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ごはん泥棒の旨辛麻婆豆腐で代謝をアップ! 横浜中華街で賢者が推す本場四川の“ビリビリ”を体感する【3選】

CREA WEB / 2024年10月9日 11時0分


辛旨ごはん泥棒!

 記録的な猛暑で、この夏はそうめんやかき氷など冷たいものばかりを食べていた人も多かったのでは? コメ不足騒動も沈静化した今こそ、おいしいごはんとアツアツのウマ辛い料理でしっかり汗をかいて代謝を上げようではありませんか!

 そこで今回は、横浜中華街を熟知するグルマンたちに、中華街で食べるべき老舗の王道・麻婆豆腐を教えてもらいました。辛さも痺れもビリビリの本場四川の味から、マイルドマーボーまで辛さのレベルもさまざま。いずれも、ごはんがすすむこと必至の間違いないおいしさが待っています。


◆景徳鎮の「四川マーボー豆腐(本場の辛さ)」


「四川マーボー豆腐(本場の辛さ)」2,002円。

 まず最初に登場するのは「景徳鎮」の麻婆豆腐です。四川料理が大好きという、横浜のクラシックホテル「ホテルニューグランド」の副総支配人・谷口謙一郎さんが、「今日はビリビリしたい!」という時に通ってしまう麻婆豆腐をご紹介します。

「ここは路地裏にある、がっつり本場の四川料理店。名物の『四川マーボー豆腐』はめちゃくちゃ激辛ですが、花椒をきかせたビリビリ痺れる辛さなのでとても好み。実はこのお店には2種類の麻婆豆腐があるのですが、ひとつは普通のラー油の辛さだけの麻婆豆腐。私のおすすめは“本場の辛さ”と書いてある方ですので、お間違えなきように!!」(谷口氏)


唐辛子は四川省で特注、香りが抜群!

 四川省から仕入れた唐辛子・朝天辣椒(チョウテンラージャオ)と花椒をたっぷり使っていて、皿が運ばれた途端にぷわーっと食欲をそそる香りが卓上に炸裂します。醬(ジャン)は使わず、豆鼓(トウチ)でコクを出すのが景徳鎮流。お肉は牛肉を使っていて、藤沢で特注している豆腐はかたすぎず柔らかすぎず。刺激的な辛さが牛肉のコクと豆腐の甘みをこよなく引き立たせています。


ライス250円。辛さと痺れの応酬で、すごい勢いでごはんがなくなる。

 また、平日ランチ限定でマーボー丼的な「四川風麻婆豆腐掛け御飯」も味わえます。ランチにも麻婆豆腐が2種類あるので、要注意!


終日営業しているので、好きな時間に楽しめる。

景徳鎮(けいとくちん)


景徳鎮(けいとくちん)。

所在地 神奈川県横浜市中区山下町190
電話番号 045-641-4688
営業時間 11:30~22:00(L.O.21:30)、土・日曜・祝日11:00~
定休日 無休
アクセス みなとみらい線元町・中華街駅より徒歩5分
https://www.keitokuchin.co.jp/

◆重慶飯店 新館の「正宗麻婆豆腐」


「正宗麻婆豆腐」小2,600円、大3,900円。

 中華街で麻婆豆腐といったら、ここは絶対に外せない名店中の名店の重慶飯店 新館。フードライターの筆者・嶺月が「横浜中華街でおいしい麻婆豆腐が食べたい」と言われたときに、まず挙げるのがこちらです。

 重慶飯店の「正宗麻婆豆腐」は粗挽きの黒毛和牛がごろごろ入っていて、とにかくリッチ。熟成豆板醤による練れた辛さにコクと旨みの重層的な味わいで、お肉も豆腐もいい食材を使っているなぁと感じさせてくれるクオリティの高さが魅力です。


創業以来、名物料理として愛され続けてきた伝統の味。

 黒毛和牛はブロック肉を店内でたたいているから、いい感じに肉の食感が残され、辛い中にも和牛の存在感はしっかり。数年ほど寝かせて熟成させた豆板醤をベースに、マーラー醤や豆鼓をプラス。仕上げチリチリと熱した花椒油をジャッとかけるので、はっとするほど香りがいいんです。


「白麻婆豆腐」2,700円。鶏肉と青山椒でさっぱり爽快・刺激的な辛さを実現。

2024年夏にデビューした「翡翠麻婆豆腐」は肉ではなく、海鮮仕立て。次のフェアの登場を待ちたい。

 また、重慶飯店では2019年から「麻婆豆腐フェア」を行っていて毎年大好評! 定番の「正宗麻婆豆腐」や、黄唐醤と山椒が爽やかな「白麻婆豆腐」のほか、「おこげ麻婆豆腐」や「翡翠麻婆豆腐」などユニークなメニューも楽しめます。フェアの開催は夏になりますが、「白麻婆豆腐」は通年いただけるのでぜひチャレンジしてみてください。


2024年3月にリニューアルした高級感のある店内。

重慶飯店 新館(ジュウケイハンテン シンカン)


ローズホテルの1階に位置する、落ち着いた雰囲気の四川料理店。

所在地 神奈川県横浜市山下町77ローズホテル横浜内
電話番号 045-681-6885
営業時間 11:30~15:00(L.O.14:00)、17:00~22:00(L.O.21:00) 土・日曜・祝日11:30~22:00(L.O.21:00)
定休日 無休
アクセス みなとみらい線元町・中華街駅より徒歩5分
https://www.jukeihanten.com/shop/shinkan1f

◆一楽の「特製四川マーボー豆腐」


「特製四川マーボー豆腐」1,580円。

 最後は、横浜市に根を張って数十年、横浜中華街をくまなく捜査する「麻婆刑事(デカ)」こと、公務員X氏が登場。平日ランチにディナー会食に、休日の家族の集まりにも愛用する“一生食べ続けたい麻婆豆腐”、しかも裏技的なおいしい食べ方も指南してもらいました。

 一楽は「炭火焼きチャーシュー」で有名な広東料理店で、「季節のメニューなど、何を注文してもおいしい」とX氏。

「アツアツに熱した土鍋で、ジュージューと音を立てながら麻婆豆腐が卓上に運ばれてきます。ひと口含むと辛さも痺れもあるのですが、見た目ほど強烈ではなく実はバランス型の味付け。豆腐をおいしく食べる料理である“麻婆豆腐”の基本的路線がしっかり守られているのが大きなポイントです」


「炭火焼きチャーシュー炒飯」1,100円に、アツアツの麻婆豆腐をかけて。

 豚肉で作った肉みそと豆腐を豆板醤で煮込んでいて、調味には火鍋に使う薬膳タレもプラス。そのため、深みとコクを感じる重層的な辛さが楽しめます。有名な店でも「塩」がキツくてガッカリした記憶があるというX氏だが、ここではそんな心配も皆無。トガった辛さはなく、しっかりと旨みを感じられます。いい意味で万人向けの味わいだから、ごはんとの相性も抜群。


ハーモニーを楽しんで!

「この店ならではの楽しみ方もぜひ。名物料理のひとつ『炭火焼きチャーシュー炒飯』を注文して、ぱらりふわっと仕上がった炒飯に熱々の麻婆豆腐をかけ、“セルフ麻婆豆腐炒飯”として楽しむのもまた一興です」

 ラー油と花椒がきいた「特製四川マーボー豆腐」とは別に、うんとマイルドな辛さの「広東風マーボー豆腐」もあるので、小さなお子さんと一緒に訪れるときは広東風でマーボーデビューを飾らせるのもいい体験になりそう。


広すぎず狭いすぎない、居心地のいい店内。

一楽(イチラク)


五重塔のような外観が印象的。

所在地 神奈川県横浜市中区山下町150
電話番号 045-662-6396
営業時間 11:30~15:30(L.O.14:30)、17:00~21:30(L.O.21:00) ※土・日曜・祝日のランチは~16:30(L.O.15:30)、金・土曜のディナーは~22:00(L.O.21:00)
定休日 月・第3火曜(祝の場合は翌休)
アクセス みなとみらい線元町・中華街駅より徒歩5分

●教えてくれたのは……

「ホテルニューグランド」副総支配人・谷口謙一郎

東京都生まれ。「帝国ホテル」「ウェスティンホテル東京」などで、マーケティング・広報などを歴任。現在は横浜のクラシックホテル「ホテルニューグランド」で副総支配人を務める。無類の中華料理好きで、特に「ウェスティンホテル東京」時代はホテル内のレストラン「龍天門」から続々とヒットメニューを提案。現在は都内から横浜に通勤しながら、横浜中華街のみならず、市内の中華料理店のパトロールに余念がない。


ライター・嶺月香里

東京都生まれ。横浜中華街の1年を通した連載を手がけるなど、中華街を取材し続けて10年以上。老舗の名物はもちろん新店にも積極的に足を運び、中華街の深淵を日々探索中。酒と肴と動物性たんぱく質が主食で、ウナギが大好き。CREA WEBで「教えて! ウナギ大好き、ウ大臣」のコラムをあげている。食以外では「温泉」と「恐竜・鉱物」がライフワーク。


食いしん坊・公務員X

愛媛県生まれ。暮らしも仕事もすべてが横浜駅~横浜中華街付近の50代前半公務員。持ち前の食いしん坊&調べ尽くさずにはいられない気質から、中華街全域の調査にも余念がなく、その粘り強い姿勢を「横浜(ハマ)の中華街刑事(デカ)」と呼ぶ者も。精緻で豊富な知識は、都内の食通から情報を求められるほど。ときには「とんかつ」「デパ地下」「アニサキス」などを追っている。

文=嶺月香里
写真=鈴木七絵

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