金 スノーチューブ1日45ドル、アルパイン・スライド1回10ドル、ザ・マインシャフト・コースター1回20ドルなど
https://alpineslidebigbear.com/
山小屋スタイルの約120のショップが集合するザ・ビレッジ
ビッグベアレイクの南岸のほぼ中央にあるザ・ビレッジは、ショッピングやダイニング&バーなどのショップが120軒以上も集まる賑やかなエリア。幹線道路からパインノットアベニューに入り、ビレッジドライブに抜ける小道には、ログハウスのようなウッディーな建物が軒を連ねています。
わかりやすくコンパクトなエリアなので、ぶらぶら散策しながらギフトショップやインテリアショップ、アートギャラリーなどを回るのにちょうどいいサイズ。もし、今日のランチやディナーのレストランが決まっていないなら、まずはザ・ビレッジへ行ってみて決めるのもアリです。
Amangela’s Sandwich & Bagel House(アマンジェラ・サンドイッチ&ベーグルハウス)
https://amangelas.com/
ザ・ビレッジの中心地にあるサンドイッチ屋さん。細かくオーダーでき、自分好みのサンドイッチに仕上げられるのが人気の理由。選ぶ順は1ふかふかのパンやホームメイドのベーグル→2ベーコンやターキー、パストラミなど肉類→3シャキシャキの新鮮野菜→4モッツアレラなどチーズ→5マスタードやクリームチーズなどのペースト類。選ぶのが面倒ならば、すでに組み合わせた定番メニューもあります。
ザ・ビレッジにはワインバーやネパール料理のレストランも
■Barrel 33(バレル33)
リカーショップや食料品店も兼ねているワインバー。地元産のワインを中心に、ビールやサイダー、地元の手作りの食品なども販売しています。ここでは「チョコレート・エクスペリエンス&エデュケーション」によるワインとチョコレートのペアリングを体験。カリフォルニア産のワインとマッチするチョコレートを、アロマの説明や作り手のストーリーも交えて紹介します。
6組のマリアージュを体験して印象深かったのは、インドネシアのカップルによるジャスミン抹茶の香りのホワイトチョコレート「ラフィオ」とテメキュラ・バレー産のロゼの組み合わせ。タンニンを感じるチョコレートと、爽やかなロゼが絶妙なバランスです。
Barrel 33(バレル33)
https://www.barrel33bigbear.com/
■Himalayan Restaurant(ヒマラヤレストラン)
ビッグベアで唯一のネパール料理のレストラン。オープンして17年間、愛される理由はネパール人のオーナーが本場の味を伝えているから。ネパール料理はインド料理や中華料理、チベット料理の影響を受けているけれど、スパイシーさが控えめなのが特徴。鶏肉や野菜を包んだ餃子のような“モモ”やチキン料理がおすすめ。
Himalayan Restaurant(ヒマラヤレストラン)
https://www.himalayanbigbear.com/
ザ・ビレッジ以外にも各国料理が揃うビッグベアヴァレー
ザ・ビレッジ以外にもビッグベアには各国料理が揃っています。LAに近い人気リゾート地ゆえに、各国からシェフが移住しているのだとか。レストランは湖の南岸、ハイウェイ18号線近くに集まっています。ザ・ビレッジ以外で今回おすすめしたいレストランはこちら。
■Hacienda Grill(ハシェンダグリル)
メキシコの伝統料理を供する、家族経営のレストラン。クリスピーなタコスは毎朝、手作り。メキシコ料理に欠かせない調味料のサルサも自家製です。おすすめはモルカジェーテ。火山岩の器に鶏肉やカルネ・アサーダ(ローストした肉)、エビやグリルオニオン、チーズなどを盛り合わせた一品。ボリューム満点!
Hacienda Grill(ハシェンダグリル)
https://haciendagrill.net/
■Captains Anchorage (キャプテンズ・アンカレッジ)
1947年から続く老舗のステーキ&シーフード店。オープン当初は、映画『駅馬車』などで活躍した西部劇俳優のアンディ・ディヴァインがオーナーのスポーツマン・タバーンでした。おかげで当時はハリウッドからもゲストが訪れていたとか。また、もうひとつゲストに人気なのが、ここに住み着いているクールでお茶目な幽霊“ジョージ”。キャンドルを吹き消したり、ボトルを落として割ってしまったり……。「あれ?」と思うことがあったら、ジョージの仕業かも!?
■Captains Anchorage (キャプテンズ・アンカレッジ)
https://captainsanchorage.com/
ビッグベアでの滞在はアパートメントタイプがおすすめ
ハイウェイ18号線沿いに位置する、ヒルトン系のアパートメントホテル「ホーム2 スイーツ バイ ヒルトン ビッグ ベア レイク」。
63の客室はすべて広々としたスイートタイプで、キッチン付き。最大4名まで滞在ができます。朝食付きなのも、嬉しいポイント。館内にはランドリー設備があり、アクティビティが充実したビッグベアでの滞在にはありがたい。
Home2 Suites by Hilton Big Bear Lake(ホーム2 スイーツ バイ ヒルトン ビッグ ベア レイク)
所在地 41820 Big Bear Boulevard, Big Bear Lake, CA 92315
電話番号 +1-909-866-0005
https://www.hilton.com/en/hotels/ontbeht-home2-suites-big-bear-lake/
取材協力
ビッグベアーレイク観光局 https://www.bigbear.com/
カリフォルニア観光局 https://www.visitcalifornia.com/jp
文・写真=古関千恵子
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