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【愛子さま23歳】残業も厭わず、御所に持ち帰る仕事も… 両陛下からのプレゼントにかけられていた“白いリボン”

CREA WEB / 2024年12月7日 6時0分

 かつてご自分の短所を「人見知り」としていた愛子さま。日本赤十字社の勤務のご様子からは、周囲と自然に会話を楽しまれていることがうかがえるようになった。23歳の誕生日を迎えられた12月1日には、退勤後の愛子さまに、両陛下からのプレゼントとメッセージが贈られたという。


 12月1日、天皇皇后両陛下の長女・愛子内親王殿下が23歳の誕生日を迎えられた。


上皇后さまの90歳(卒寿)の誕生日を祝うため、仙洞御所に入られる愛子さま(時事通信フォト)

 その日の夜は、両陛下からお祝いのメッセージカードがプレゼントの品と一緒に贈られたそうだ。

 愛子さまは、この日、勤務先の日本赤十字社(本社・港区)から帰宅なさると、昨年とは違って白のリボンがかけられたプレゼントの蓋を、そっと開けられたという。


12月1日、23歳を迎えた愛子さま。タートルネックにブルーグレーのジレを合わせて(宮内庁提供)

 白いリボンは、女性の健康や権利の大切さを伝える国際的なシンボルマークでもある。ご自分を大切にしながら歩いて行って欲しいという両陛下の願いが込められているのかもしれない。

 添えられたカードには、両陛下からの温かいお祝いと励ましの言葉が綴られていたという。

雅子さまの祖母、江頭寿々子さんの言葉

 愛子さまの“精神的な癒し”の一つになっていると思われるのが、ユーモアのある生活だ。それは、両陛下がご一家の会話の中にユーモアを交えることで、家族に笑顔が生まれることを意識なさっているからだといわれる。

 陛下は皇太子時代の幼い頃からナゾナゾがお得意だった。当時の職員は、「殿下は本に載っているナゾナゾを覚えておられて、出すのも答えられるのもお得意でした。次第にご自分でもナゾナゾをお考えになるようになって、東宮職にも出されることがありました。その場に笑いが満ち溢れて、とても和やかな雰囲気でした」と語っていた。

 昨年6月、陛下がインドネシアを訪問された際にも、ユーモアを発揮された場面があった。日本語を学び、日本に留学経験もある私立ダルマ・プルサダ大学の学生たちと交流されたときに、日本のアニメが好きだという学生に陛下がアニメのタイトルを質問された。

 学生が「『NARUTO』が好きです」と答えると、陛下は、「私は『NARUHITO』(徳仁)です」と即座に応えられて、その場は笑顔に包まれた。

 皇后雅子さまも海外で生活なさったご経験が長く、いつもユーモアを大切にするご家庭で育った。雅子さまの祖母の江頭寿々子さんは生前、「たとえ外では大変なことや疲れることがあったとしても、家に帰ってからは家族の前で明るくしていようという優しさがユーモアの中にあったと思いますよ」と語っていた。


2022年3月17日、ご成年にあたり記者会見をされる愛子さま(宮内庁提供)

 両陛下のユーモアにあふれた温かい会話の中で育った愛子さま。

 成年会見の中でも記者に長所を聞かれた時には、「長所は、自分ではなかなか気付きにくいものでございますけれども、事前にこのご質問をいただいたのでじっくりと考えてみまして、強いて申し上げるなら、『どこでも寝られるところ』でしょうか。以前、栃木県にある那須の御用邸に行き、その着いた晩に、縁側にあるソファーで寝てしまい、そのまま翌朝を迎えた、なんてこともございました」と語った。

 事前に会見内容は両陛下も確認されているが、公開することはもちろんのこと、以前から愛子さまのそんなのびのびとしたところを“長所”として捉えて会話なさっている両陛下の温かさも伝わってくるようだった。

 また、昨年5月、天皇ご一家が天皇陛下の即位5年と両陛下の結婚30年を記念した特別展を鑑賞されたときのこと。関係者らとの懇談会で、展示された雅子さまの婚約時の黄色いワンピースが話題になった。愛子さまは、陛下のプロポーズの言葉が印象的だったという関係者の言葉を聞いて、陛下にすかさず「再現してみて、再現」と笑顔で催促。陛下は照れたご様子だった。

「人見知り」を克服して

 愛子さまは成年会見の中で、ご自分の短所については、こう語られている。

「『少しマイペースな部分があるところ』だと自覚しております。また、小さい頃から人見知りもところがございますので、これから頑張って克服することができれば、と思います」


初めての地方単独公務で訪れた佐賀県で体験された、手すき和紙を手に持つ愛子さま(宮内庁提供)

 実は愛子さまは、学習院大学文学部日本語日本文学科に入学してからは、その努力を発揮なさっていた。通学はコロナ禍でままならなかったが、リモート授業や通学なさった時にはご自分から積極的に発言をしたり、お友だちに声を掛けたりしていたそうだ。

 ご学友だった一人も「愛子さまはご自分から良くお話しになりますよ。どちらかというとお話がお好きなんだと思います。私たちが緊張していると思ってくださっていることもあって、会話をしながら楽しませようとしてくださいました」と話す。

 愛子さまは今年4月から社会人となって、仕事と公務の両立をなさっている。ユーモアを交えた会話にも磨きがかかって、より自然な雰囲気を作りだされているようだ。

 日赤はフレックス制度を導入しているが、愛子さまは公務のある日以外は、ほぼ毎日出社なさっている。残業も厭わないそうで、御所に帰られてからも仕事を続ける日もあるという。

 日赤では同期入社の社員とランチをなさることもあれば、業務の確認を丹念にするなど会話も積極的だそうだ。短所であるという「人見知り」を克服なさろうという様子が、垣間見えるかのようだった。

 両陛下からの白いリボンに込められた健康とお立場の務めへの願いを胸に、愛子さまはしっかりと歩んで行かれるのであろう。

文=友納尚子

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