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平凡な「ミルク味」こそ真骨頂! 阿佐ヶ谷、赤坂、銀座、幡ヶ谷…都内の【本当に美味しいジェラートとアイスの名店4選】

CREA WEB / 2024年11月16日 11時0分

寒い秋冬こそジェラートを楽しむのが本場イタリア流!

 イタリアを代表するドルチェ「ジェラート」。日本では暑い夏に食べるものだというイメージがありますが、イタリア人は365日ジェラート漬け。夏はもちろん日本と同じくらい寒い秋冬にもジェラートを食べる習慣があります。むしろ秋が深まれば深まるほど、旬の食材を楽しめるフレーバーが増えるのでイタリアでは“通”な食べ方。夕食後のお散歩をしながら友人や恋人とドルチェタイムを楽しんでいます。

 そんなジェラートはイタリア・フィレンツェが発祥。実は私は聖地フィレンツェで、“ジェラートのマエストロ”と呼ばれるトニ・カファレッリ氏のもとで修行をしたことがあります。本場で学んだのは、「ジェラートはミルクフレーバーに作り手の力量が表れる」ということ。


トニ・カファレッリ氏のコース修了を証明するディプロマ。

 もちろん数あるフレーバーの中でイタリア人が愛してやまないのも、「fiori di latte」。直訳すると「ミルクの花」ですが、「極上のミルク・搾りたてミルク」のような意味を持ちます。その名の通り、ラテ(牛乳)だけで勝負するシンプル・イズ・ベストなフレーバー。フィレンツェでは腕に自信があるジェラテリアがこだわりと誇りを持って「fiori di latte」を競い合っています。

 対する私は、修行をしたはいいものの今はすっかり食べる専門に。日本でも美味しいジェラート屋さんの情報を聞きつけては食べ歩いています。

 ということで今回は、都内でミルクフレーバーが美味しいジェラート&アイス屋さんをご紹介します。


Gelateria SINCERITA ジェラテリア シンチェリータ

【阿佐ヶ谷】

 阿佐ヶ谷駅から徒歩7分ほど。美味しそうなお店が立ち並ぶ松山通り商店街にある、白を基調としたガラス張りのジェラテリアさん。行列必至の人気店です。

 店に入るとたちまちイタリアのジェラート屋にワープしたかと思うほど、本場感が漂う内装も魅力。

 このお店で私がとても感動したのが「ストラッチャテッラ」。この店、ミルク味に自信あり! とすぐに分かります。


ジェラテリア シンチェリータの「ストラッチャテッラ」。注文は1カップ2種から。620円~。

「ストラッチャテッラ(=引き裂く)」とは、ミルク味にチョコレートがバリバリと細かく引き裂かれるように入ったイタリアジェラートの超定番フレーバー。ティラミスのように年齢問わず愛されています。

 食べた瞬間に感じるのはミルクの軽さ! 油脂の重さがなく、搾りたての牛乳のようなフレッシュな喉越しです! このラテへのこだわりに、シンチェリータさんのジェラート愛をビシビシと感じました。

 チョコレートはイタリアを代表するブランド「DOMORI」社のものを使用。イタリア人が日常的に愛する味を知りたいなら是非阿佐ヶ谷へ!

Gelateria SINCERITA ジェラテリア シンチェリータ

所在地 東京都杉並区阿佐谷北1-43-7
営業時間 11:00~20:00
JR阿佐ヶ谷駅 北口より徒歩7分(駐車場なし)
https://shop.sincerita.jp/

赤坂おぎ乃 和甘

【虎ノ門】

 続いては昨年虎ノ門ヒルズステーションタワーにオープンした「赤坂おぎ乃 和甘」。赤坂の超人気日本料理店「赤坂おぎ乃」が手掛ける甘味処で、生クリームやマスカルポーネチーズを使った「生どらやき」が有名なのですがこちらの和洋折衷ジェラートもユニークで美味しい!

 おすすめフレーバーは「胡桃」と「白ショコラ」。


「赤坂おぎ乃 和甘」の「胡桃」(左)と「白ショコラ」(右)。注文は1カップ2種から。638円~。白ショコラは+50円。

「胡桃」は卵を使わず牛乳だけで作るベースのジェラートに、炒った胡桃がこれでもかというほどザクザク入っています。ジェラートには珍しい、噛んで食べるタイプ。このなんとも忘れられない食感が、特に用も無いのにわざわざ虎ノ門ヒルズで降りて食べたい! と思わせてくれるのです。

 そして、糖度が高く、イタリアの職人たちも扱うのが難しいホワイトチョコレートを大胆にもミルクベースに加えた「白ショコラ」。ホワイトチョコレートとミルクの甘さで、もったりし過ぎるのではないか……? という不安を一気に吹き飛ばす見事なバランスです。

「赤坂おぎ乃 和甘」、この2種類以外にも何を食べても美味しい和洋折衷系ジェラテリアです。

赤坂おぎ乃 和甘

所在地 東京都港区虎ノ門2-6-1 虎ノ門ヒルズ ステーションタワーB2F T-MARKET
営業時間 11:00~20:00
定休日 不定休(施設に準ずる)
https://www.toranomonhills.com/gourmet_shops/3606.html

L'ibisco リビスコ

【銀座】

 軽井沢に本店を構える人気店「リビスコ」。松屋銀座の裏手のビル2階に銀座店があります。

 こちらの魅力は、毎日届く新鮮な牛乳で作られる、その名も「オブセ牛乳」フレーバー。長野県小布施町の子供たちの成長を見守り続けてきた牛乳を使った優しい味わいです。


リビスコ「オブセ牛乳」650円。

 一般的な牛乳は120~150℃で一気に殺菌されるのが普通ですが、「オブセ牛乳」は80℃で15分間という中低温殺菌されているのが特徴。臭みもなくサラッとしているのにコクのある仕上がりになっています。

 乳製品大国のイタリアでは、牛乳は冷蔵と常温タイプがあり、殺菌方法や種類がものすごく細分化されています。冷蔵タイプの牛乳は主に低温で殺菌されており、牛乳特有の臭みがないのが特徴。つまり、「オブセ牛乳」と似ているんです。

 都内でさまざまなジェラートを食べたなかで、この「オブセ牛乳」フレーバーが一番フィレンツェのジェラテリアを思い出す味わいでした。イタリア人が愛してやまない「fiori di latte (極上のラテ)」にふさわしいミルクフレーバーです。

リビスコ 銀座本店

所在地 東京都中央区銀座3-7-12 王子サーモン 2F
営業時間 11:00~19:00
https://libisco.com/

kasiki カシキ

【幡ヶ谷】

 こちらは少し番外編として、ジェラートではないのですがイタリアで食べたアイスを思い出す名店をご紹介。

 グルメタウン幡ヶ谷にあるアイスとワインのお店「kasiki カシキ」。アイスとワイン……夢のような組み合わせ! オシャレでシームレスな空間も、まるでSF映画に迷い込んだような、時間の経過を忘れてしまう心地よさ。駅からお店まで思わずスキップしたくなるほど、このお店に行くときは心躍ります。


季節ごとに変わるフレーバー。こちらは青林檎カルダモンの盛り合わせ。1フレーバー550円~。

 このお店の魅力は、牛乳と生クリームのベースに、スパイスやハーブを自由に使った多種多様なフレーバーがあること。山椒やレモングラス、台湾茶や紅茶などのスパイスやハーブがアクセントとなり、後半重くなりがちなアイスを最後の一滴まで楽しむことができます。

 これは本場イタリアでもよく見かけるスタイルの一つで、最近では1つの味に5種類以上の素材が入っていることも。

 特に、毎月変わる「アイスとスープの12ヶ月」というコンセプトで提供されるスープ仕立てのアイスが素晴らしく、センスの塊としか言いようがありません。旬のフルーツで出来たスープに少しずつアイスを溶かしながら味の変化を楽しむという逸品。


アイスとスープの12ヶ月。11月は「早生みかんのスープ/コブミカンの葉と杏仁のアイスクリーム」。1,400円~。

 そこに店主がペアリングしてくれるナチュールワインを流し込むという極上の大人の遊びに、気づけば12ヶ月間通ってしまうというのも納得です。

 ドルチェという概念にとらわれず、美味しいものは何でも合わせたいという、食べることへのパッションを感じるお店です。

kasiki カシキ

所在地 東京都渋谷区西原1-13-2
営業時間 13:00~21:00
定休日 水曜、木曜(不定休あり)
Instagram @kasiki__

文=齊藤奈津子

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