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長すぎた夏の疲れをきのこで解消! 舞茸、しめじ、えのきだけ……、体調に合わせたおすすめ「きのこ」をご紹介

CREA WEB / 2024年10月24日 11時0分


きのこ類は風邪予防や免疫力アップが叶う優秀食材!

 朝晩ようやく秋が感じられる今日このごろ。酷暑を経て、夏の疲れを感じていませんか。「きのこは種類によって期待できる健康効果が異なり、体調別におすすめのきのこがあります」と国際中医薬膳師のさとうあいさん。今回は体調に合わせたきのこの選び方を種類別に教えてもらいました。


 ヘルシーで食物繊維も豊富なきのこ。ダイエットや健康維持に効果があるのでは、と考える方も多いことでしょう。実は、きのこは種類によって健康効果が違うということをご存知でしょうか。薬膳では全ての食材に効果効能があり、それぞれの特徴があるとされています。

 きのこ類は、全般的に風邪予防や免疫力アップが叶う、エネルギー不足解消食材です。

 疲れ予防や、風邪をひきたくない際に効果が期待できます。特に秋は夏の疲れが出やすく、感染症や秋バテになりやすいシーズンです。

 今回は体調に合わせた、きのこの選び方についてご紹介します。行楽の秋を存分に楽しめる健康な体を手に入れるために、毎日の食事にお役立てください。

◆舞茸


舞茸は、蓮根や長芋、他のきのこ類と組み合わせて免疫力をアップ。

 免疫力アップが叶うきのこは何か? と聞かれたら、舞茸は外せません。きのこの中でも特に、体のエネルギーをアップし、免疫を上げる効果が高い食材だとされています。風邪の予防や、疲れ気味の時など、体の機能をアップしたい時におすすめのきのこです。

 シャキシャキとした食感が魅力の舞茸ですが、炊き込みご飯や煮物、炒め物など様々な料理に使うことができます。免疫力を上げて、体調を整えたい時には、蓮根や、長芋、他のきのこと合わせて食べることで効果を高めることができます。

◆椎茸


椎茸は、舞茸と一緒にダブルきのこメニューもおすすめ。

 胃腸のケアを叶えるきのこ類が椎茸です。胃もたれしやすい方や、ついつい食べ過ぎてしまう方は、椎茸を活用してみましょう。体のエネルギーアップにも効果があるので、舞茸と一緒に、ダブルきのこメニューとすることで効果アップが期待できます。固い印象のある石づきですが、細かく刻んだり細く手で裂くことで、美味しく召し上がれます。

 椎茸は、干し椎茸でも同じ効果があります。干し椎茸はゆっくり水戻しすることで美味しさもアップするので、冷蔵庫に水とともに半日~1日置いてから料理しましょう。

◆しめじ


しめじはクセが少なくどんな料理にも使いやすい!

「香り松茸、味しめじ」という言葉を、聞いたことはありませんか。きのこの中で、「特に香りがいいものは松茸で、味はしめじである」という考え方をあらわしたことわざです。「物事には、それぞれに長所がある」という意味でも使われるようです。

 味の王様とも言えるしめじは、クセがないため、どんな料理にも使いやすいのが特徴です。食べやすさや、美味しさ、お手頃なお値段であることから、毎日の食卓に取り入れている方も多いのではないでしょうか。

 薬膳でしめじは、血を補う効果と、肺を元気にする効果があると考えられています。血を補う食材の中では、カロリーも低いので貧血気味の女性におすすめしたいきのこです。また、風邪をひくと咳が長引きやすい方も、日常的に取り入れてみるといいでしょう。

◆えのきだけ


えのきだけは咳が続くときにも料理に取り入れてみて。

 体の余分な熱を冷ます効果のある、えのきだけ。熱が原因で起こる、痰を解消し老廃物を排出する役割もあります。痰がらみの咳が続く方は、えのきを使った料理がおすすめです。また、乾燥便秘の便通の改善にも効果があります。

 鍋料理や、汁物、煮物など幅広く使えるえのきですが、傷みやすくもあります。しかし、すぐに使わない場合は、冷凍保存も可能です。石づきを切り落とし、食べやすいサイズに分けて、保存袋に入れ保存しましょう。

◆なめこ


味噌汁でおなじみのなめこ。和え物にする際にはサッと茹でてから。

 気力の低下や疲労回復に効果のあるなめこ。季節の薬膳の考えで、冬に弱くなるとされる「腎」という場所を回復させ、老化防止にもなる食材です。腎は冬に弱りやすい場所だとされているので、これから寒い季節には積極的に取り入れるといいでしょう。

 なめこもえのきと同様、傷みやすい食材ですが、冷凍保存もできます。味噌汁に入れて食べるのが定番ですが、大根と和え物にしたり、鍋の具材としてもおすすめです。和え物にする際にも、サッと茹でてから使用しましょう。

◆黒きくらげ


黒きくらげは椎茸と一緒に煮て、常備菜として毎日食べるのもおすすめ。

 薬膳では老化防止や血の浄化、免疫力アップに効果のある黒きくらげ。白と黒とがあり、それぞれ効果が違います。生のきくらげは耳のような形をしていますが、乾燥した状態で流通されることが多い食材です。乾燥したきくらげは、水で戻してから使用しましょう。

 黒きくらげはさまざまな効果のある優秀食材ですが、その中でも血に関係する不調症状を改善する効果が特徴です。血便や、鬱滞した痔の症状にも効果的があるとされています。椎茸とともに煮込み、常備菜として毎日少しずつ食べてもいいでしょう。

◆白きくらげ


白きくらげは肌を潤す効果も期待できる、高級美容食材。

 体を潤す効果が高いと言われるきのこが白きくらげです。中国では「銀耳(ぎんじ)」と呼ばれ、料理だけでなく、デザートにも利用されています。肌を潤す効果が高いとされることから、高級美容食材として古くから食べられていたと言われています。

 黒きくらげと同様に、乾燥状態で販売されているので、水で戻してから使用します。水戻し後に細かく刻んでサラダに入れたり、さっと火を通して食べるとコリコリ食感を味わえます。コトコトと弱火でゆっくり茹でながら戻すことでトロトロの食感に変わるので、お好みの食べ方で調理することができますよ。

きのこを食べて、秋を元気に過ごそう!

 秋は夏の暑さが落ち着き、気候も過ごしやすく、行楽を心地よく楽しめるシーズン。紅葉や旬の食べ物を味わいに、外出する機会も多いでしょう。今回ご紹介したきのこは、体の免疫力を上げて秋の不調を予防できる食材です。

 毎日の食事に取り入れ、コツコツ健康貯金を貯めてみてはいかがでしょうか? 冬に備えて体を整えておくことも、元気に1年を締めくくるコツですね。


さとうあい

宮城県仙台市在住の料理家。フードコーディネーターや学校講師などを通して飲食業界に携わること20年以上。現在は国際中医薬膳師の資格を取得し、子どもの不調を整える薬膳料理講座や、企業へのメニュー提案などをする傍ら、レシピライターとしても活動中。

文・撮影=さとうあい

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