「お弁当にも、宅配便で遠距離の子供や親に送ったりも」スープ作家・有賀薫さんのピンチを助ける“冷凍レスキュースープ”
CREA WEB / 2025年1月12日 11時0分
スープ作家の有賀薫さんが提案する「冷凍レスキュースープ」。時間のあるときに作っておいたり、冷凍のままお弁当にしたり、遠距離の子供や親に宅配便で送ったりと、日々の生活のピンチを助けてくれるスープです。お正月明けの疲れも出て、なんだか本調子の出ない時期に作ってみてはいかがでしょうか。『週刊文春WOMAN2020夏号』より、レシピをご紹介します。
もう本当に料理することが嫌になってしまう、そんな日はないですか? 私はしょっちゅう! 料理どころか献立を考えるのもめんどうになり、まったくあてにならない夫に「今夜何食べたい?」と不毛な問いかけを投げかけてしまいます。
食事は毎日のことで、仕事が忙しい、体調がすぐれない、どんなときでも待ったなし。今回ご紹介するのは、そんなピンチのときに助けてくれる「冷凍レスキュースープ」です。時間のあるときやリモートワークの片手間に作って密閉容器に1人前ずつ冷凍しておけば、どんなときでも手間をかけた暖かいスープがすぐに食べられます。基本のスープは非常にシンプルな作りで、そのまま食べてもおいしいのはもちろん、残り野菜を加えてもよいし、米や麺などを入れて簡単な一皿ごはんにしてもよいものです。
容器に使った「ジップロック・スクリューロック」は密閉度が高く、レンジのある環境さえあれば、お弁当や、宅配便で遠距離の子供や親に送る、持たせるなども可能です。
冷凍庫にスープがいつでもあると、安心感が違います。ぜひ一度、試してみてください。
rescue soup 1 ミートボール入りミネストローネ
■●材料(4人分)
〈ミートボール〉
・合いびき肉……350g
・パン粉……大さじ3
(またはちぎった食パン……1/2枚)
・卵……1個
・塩……小さじ1/2
・胡椒少々
〈ミネストローネ〉
・たまねぎ……1/2個
・にんじん……小1本
・セロリ……1/2本(50g)
・にんにく……1片
・トマト缶……1缶
・オリーブオイル……大さじ3
・塩……小さじ1
・胡椒少々
■●作り方
(1)ミートボールを作る。ひき肉に塩を加えてよく練る。粘りが出たら、パン粉と溶き卵、胡椒を加えて、ムラなく混ぜる。
(2)スープベースを作る。たまねぎ、にんじん、セロリを8mm~1cm角にそろえて切る。にんにくはつぶす。鍋にオリーブオイルをひき、たまねぎとにんにくを炒め、にんじん、セロリを加えてよく炒める。さらにトマト缶を入れて、へらでつぶしながら炒める。トマトが細かくなったら水1200mlと塩を加えて煮たて、20分煮る。
(3)(1)を好みの大きさに丸める。これを(2)の鍋に1個ずつ落とし、中弱火にしてさらに20分ほど煮込む。味を見て塩(分量外)と胡椒で調える。
rescue soup 2 サムゲタン風鶏スープ
■●材料(4人分)
・鶏もも肉……1枚
・手羽先(または手羽元)……4本
・米……30g
・しょうが……1片
・にんにく……2片
・ねぎ……1/2本
・塩……小さじ1.5~2
■●作り方
(1)鶏肉の下ごしらえをする。鶏もも肉を4つに切り、手羽先と一緒に鍋に入れる。水をかぶるぐらい入れ、強火にかけて沸騰させ、アクがある程度出たらざるに上げて、流水で洗い流す。
(2)鍋に下ゆでした鶏肉、米、スライスしたしょうが、皮をむいたにんにく、ねぎの青い部分、塩小さじ1を入れ、ひたひたの水を加えて中火にかける。沸騰したら弱火に切り替え、約50分煮込む。
(3)味を見て、残りの塩で味を調える。ねぎの白い部分を薄切りにして添える。
rescue soup 3 昆布だしの牛肉ポトフ
■●材料(4人分)
・牛煮込み用肉かたまり
(すね肉、肩ロースなど)……600g
・塩……18g(肉の3パーセント)
・胡椒適量
・たまねぎ……2個
・にんにく……1片
・昆布……10g(10~15cm)
・マスタード適宜
※豚肉でも同様に作れる
■●作り方
(1)牛肉は8つに切り、塩と胡椒をたっぷりすりこんでビニール袋などに入れ、冷蔵庫で1~2日寝かせる。さっと洗った昆布を600mlの水に入れて2時間おき、昆布だしを作る。
(2)肉を水で軽く洗ってから鍋に入れ、水1000mlほどと(1)の昆布だし(昆布は除く)を加えて中火にかける。あくが出てまとまってきたら、大きくすくう。皮をむいたたまねぎとにんにくをまるごと入れ、鍋の表面が時々ポコッと煮立つぐらいの火加減で約1時間煮る。
(3)味を見て塩(分量外)で調える。たまねぎを半分に切り、肉と一緒に盛り付けて、スープを注ぐ。好みでマスタードを添える。
rescue soup 4 ほうれん草とブロッコリーのくたくたスープ
■●材料(4人分)
・ほうれん草(小松菜でもOK)……1束
・ブロッコリー……1個
・たまねぎ……1/2個
・にんにく……1片
・マッシュルーム……4~5個
・鶏もも肉……150g
・オリーブオイル……70g
・塩……小さじ1.5
・胡椒少々
■●作り方
(1)野菜は刻んだそばから鍋に入れていく。たまねぎは薄切り、にんにくは皮をむいてつぶす。マッシュルームは薄切りにする。ブロッコリーは茎と房に分け、細かく刻む。ほうれん草は洗って根を薄く切り落とし、3cmほどの幅に刻む。鶏肉も小さめに刻んで野菜の上に散らす。
(2)塩を全体にふって水100mlを加え、ふたをして中火で5分ほど蒸し煮する。ふたをあけ、かさが減っていたら、オリーブオイルを注ぎ、さらに水1000mlを加えて沸騰させ、弱火にして40分ほど煮込む。
(3)味を見て塩(分量外)と胡椒で調える。
有賀 薫(ありが・かおる)
スープ作家。10年間毎朝作りづけたスープをもとにレシピを発信。著書に『スープ・レッスン』『有賀薫のベジ食べる!』『おうちごはんは、日々のくりかえし。』など。「おいしい冷凍レスキュースープ」を『週刊文春WOMAN』で連載中。
料理&スタイリング&文=有賀薫
写真=志水隆
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