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冬こそ体の内側から潤いを与えて老け肌を予防する!セルフケアのポイントと【おすすめ美肌薬膳食材8選】

CREA WEB / 2024年12月2日 11時0分

 寒さが一段と深まってきたこの時期、肌の水分量や皮脂量の低下とともに乾燥によるしわ、たるみなど、肌トラブルにお困りではないでしょうか。「お肌の悩みは、まずは食事による内側からのケアが大切です」と言う国際中医薬膳師のさとうあいさんに、8つの薬膳食材と、その取り入れ方を伺いました。


 冬のお肌のケアというと、肌質に合わせてスキンケアアイテムを変えたり、肌トラブルが気になるときには、新たな商品を購入したりするなど、外側からのケアに取り組む方もいらっしゃることでしょう。しかし、お肌の土台が整っていなければ、カサつきやくすみなどを何度もぶり返し、解決しにくいのはご存知でしょうか。

 薬膳では「肌は内臓の鏡」と言われています。食事による内側からのケアをすることで、本来の健康的な肌を取り戻すこともできるのです。お肌の調子が悪いと、気持ちまで落ちこみがちですが、悩みが深刻化する前に、美肌薬膳食材を上手に取り入れて、トラブル知らずのぷるん肌を保ち続けてみてください。

◆クコの実


そのままでも食べられる、「ゴジベリー」とも呼ばれる注目のスーパーフード。

 クコの実は、お肌の乾燥症状に加えて、女性にありがちな不調であるイライラや、不眠、目の疲れなどのトラブルにも効果がある食材です。最近では、アンチエイジング食材として、スーパーフードの「ゴジベリー」という名前で注目を浴びています。

 ドライフルーツとしてそのまま食べたり、パスタやサラダのトッピングとして利用したりすることもおすすめです。スープやおかず、お菓子など、幅広い料理に取り入れられるのも魅力の食材です。

◆黒胡麻


よく擦ってから食べると、体に吸収しやすくなる。

 黒胡麻は、お肌の乾燥や髪のパサつきが気になるときにおすすめです。血行を促進する効果があり、お肌の新陳代謝をよくすることができます。そのため、潤いのあるお肌や髪を保つことができますよ。

 体に吸収しやすいように、調理する際、よく擦ってから召し上がるといいでしょう。ちなみに、消化不良で下痢の症状がある場合には、食べ過ぎに注意してください。

◆棗(なつめ)


棗は、肌のたるみ予防にも効果が期待できる。

 世界三代美女の1人である楊貴妃も、好んで食べていたと言われる薬膳食材が「棗(なつめ)」です。健康や美容に良いイメージを持たれている方も、いらっしゃるのではないでしょうか。

 棗は、老けた印象を与えるお肌のたるみに効果があります。たるみは、薬膳では胃腸のエネルギーが少ないサイン。エネルギーが足りないと、筋肉を引き上げる力が低下し、お肌のたるみに繋がります。

 胃腸の機能を整えつつ、お肌に栄養を与えてくれる棗は、鍋や煮物、お菓子の材料にも活用できます。取り入れにくい、ハードルが高いと思われる場合には、そのまま食べられるフリーズドライでも販売されているのでチェックしてみてくださいね。

◆黒豆


血を増やし、肌質を改善することに繋がる黒豆。

 お肌の血色が悪いときや、肌つやをよくしたいときに摂取したい食材が黒豆。血を補ってお肌に必要な栄養を届ける働きと、血を増やし肌質を良くする効果があります。積極的に取り入れることで、体の内側から美しい肌を目指すことができます。

 お料理にはもちろん、おやつとしても楽しむことができるので、普段から常備しておきたい食材です。甘く煮込んだ黒豆煮をイメージされる方も多いと思いますが、黒豆はそのまま蒸したものや、お茶、スープの具材などで活用するといいでしょう。

◆白きくらげ


肌に潤いを与え、保湿効果もある白きくらげ。

 お肌のカサつきやかゆみ、洗顔や入浴後のお肌のつっぱり感があるときには白木耳がおすすめです。身体の内側からお肌に潤いを与え、保湿する効果があります。外からの刺激や乾燥からお肌を守り、しっとりとした状態を保つことができます。

 味や香りにクセがないのでスープやサラダ、デザートなど幅広く摂取できることも魅力です。特に、煮物やスープに加えると、有効成分を余すことなく摂ることができますよ。

◆はと麦


はと麦は、余分な水分排出するデトックス効果も期待できる。

 はと麦は、むくみや重だるさを感じているときに効果的な食材です。利尿作用があり、体内の余分な水分や老廃物を排出してくれるデトックス効果があります。また、体内の熱を取り除き、お肌の炎症を抑える助けをするので、シミやそばかすなどの肌トラブルも抑制。美肌作りに嬉しい食材です。食べるだけでなく、はと麦成分入りの化粧水も人気です。

 茹でておいたものを冷凍保存すると便利ですが、茹で汁にも効能があるので捨てずに調理して召し上がってみてください。毎日ご飯を炊く際に、ひと匙入れて一緒に炊飯しても手軽に利用できます。

◆シナモン


体を温めるシナモン。血行がよくなり、肌に栄養が行き届きやすくなる。

 冷えにより顔色が悪いときや、むくみが気になるときに取り入れてほしいシナモン。体を温め、血行を促進する効果があります。血行が良くなることで、お肌に栄養が行き届きやすくなります。

 ホットミルクや、紅茶などいつもの飲み物にプラスするだけでも、美味しく召し上がれます。また、鶏肉との相性がいいので、炒め物やスープの味付けに利用すると香りよく仕上がります。

◆牡蠣


寒い季節によく眠れない人にも効果が期待できる牡蠣。

 牡蠣はお肌が乾燥して細かいシワが入る方におすすめの食材。「海のミルク」と呼ばれているほど、栄養豊富で美肌作りに最適な魚介類です。

 肌の乾燥は水分だけでなく、血の不足も関係してきます。牡蠣は血の不足を補う効果が高く、潤いある肌へ導いてくれます。また、不眠の解消にも効果が期待できるので、寒い季節によく眠れない症状をお持ちの方は、旬の牡蠣をぜひお試しください。

冬こそ身体の内側から美肌作りを

 冬は、寒さや乾燥によってお肌のトラブルが起こりやすい季節です。お悩みに合わせた食事ケアを心がけることで、健やかでトラブル知らずのお肌を保つことができますよ。

 皮膚の上からのケアも大事ですが、繰り返す肌のお悩みがある方は、今回ご紹介した薬膳美肌食材をコンスタントに取り入れてみてはいかがでしょうか。


さとうあい

宮城県仙台市在住の料理家。フードコーディネーターや学校講師などを通して飲食業界に携わること20年以上。現在は国際中医薬膳師の資格を取得し、子どもの不調を整える薬膳料理講座や、企業へのメニュー提案などをする傍ら、レシピライターとしても活動中。

文・撮影=さとうあい

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