【台湾牛肉麺店 第2弾】予約困難店から老舗まで！ 台北で行くべき人気店3選

四平街にリニューアルオープンした「史記正宗牛肉麵」の注目メニュー3点。

　台湾で多くの人々に愛される牛肉麺。以前も隠れた名店をご紹介しましたが、まだまだ紹介しきれていません。

　そこで今回は、予約が難しいお店や行列ができる人気店など、ちょっとハードルは高いけれど一度は味わう価値あり！な牛肉麺の店を中心にご紹介します。予約が取れない場合の裏技なども載せておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

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2年待ちだった人気店の新店舗がオープン！

◆門前隱味牛肉麵 西門漢口店

和風のひっそりとした佇まいの外観。西門町の中心エリアにあり、アクセスも便利。

　6年前にオープンし、昨年、新北市三重へ店舗を移してリニューアルしました。台湾で最も予約が取りにくい牛肉麺店として話題を集め、一時は2年先まで予約が埋まっていたほどの人気店です。

　外国から台湾に来た旅行客が予約できない状況になっていたことを気にかけていたオーナーが、外国人でも来店しやすくするために、今年西門町にも2店舗をオープン。今回は、その中でも比較的席数の多い西門漢口店をご紹介します。

　事前予約は必須で、オンライン上で予約できます。現在の予約状況は約2ヶ月待ちですが、キャンセルが発生することもあるので、お店での飛び込み予約やFacebookを通じてメッセージでの問い合わせなどにも柔軟に対応してくれます。オンラインで予約が取れなくても、諦めずにチャレンジしてみてください。

　西門漢口店は、座席が一席ごとに仕切られているプライベートカウンター形式。出来上がった麺は、すだれの先にある厨房から直接手渡しされるシステムです。

人目を気にせずに食べられる環境が整っているのがうれしい。

　こちらが、看板メニューの牛肉麺。開店当時から注ぎ足して作り続けているスープは毎日おいしさが進化しており、この日のスープは2517日目のもの。

「何度訪れても同じおいしさなのではなく、進化してさらにおいしくなったスープを味わってほしい」というのがオーナーのモットー。

　今回は、麻辣牛肉麺と牛肉麺がセットになった「夢幻的牛肉麵組合」（ノーマル味）459元をオーダー。写真左が牛肉麺（寛麺）、右が麻辣牛肉麺（細麺）。基本の付け合わせは3品で、ドリンクも1杯ついているので、満足感のあるボリュームです。

　麺の種類のほか、セットの場合は付け合わせの数や種類を選ぶことができ、ドリンクにはアルコール入りもあります。訪れる度に違う種類のものにチャレンジすると、さらに食事が楽しめるのではないでしょうか。

付け合わせ3品は、豚の皮、豚の血ゼリー、乾燥豆腐の煮物。別オーダーのピリ辛春雨も絶品。

門前隱味牛肉麵

所在地　台北市萬華區漢口街二段20巷7號
営業時間　12:00～21:00
アクセス　MRT西門駅出口6より徒歩約5分

旨みが利いた牛肉麺と、台湾ではあまり見かけない擔擔（タンタン）麺が人気

◆史記正宗牛肉麵

入り口の横には写真入りのメニューが掲示されているので、待っている間にもどの料理にするかイメージしやすくなっています。

　長年店を構えていた民生東路から四平街へ移転し、装いも新たに再スタートを切りました。店舗の外観は以前と比べてスタイリッシュな印象ですが、テーブルなどのインテリアには以前の店舗の雰囲気が残されていて、移転後も変わらない空間で牛肉麺を楽しめます。座席数は若干減っているように感じますが、10組ほどは入れます。

オフホワイトを基調にした清潔感あふれる店内。

　こちらの店舗の一押しメニューは、白濁スープの「清燉牛肉麵」。スープはあっさりしていながらもしっかりと旨みを感じられ、肉は柔らかく仕上げられています。辛みはまったくないので、オーソドックスなピリ辛風味を楽しみたい方は「紅燒牛肉麵」がおすすめです。辛さは4段階から選ぶことができ、麺はスープと相性のよい細麺のみとなっています。

「清燉牛肉麵」と「紅燒牛肉麵」はそれぞれ260元から。選ぶ牛肉の部位で料金が変わります。

　最後にもう一品おすすめしたいのが、ゴマの風味がしっかり利いたまぜそばの「擔擔麵」。通常のサイズよりも一回り小さいので、メインの牛肉麺にプラスしてシェアしながら食べるのにもぴったり。ちょっと違った風味も味わいたいという方は、ぜひ注文してみてください。

お手頃価格の1杯100元。

史記正宗牛肉麵

所在地　台北市中山區四平街19號
電話番号　02-2563-3836
営業時間　11:30～15:00、17:30～21:00
アクセス　MRT松江南京駅出口8より徒歩約4分

行列必至！　牛肉麺好きなら外せないお店

◆廖家牛肉麵

開店後約15分でこの行列。常に人が並んでいます。

　ミシュランの「ビブグルマン」にも選ばれた老舗牛肉麺店。営業時間が4時間と短いこともあり、店の前には毎日行列ができています。ただ、回転は比較的速いので、行列を見てもひるまず並んでみてください。

　席数はテーブル席が5、6席ほどと少なめですが、注文してから料理が出てくるまでの速さには驚くはず。このスピード感が、回転率のよさにつながっているのでしょう。

注文後、料理が到着したら黙って食べ、食べ終わったら即精算し、店を出る、というのが暗黙のルールになっているかのような静かな店内。みなさん、食べることに集中しています。

　肉は柔らかく、スープは牛肉の強い旨みと醤油のえんみが利いた、ほどよい濃厚さ。麺もモチッとした食感で、オーソドックスな味わいながら全体的な完成度が高い。このワンランク上の味わいは、牛肉麺通であるほど感じられるのではないでしょうか。

写真左が大250元、右が小220元。ぜひ、ほかのお店の牛肉麺を味わってから訪問してみてください。

　メニューには、ホルモンの煮込みや乾燥させた豆腐とジャコの煮物といったおつまみもあり、こちらはカウンターで注文します。麺料理が来るまでの間、小鉢を1品頼んで待つのが、このお店の定番スタイルです。

数口で食べられるほどの量なので、1人1品頼むのがほどよいボリューム。1つ40元～（メニューにより料金が異なる）。

廖家牛肉麵

所在地　台北市大安區金華街98號
電話番号　02-2351-7065
営業時間　10:00～14:00
定休日　月曜
アクセス　MRT東門駅出口3より徒歩約10分

矢作 晃之（やはぎ てるゆき）

埼玉県出身。お会いした方から「日本語上手ですね」と言われますが、100％日本人です。日本での台湾関連旅行会社勤務を経て、中国語の勉強の為に30代で中国語レベルゼロからの留学を決意。その後、初めてコーディネーターという仕事に巡り合い、2006年に台湾で会社を立ち上げ、現在に至ります。TVロケや雑誌取材のコーディネーターとして、たくさんの方に台湾の魅力を知ってもらえるよう、一生懸命新たな情報を探しながら紹介しております。CREA WEB読者の皆さんに「喜ばれる」「使える」「役に立つ」情報を発信させていただこうと思っておりますので、どうぞ宜しくお願いいたします!!

文・撮影＝矢作晃之