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【この冬必見の東京イルミ】歴史的建造物や、アート作品が美しくライトアップ! 「花と光のムーブメント 小金井公園ナイトパーク ワンダー」開催中

CREA WEB / 2024年11月30日 11時0分


小金井公園の植物、歴史や文化、集う人々を表現したライトアップイベント「花と光のムーブメント 小金井公園ナイトパーク ワンダー」。

 東京都小金井市にある都立小金井公園にて、2024年11月23日(土)から12月8日(日)までの期間でライトアップイベント「花と光のムーブメント 小金井公園ナイトパーク ワンダー」が開催されています。

 イベントの内覧会に参加していち早く巡ってみたところ、見て「キレイ」と感じるだけでなく、ライトアップを通して歴史や文化を知ることができて「おもしろい! 」と思える内容でした。


夜の公園を気ままに歩いて出会う光の物語

 面積約80ヘクタールと都立公園で3番目の広さを誇り、春には1400本もの桜が咲くお花見の名所で知られる小金井公園は、江戸の歴史的建造物を移築保存する「江戸東京たてもの園」が敷地内にある、自然と文化を同時に感じられるスポットです。


小金井公園内にある「江戸東京たてもの園」。正面入り口のビジターセンターは歴史的建造物「光華殿」を改修したもの。

 そんな小金井公園で開催されるライトアップイベント「小金井公園ナイトパークワンダー」は、東京都が実施する「花と光のムーブメント」の一環。年度、季節ごとに実施公園やメインとなる花を変えて実施されていて、この秋には小金井公園にやってきました。


植物が生き生きと輝くよう設計された「宿根草園のライトアップ」。

 本イベントは、この時期に各地で実施されるイルミネーションとは一線を画し、ナイトサファリやナイトミュージアムならぬナイトパークをぶらぶら気ままに歩きながら、園内6箇所で出会う光の演出と、その光に込められた歴史や文化的な物語を楽しむことができるというナイトパーク散策イベント。実際に巡ってみて、見どころを4つご紹介します。

見どころ①秋に輝く「ミライの桜」の意味


古木・数年先に大きく育つ木・幼木にそれぞれ3パターンの光を照らした「ミライの桜」。

 小金井公園の西口から園内に入ると、まず出会うのが「ミライの桜」と名付けられたライトアップ。


桜の保護・育成を行うボランティア団体による20年以上に及ぶ活動をライトアップで視覚的に発信。

 桜といえば春ですが、ここ小金井公園では注意深く園内を眺めるとあちらこちらに桜の若木が植えられていることに気づきます。この若木たちが春夏秋冬を通して成長し続け、やがて大樹となりたくさんの花を咲かせる......見過ごしてしまうほどの細く若い木々、いうなれば「ミライの桜」たちが秋の夜にその存在感を放つ、そんなライトアップになっています。


見どころ②極彩色の錦絵ねぶた「小金井小次郎」


歌舞伎にも描かれた小金井市ゆかりの狭客「小金井小次郎」。

 続いて歩いているとふと現れる東屋。少し奥まった場所にひっそりと佇む建物に反して、そのライトアップは華やか! 極彩色の錦絵ねぶたが目に飛び込んできます。


東屋の周りを囲むように灯りがそっと添えられたススキが。あかりの造形作家・川村忠晴氏の作品。

 ねぶた祭で毎年受賞を重ねるねぶた師・北村春一氏が今回のために制作した作品で、小金井市ゆかりの人物「小金井小次郎」が描かれています。江戸末期の大侠客・小金井小次郎は、遠島先の三宅島で島民のために井戸を作り後世まで人々に慕われ、小金井市と三宅島が友好都市となるきっかけを作った人物。そのストーリーを表すかのように、水の流れの中に鮮やかな紅葉が描かれています。

見どころ③人力「回転木馬」の3頭の馬


レトロでノスタルジックな回転木馬で”楽しむあかり”。

 美術家・中里繪魯洲(なかざとえろす)氏が「大地の芸術祭2024」で発表した作品を、アートフラワーでデコレーションしたコラボ作品として今回お披露目。人力のハンドルを回すと、3体の馬が煌めくカラフルな光の中をくるくると駆け回ります。


デザインが異なる3体の木馬のうちのひとつ。明るい時間帯にじっくり見るのもおすすめ。

 先史時代、焚火の灯りの中で人類が描いた洞窟壁画の動物に想いを馳せて制作された馬たち。3体の馬のデザインがまったく異なっているのですが、これは過去・現在・未来がそれぞれ表現されているとのこと。

 ライトアップ開催期間中の土日祝日には、無料で回転木馬に乗ることができる体験イベントも開催されています。※当日、13時15分から回転木馬前で配布するアンケートに回答した先着100名限定、小学生以上


見どころ④黄金色のアーチと歴史的建造物のコラボ


高さ3.5mのイチョウのアーチ。木製でありながら曲線を描くアーチは珍しい。

 小金井公園のイチョウをテーマにしたアーチとランウェイが本イベントのクライマックス。上下左右の全方位が彩られたアーチは、秋を感じる黄金色や燃えるような朱色、初冬を思わせる白銀色......と色が移り変わり、ずっと見ていたくなる美しさ。ランウェイは実際に歩くこともできます。

 歩いて撮って楽しんだ後は、ぜひ少し離れて全体を眺めてほしい! イチョウのアーチの先にある「江戸東京たてもの園」との光のコラボレーションが素晴らしいんです。ランウェイのライトアップに合わせて、「江戸東京たてもの園」とその両側の大きなキンモクセイもライトアップ。


ライトアップされる色合いによって、まったく雰囲気を変えるイチョウのアーチと「江戸東京たてもの園」。

手前と奥で色合いが違う時のコントラストも美しい! 

「江戸東京たてもの園」のビジターセンターは、昭和15年に皇居前広場で行われた紀元2600年記念式典の式殿。その後移築され「光華殿」と名付けられた。

 アーチと「江戸東京たてもの園」が同色に照らされる時、異なる色で照らされる時、はたまた「江戸東京たてもの園」のライトが消えた時......同じ風景を見ているはずなのにまったく違う印象を受け、こちらの感情まで変化していくよう。そんな不思議な感覚になるライトアップです。


12月8日まで、ワークショップも同時開催

 様々な魅力を持つライトアップイベント「花と光のムーブメント 小金井公園ナイトパークワンダー」は、2024年11月23日(土)から12月8日(日)の期間で開催中されています。

 12月7日(土)、8日(日)には本イベントに携わったクリエイターたちによるワークショップも実施。詳しくは公式サイトでチェックしてください。

『花と光のムーブメント 小金井公園ナイトパーク ワンダー』

開催期間:11月23日(土)〜12月8日(日)
開催場所:都立小金井公園(西口入口、桜の園、宿根草園、江戸東京たてもの園前広場周辺)
点灯時間:16:30-20:30
入場料金:無料
公式サイト

文・写真=上野 郁

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