岡本翔子の星占い 【魚座】12月の運勢 「結局、あらゆるものの中で最も強い武器というのは」

魚座

2月19日～3月20日生まれ

In the long run, the sharpest weapon of all is a kind and gentle spirit.
「結局、あらゆるものの中で最も強い武器というのは、親切で優しい心だ」

　12月は仕事に焦点が当たる星回りです。世の中のスピードが速くなり、要求されることが年々増えて、あなた自身は少々荷が重いと感じています。本来、魚座は優しさに満ちた星座ですが、人を思いやる余裕がなくなる時期です。

　もしかしたらあなたより権力を持つ人と、仕事のやり方を巡って戦わなくてはならないこともありそうです。強い相手には強い態度で臨みたくなりますが、実はそれは逆効果です。

　このメッセージはホロコーストの犠牲者で、『アンネの日記』の著者として知られるユダヤ系ドイツ人、アンネ・フランクが残した言葉です。ナチスから逃れて暮らす隠れ家生活でも、アンネは好奇心やユーモアを忘れませんでした。

　そしてアンネが日記を通して伝えたかったことは、「すべての人が尊重されること」だったといいます。ハードワークが続くと、魚座は心のバランスを崩しがちになります。理不尽な目に遭っても、あなたの中の優しさや親切な面を忘れないようにしたい期間です。

　仕事であなたがめざすゴールを設定してみるとスッキリします。「組織の中で出世する」なのか、「周りを幸せにするような仕事に就く」なのか。「生活に困らない収入を得る」だって立派な目標です。それがわかると周りに振り回されなくなります。

冬至の頃には運気の焦点は私生活へ

　冬至を迎える頃になると、仕事より私生活へと運気がシフト。年末は仕事の絡まない友人と会う機会を増やすと、面白い出来事に出合えます。

　恋人やパートナーに対し、要求過剰にならないようにするのも幸運を呼ぶ秘訣です。

月が導くあなたのターニングポイント

月が天の魚座を運行するのは12月7日（土）夕方～12月9日（月）夜遅くまで。目的を持って何かを達成したい、人生の方向づけをしたいと願うのなら、この期間中に小さなアクションを。また会いたい人に連絡を入れる、自分にちょっとしたご褒美をあげるのにもよい日です。さっそくスケジュール帳やカレンダーアプリのその日づけに印をつけて、夜空で輝く月を味方につけてください。

岡本翔子（おかもと しょうこ）

心理占星学研究家。英国占星学協会会員で、日本における心理占星学のパイオニア。占星術や月に関する著書・翻訳多数。

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文＝岡本翔子
イラストレーション＝INEMOUSE