紅葉を愛でる特等席。くつろぎと癒やしに浸り五感で秋を満喫する「星のや」の美食プログラム

「星のや京都」の対岸に位置する亀山公園の展望台からの眺め。赤や黄色に色づく木々を映す翡翠色の大堰川を見下ろし、日の出後のわずかな時間にしか見ることができない朝焼けや霞がかかった奥嵐山の幻想的な風景を楽しむことができる。

　国内外にさまざまなコンセプトで67の宿泊施設を運営する星野リゾート。「星のや」「リゾナーレ」、「界」、「OMO」、「BEB」のほか、個性際立つホテルや温泉旅館など、いずれも地域の特長を打ち出して宿泊客をもてなしている。

　星野リゾートNEWSでは、その土地だからこそ体験できる唯一無二のアクティビティや、いまこそ体験したいプログラムなどをご紹介。今回ご紹介するのは「星のや」。

「その瞬間の特等席へ。」をコンセプトに、各施設が独創的なテーマで、圧倒的な非日常を体験させてくれる「星のや」。それぞれの施設が、いまこの瞬間にしか味わえない、特別な食の企画を用意している。

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【星のや軽井沢】棚田アフタヌーンティー - 秋-

●信州の秋の恵みは、畑、山、そして清流から

2024年の夏に、全28席の棚田ラウンジが誕生。紅葉や絨毯のように敷き詰められた落葉を見ながらのアフタヌーンティーは格別だ。

　星のやの始まりの地である星のや軽井沢は、「もっと日本らしさを大切にしながら近代化したとしたら」といった、空想の「もうひとつの日本」がテーマになっている。星のや軽井沢を象徴するランドスケープである棚田も、日本人の心に響く原風景を表現している。

　2024年夏、この棚田を一望できる棚田ラウンジが誕生した。棚田ラウンジでは浅間山麓の春夏秋冬の景色を楽しめるが、なかでも樹木が色鮮やかに色づく秋の眺めは格別。そこで、目の前に広がる紅葉を愛でながら、信州の秋の食材を堪能するアフタヌーンティーが企画された。

　信州らしいブドウやそば粉、清流で育った鯉や山の恵みであるジビエなどを用いたレシピが、棚田をモチーフにした特別な三段重で供される。

　アフタヌーンティーとともに味わう飲み物として、林檎学校醸造所とのコラボで限定醸造したロゼシードルや、飲む伝統工芸とも呼ばれる桜樺茶を用意。棚田ラウンジからの眺望とともに、信州の豊かな秋を満喫したい。

「棚田アフタヌーンティー -秋-」。

「棚田アフタヌーンティー -秋-」概要

期間：2024年10月15日～11月10日（除外日あり・紅葉の状況により前後する可能性があります）
提供時間：12:00～15:00
料金：1名9,000円（税・サービス料込）_＊宿泊料別
含まれるもの:アフタヌーンティーセット（お菓子・食事／セレクトドリンク）
定員：1日1組2～4名限定
予約：公式サイトにて5日前24:00までに予約
対象：星のや軽井沢宿泊者限定
備考：仕入れ状況や季節により料理内容や食材の産地が一部変更になる場合があります。

【星のや沖縄】爽秋アフタヌーンティー

●やわらかな日差しと爽やかな香りのマリアージュ

海に溶け込むように広がるインフィニティプールのほかに、水深の異なる4つのエリアが組み合わされた星のや沖縄のプール。眺めのよい場所にソファーやベッドが配置され、心地よく過ごすことができる。

　星のや沖縄のプールは、日本一のホテルプール。大手旅行専門誌『Travel ＋ Leisure Southeast Asia, Hong Kong and Macau』が開催したアワードにおいて、世界的なジャーナリストや富裕層からの支持を受け、Japan Hotel Pools部門で第1位を獲得したのだ。

　やわらかな日差しが降り注ぐプールサイドでは、秋の沖縄を満喫できるアフタヌーンティーが企画されている。主役を務めるのは、沖縄を代表する柑橘類であるシークヮーサー。初秋から収穫が始まるシークヮーサーは、青くて強い酸味を持つ収穫初期の「青切り」から、秋が深まるにつれて甘みを増す「フルーツシークヮーサー」まで、風味が変化する。収穫時期の異なるシークヮーサーを素材に用いた数種のジャムをスコーンと合わせることで、味わいの変化を楽しむことができる。

　ほかに、フレッシュなシークヮーサーをシャンパーニュに浮かべて香りを楽しんだり、菓子とシークヮーサー茶を合わせるのもおもしろい。プールは年中利用できる加温式なので、水に入ってリラックスすることもできる。

「爽秋アフタヌーンティー」。

「爽秋アフタヌーンティー」概要

期間：2024年9月1日～11月30日
時間：14:00～16:00
料⾦：1名8,000円（税・サービス料 10%込）*宿泊料別、利用は宿泊者限定
定員：1日1組（1組は1～2名）
予約：公式サイトにて1週間前まで受付
備考：天候により実施内容が変更になる場合があります。
仕⼊れ状況により⾷材・メニューが変更になる場合があります。

【星のや京都】奥嵐山の錦秋（きんしゅう）滞在

●夕食はもちろん、朝食にも心ときめく

夕刻から夜にかけて、ライトアップされたオオモミジと枯山水の庭は、刻々と表情を変える。この眺めとともに、秋の味覚を味わう。

　星のや京都が位置する嵐山は、古くから風光明媚な土地として知られている。秋は紅葉が美しく、渓谷の斜面が急なことから、赤や黄に色づく木々の1本1本が際立ち、錦の絹織物のような風景が広がる。

　この絶景とともに、秋の味覚を堪能するのがこの企画の趣旨で、奥の庭の樹齢400年の真っ赤なオオモミジの下で食事を楽しむ。秋に旬を迎える渡り蟹などが贅沢に盛り込まれた錦秋膳の最後は、奥の庭に特別に設えた屋外のお茶席に移動、ライトアップされたオオモミジや枯山水の庭を鑑賞する。

　お茶席には丁寧に点てられた抹茶と京菓子が用意され、静かで豊かな時間が過ぎていく。翌朝は少し早起きして、星のや京都の対岸に位置する亀山公園の展望台から、朝もやに包まれた奥嵐山の幻想的な景色を楽しみたい。

　そして星のや京都に戻り、大堰川にせり出すように作られた空中茶室へ。朝食は、秋に旬を迎えるキノコと甘鯛を中心とした鍋で、カラフルな紅葉と色彩豊かな鍋の具材が見事にシンクロする。

「奥嵐山の錦秋滞在」。

「奥嵐山の錦秋滞在」概要

期間：2024年11月10日～12月10日
料金：1名50,600円 2名88,000円（税・サービス料込、宿泊料別）
含まれるもの：錦秋膳・和菓子・抹茶・野遊山・錦秋朝食
定員：1組2名
予約：公式サイトにて14日前まで受付
場所：星のや京都
対象：宿泊者

【星のや京都】秋麗の朝餉舟

●タイムスリップしたかのような、静かな朝の時間

星のや京都専用の屋形舟から仰ぎ見る紅葉にはほかのアングルとは異なる迫力があり、平安貴族もこの景色を見ていたのか、という感慨にふけってしまう。

　専用の屋形舟に揺られながら渓谷の紅葉を仰ぎ、平安貴族も舌鼓を打ったという朝食を摂る──。星のや京都では、そんな贅沢な朝の時間を提供している。

　星のや京都が面する大堰川は、その両岸に小倉山と嵐山がそびえ、平安の昔から貴族が舟遊びをする場として知られてきた。星のや京都は、大堰川の舟遊びを再現するための屋形舟を用意している。

　京都の伝統工芸の技を駆使して仕立てられた翡翠という屋形舟から見上げると、急峻な斜面の紅葉がダイナミックに迫ってくる。川面に映るカラフルな紅葉にも趣がある。

　そんな風流な景色のなかで供されるのは、鹿肉を用いたもみじ鍋。このアクティビティでしか味わえない料理で、白味噌と卵黄を合わせた特製の付けだれで楽しむ。ほかにも秋に旬を迎え、香りの高い松茸も贅沢に楽しめる。喧騒を離れた静かな舟上では時の流れが止まり、平安の時代にタイムスリップしたかのような不思議な感覚を味わう。

「秋麗の朝餉舟」。

「秋麗の朝餉舟」概要

期間：2024年11月20日～12月5日
時間：9:40～11:00
料金：1名82,000円 2名97,000円（税・サービス料込、宿泊料別）
含まれるもの：屋形舟「翡翠」の貸し切り、特別朝食
定員：1組1～2名
予約：公式サイトにて7日前まで受付
場所：星のや京都
対象：宿泊者
備考：天候により、屋形舟の運航時間が変更、中止になることがあります。

文＝サトータケシ