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「アウトドアに挑戦するなら種まきから」仏ブランド・ミレー社員の愛用品は、災害時にも使える優れものばかり!

CREA WEB / 2024年10月31日 11時0分

あなたの「外遊びの必携リスト」は? フランス発ブランド「MILLET」社員に聞きました


ミレー・マウンテン・グループ・ジャパンPR担当の平野 咲さん。

 ちょっと遠出してキャンプやハイキング、身近な自然でバーベキューやピクニック……そんなアウトドアの時間をいっそう楽しくしてくれるのが、機能的で素敵なアイテムたち。でも数多く発売されているアウトドアグッズの中からどれを選べばいいのか迷ってしまう。そこで外遊びの達人である、アウトドアブランドの社員に、おすすめを聞いてみよう。

 連載第25回は、フランス生まれのアルパインブランド「MILLET(ミレー)」から、平野 咲さん(ミレー・マウンテン・グループ・ジャパンPR担当)が登場。ハードな縦走登山からトレイルランニング、アルパインクライミングなどを経験し、最近では家族でキャンプやハイキングを楽しんでいるという平野さん。幅広いアウトドア経験のなかで見つけたお気に入りのアイテムとは?


とにかくおすすめ! 普段使いもできる私の愛用キャンプ小物

◆丈夫で汚れにくく、匂いもつきにくいクリアボトル
リーコンツイスト&シップ 750ml/HydraPak(ハイドラパック)


キャップとボトル本体は清潔感のあるクリアカラーで、Tritan Renew Techを採用。丈夫で汚れにくく、匂いもつきにくいボトル。2,970円/ハイドラパック

リーコン ツイスト&シップ 750ml コンフェッティ

https://kenkosya.com/products/detail/914

「飲み口を回すだけで、すぐに飲めるところが気に入っています。丈夫でどんな角度にしても漏れないので、ハードな登山からちょっとしたキャンプまで、いつもカラビナを付けてザックにぶら下げています。構造がとてもシンプルで、手入れもしやすいです。ふだん会社でも使っています」

◆バクテリアなどを99.99999%除去する浄水フィルター
MINI SP128/SAWYER(ソーヤー)


「ソーヤー」の浄水フィルターは、水に溶けた化学物質やウイルス以外の、有害な病原体を宿したバクテリアや水生微生物を99.99999%除去でき、ポータブル浄水フィルターとして世界最高水準の除去率を誇る。5,500円/ソーヤー

ポータブル浄水器/Sawyer(ソーヤー・アメリカ)

https://upioutdoor.com/brands/sawyer-products/

「(山岳レース大会の)『OMM JAPAN』に出場したときに、キャンプ地の水道から赤水しか出ないという事件があって(笑)。どうしよう……ってチームメイトと困っていたら、他のチームの方が『これ、使いますか?』と貸してくれたのが『ソーヤー』の浄水器でした。使ってみると、本当にきれいな水になるんです。そこですごさを知ったあと、自分で購入して“お守り”として、いつも山へ持っていくようになりました。災害の備えにもなりますし、家庭にひとつあるといいアイテムかなと思います」

こっそり教える、ウチの会社の人気&使える商品!

◆ミレーの独自素材「ブリーズバリヤー」を使った2つのウェア
ブリーズバリヤー ワイルダー ライト ジャケット/MILLET


ブリーズバリヤー ワイルダー ライト ジャケット。

ブリーズバリヤー トイ II ジャケット/MILLET


ブリーズバリヤー トイ II ジャケット。

ブリーズバリヤー ワイルダー ライト ジャケット

https://www.millet.jp/c/products/MIV01929/

ブリーズバリヤー トイ II ジャケット

https://www.millet.jp/c/products/MIV03126/

「アウトドアでも街でも活躍するジャケット2モデルをご紹介します。ともに超はっ水のミレー独自素材『ブリーズバリヤー』を使ったウェア。ブリーズバリヤーは、生地表面ではなく繊維自体にはっ水加工を施す技術で、優れたはっ水性能がありながら通気性も高いんです。『ワイルダーライトジャケット』はとても軽くて(180g)、パッカブル。カバンに忍ばせておけば急な小雨や肌寒いときに活躍します。一方、『トイ II ジャケット』は、表地にブリーズバリヤー、裏地に保温力と通気性を両立した別の独自素材『スルーウォーム』を使っていて秋冬におすすめ。メンズとウィメンズがありますが、私はメンズライクなシルエットが好きで、メンズのXSを愛用しています」

◆これひとつで、いろんなシーンで重宝できる!
デフィ ギア トート/MILLET


デフィ ギア トート/MILLET

デフィ ギア トート

https://www.millet.jp/c/hardware/h-acc/MIS0799/

「バックルでバックパックに外付けできたり、ポケットやデイジーチェーンがたくさん付いていたりと、ギミックが多いトートバッグです。ハイカットの登山靴が入る大容量サイズで、キャンプ道具やお風呂セット、着替えなど、メインのカバンと分けておきたいものを入れるのに最適。ひとつ持っていると、いろんなシーンで重宝しますよ」

アウトドア、このアイテムだけは絶対欠かさない!

◆水がない場所でも、清潔感をえられるアイテム
ドライシャンプー/product
アウトドアアドベンチャー トゥースペースト/ORALPEACE


(写真左)1プッシュで清涼な爽快感。湿気や暑さで頭皮や髪がべタついたり、シャワーを浴びられないときに活躍。1,650円/product(右)水のないフィールドでも、口がすっきり清潔に。これひとつで、不快感が消えて口の中の爽快感をキープできるほか、高地や乾燥地などで口内のうるおいとしても役立つ。990円/オーラルピース

ドライシャンプー/product

https://theproduct.jp/products/dry-shampoo/

歯磨き粉/オーラルピース アウトドアアドベンチャー

https://oralpeace.stores.jp/items/5c8780d2164eb12197e0feac/

「泊まりの登山でお風呂に入れないとき、頭がベトベトしたり、かゆくなったりしがち……。そんなときは『プロダクト』のドライシャンプーをシュシュッとかけて、手ぬぐいで地肌を拭くとすごくスッキリします。香りも好きです。

 あとは、天然由来の成分でできた、アウトドア向けの歯みがきジェル。ミント味が気に入っています。山小屋では、歯みがき粉の使用が禁止されているところもありますし、規制がないところであっても背徳感なく使えます。以前は塩で歯みがきをしていて、翌朝口の中に不快感が残りましたが、このジェルはふだんの歯みがき同様にスッキリ! 吐き出しても環境に負荷をかけず、飲み込んでも問題ないそうです」

◆山でのコーヒーこそ、至福のひととき
Original Drip Bag Coffee/elevenista×andy’s COFFEE STAND


「もっと気軽に美味しいコーヒーを」という思いから誕生した、andy's COFFEE STANDとのコラボレーションOriginal Drip Bag Coffee。3種類×3p(9p)セット 2,000円/elevenista

コーヒー(ティーバッグタイプのもの)/elevenista

https://shop.elevenista.net/items/65798520/

「私はお酒が飲めないので、コーヒーが山での至福のときです。ドリップバッグだと粉がこぼれちゃったり処理が少し大変なので、ティーバッグのようにお湯につけるディップスタイルのコーヒーを持っていきます。『イレブニスタ』と『アンディーズコーヒースタンド』のコラボレーションのコーヒーは、おいしいですし、通常のドリップタイプより多め(360ml)にコーヒーが淹れられるのがうれしいポイント。白のパッケージは、三重県の敢國神社で祈祷した縁起のいいコーヒーだそう。贈り物にもおすすめです」

外で食べるご飯、この調味料を使うと絶品です

◆調理にも、ミネラル補給にも使える優れもの
シーソルト/コーニッシュ シーソルト


イギリス南西部の端・コーンウォール地方は、手つかずの豊かな自然や美しい海岸線が残り、世界最高レベルの純度、グレードAを保つ海水で知られている。コーニッシュ シーソルトは、そのきれいな海水から作られる、ピュアな海のエッセンス。豊かな風味とマイルドな味わい、サクサクとした食感が特徴。料理にひとつまみふりかけるだけで素材のおいしさを引き出してくれる。

「調味料にはあまりこだわりはないですが、ミネラル補給のために持ち歩いているのが、シーソルトです。登山やトレイルランニングのときは、ジップロックにスプーン数杯分を入れて、足がつりそうになったら、ペロペロ舐めています」


クリスタル状のザクザクとした質感になっていて、そのまま使える。

私が今までに見たアウトドアの「忘れられない景色」


北岳バットレスに登ったときの景色。写真中央の、黄色とオレンジの女性が平野さん。

「5年ほど前、アルパインクライミングで南アルプスの北岳バットレスに登ったときの風景です。北岳は自分が登山にハマったきっかけになった山でもありますが、初めて北岳へ行ったとき、登山道から北岳バットレスの岩壁を登っている人たちの姿が見えて衝撃を受けました。当時は『あんな大きい壁を登って、どうかしてるんじゃ……』なんて思ったりもしたんですが(笑)、その後山岳会に入り、先輩たちに連れて行ってもらうことに。

 チームで登るので、迷惑は絶対にかけられないと、半年くらい前から平日の仕事終わりにも週末にも毎日クライミングジムへ通って、講習会で勉強して、“本番”に挑みました。実際に登りきることができて、今でも自分の自信やモチベーションにつながっている思い出深い山行でした」

――そんな平野さんがアウトドア初心者に伝えたい、「アウトドア半径を広げるコツ」とは?

「チャレンジしたいことについて、常に誰かに話して“種まき”するといいのかなと思っています。私自身、クライミングもトレイルランニングも『やりたい!』と言っていたら、周りの先輩や友人が誘ってくれました。ずっと登山が大好きで、アウトドア業界で仕事をしたいと転職に悩んでいたときも、『山業界で働きたい!』と人に話していたら、話が進んだこともありました。

 今は子育てもあって、独身時代のように山へ自由に行けないですが、それでも発信していると、いろいろとチャンスが広がります。自分には難しいかなと思うことも、興味があれば発信して飛び込んでいくと、案外できちゃうことも多かったりします」


休日は、子どもたちと一緒にアウトドアを楽しむ平野さん。

ミレー(MILLET)

1921年にフランスで誕生したアルパインブランド・ミレー。1950年、フランス隊による人類初の8000m峰・アンナプルナ登頂を支えたのはミレーのバックパックでした。この歴史的快挙をきっかけに、マウンテニアリングの世界で一躍脚光を浴びたミレーは、その後も、時代を代表する山岳ガイドやアスリートとともに歩みを進め、今日に至るまで、フランスを代表するアルパインブランドとして成長を続けてきました。創業から100年が経った現在も、名峰モンブランの麓から、変わらぬ情熱と積み重ねた経験を活かし、独創的で革新的な製品を世界へ発信し続けています。
https://www.millet.jp/

文=一ノ瀬 伸
撮影=鈴木七絵

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