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堪能すべきは絶景と美食!「コートヤード・バイ・マリオット福井」で遊びつくす充実のホテルステイレポート

CREA WEB / 2024年12月11日 11時0分

 北陸新幹線の延伸によって俄然行きやすくなった福井。このプロジェクトにあわせて開業したコートヤード・バイ・マリオット福井は、福井県初のインターナショナルホテルです。


福井駅のロータリーを挟んだ駅前に位置するコートヤード・バイ・マリオット福井。

 世界最大のホテルグループ、マリオット・インターナショナルにおいて“コートヤード・バイ・マリオット”のカテゴリーは比較的手ごろな価格帯で宿泊できる「セレクト」に含まれます。けれど、実際宿泊してみたところ、「最高級の“ラグジュアリー”に限りなく近い、“プレミアム”なのでは!?」という印象。特にレストランが素晴らしく、かなり掘り出し物のホテルを見つけた気分です。


コーナーデラックスキング。窓が大きく、光もたっぷり。

丁寧な仕事が美しい「福い」の鯖寿司。

 そしてロケーションが素晴らしい。資料には「福井駅から300メートル、徒歩2分」とあるけれど、実際、福井駅とはターミナルを挟んだ正面。普通なら“駅前”と書くところを、なんとも奥ゆかしいではありませんか。また、北陸自動車道福井インターチェンジから車で15分とあって、車派にも便利です。


福井随一の高さを誇り、荒島岳や白山などの名峰や春には桜が美しい足羽川を望みます。

 コートヤード・バイ・マリオット福井は28階建て、地上120メートル。福井県随一の高さを誇ります。駅周辺の家並みはもとより、遠く日本百名山の荒島岳や白山、足羽(あすわ)山や足羽(あすわ)川の桜の並木道など、見どころが眼下に広がります。

福井県随一の高さを誇る28階の館内、どうなっている?

 28階建ての建物のうち、エントランスが位置するのは3階。ドアが開くと、ふわりと柑橘系の香りに包まれます。これはシトラス+ベルガモットのコートヤード・バイ・マリオットならではのフレグランスです。


越前漆の技術を使ったレセプションのデスク。まず3階のこちらへ、そしてエレベーターで上層階のホテルへ。

 そしてエレベーターで16階へ。この階にフロントやラウンジ&バーがあります。一階下がった15階にメインレストラン「サブスタンス」と日本食レストラン「福い」があり、客室は17~28階に252室。16階までは宿泊していなくても訪れることができ、レストランやラウンジのみの利用でもOKです。


15階にあるサブスタンスを16階から見下ろした図。和紙に光を反射させる手法の照明が印象的。

 館内には越前漆器の技術や和紙を使った照明、宇宙開発にも使われる三軸織物で作った恐竜の骨格、DNAのらせんをイメージしたオブジェなどが飾られています。いわば数千年前の太古から未来まで、福井を象徴するアイテムがさりげなく取り入れられています。

“御食国(みつけくに)”福井の美食に感涙! 冬は待望の越前ガニのシーズン!

 今回、コートヤード・バイ・マリオット福井でいちばん感動したのが、食のクオリティの高さ。飛鳥・奈良時代から海産物や塩などの食材を朝廷や神々に献上していた御食国(みつけくに)ならではの色鮮やかな食文化を、料理人たちが丁寧に伝えています。

 メインレストランは100席を収容する「サブスタンス」。名前の“サブスタンス”とは“本質”を意味し、地産地消を意識した料理で福井の食の本質を届けてくれます。


サブスタンスからも福井一の高さを誇る眺めが堪能できます。

活気あふれるショーキッチン。

 福井ポークや平飼いの卵など、吟味された食材を使用し、ショーキッチンから美味しい匂いや調理する音などライブ感たっぷりに料理をサーブ。元気もりもりの朝食のビュッフェからディナーの洗練されたコース料理まで、あらゆるシーンで利用したいレストランです。


コース料理の魚料理。地産地消をベースにしています。

朝食は洋食、和食、バラエティ豊か。

県産のごま豆腐や青豆大豆の納豆、厚揚げなど、ごはんの友もご当地の味わい。

 和のレストラン「福い」は、福井のおいしいものをあらゆる技を駆使して一皿に表現しています。伝統を守りながらも、ひと手間もふた手間もかけたクリエイティな料理です。


和モダンなインテリアの「福い」。カウンターとテーブル席からなります。

 たとえば、ある日の懐石コースでは赤米を使った甘酒から始まり、前菜には永平寺の精進料理から葛やゆば、鯖のへしこの3品で、まずは福井の食のご挨拶。小浜の酢で2日間エイジングをした甘鯛のお造り、若狭ぐじやサクラマス(メスとオスの食べ比べも)、カミナリイカに、「おいしいそば産地大賞」で一位を連取している越前そば、鯖寿司に三方五湖の鯉こく、アンコウの肝など、もう福井の食のオールスター! さすがの御食国の実力です。


福井の味覚の代表格、鯖のへしこに葛、ゆばの前菜3品。

甘鯛のお造り。

真打登場といった趣の、和の最高級食材 “若狭ぐじ”。

お米もぴかぴか。見惚れてしまいます。

 11月からは待望の蟹コースが登場。料理長が卓越した技を駆使して、五法、五味、五色、五感で越前ガニを味わい尽くせます。5コースからなり、お手頃な「若狭」は12000円。「極コース」は時価。料理長自慢と掲げるだけあって、期待大です。

 フロントのある16階の「ザ・ラウンジ&バー」では、パティスリーシェフが腕をふるうアフタヌーンティーはいかがでしょう? 季節折々のイベント性もたっぷり。12月1~25日は「クリスマス アフタヌーンティー2024」を開催。クリスマスカラーの愛らしいスイーツやセーボリーをFAUCHONのドリンクで楽しみます。また、1月4~31日は「Berry Delicious 苺フェア 苺に恋する1か月」と題して、苺尽くしのメニューを予定。メニューが変わるごとに訪れたくなりますね。


ディナー前にカウンターバーを利用するのもオススメ。

ソファ席もあります。

紫式部ゆかりの紫色の紐をほどくと、越前塗の玉手箱の中から「ブラックベリーとカシス ホワイトチョコレートのキャラメリゼムース」や「黒米フリット アプリコットとエゴマ」など、ジュエルのようなスイーツやセーボリーが。

福井らしさをデザインや装飾に取り入れた客室

 6タイプ255室からなる客室は窓が大きく、明るい印象です。客室も福井ならではのものを巧みに取り入れています。たとえば、ベッドのヘッドボードのブルーは、福井の足羽山(あすわやま)周辺で採掘された貴重な笏谷石(しゃくだにいし)から。この石は水に濡らすと、明るいけれども深い味わいのある青に変わり、“福井ブルー”とも呼ばれています。壁には恐竜をテーマにしたグラフィックアートも。


スーペリアとデラックスは25平方メートル。ヘッドボードのブルーが印象的。

 客室は25平方メートル以上。スーペリアとデラックス、それぞれキングとツインがあり、客室の主流となっています。シャワーはハンドとレインとあります。

 憧れは各フロアの角部屋に位置する、コーナーデラックスキングとスイートキング。足羽山や足羽川、荒島岳など、壮大な景色をベッドに横になったまま愛でることができます。また、この2つの客室タイプはバスタブ付きです。


名山や足羽川をベッドにいながら見下ろせるスイートキング。

スイートキングのリビングエリア。

けっこう遊べる! レンタカーで回る福井半日観光プラン

 最後に、コートヤード・バイ・マリオット福井を拠点にレンタカーで回る観光プランをご案内。しっとり和情緒な気分に浸れます。

11:00 ホテル出発

11:10~11:50 養浩館庭園

 養浩館庭園は福井駅から歩いて約15分。福井藩主・松平家の別邸だった数寄屋造りの屋敷を、養浩館庭園として一般に公開。池の周囲をぐるりと回れる回遊式林泉庭園で、四季の移ろいを感じる庭木や福井の名産である笏谷石が配されています。池に面した開放的な畳の間に腰を下ろして景色を眺めれば、しみじみと日本人でよかったなぁと感じるはず。


池を眺める特等席の座敷で心をととのえるひと時を。

池の周囲には小道がめぐらされ、散策することができます。

12:20~13:10 けんぞう蕎麦

 脱サラから蕎麦屋をはじめて26年、長い行列ができる人気店「けんぞう蕎麦」に。メニューは“おろしそば”と、つけ麺の“けんぞうそば”の2つだけ。北海道と福井の蕎麦をブレンドした十割そばは、薫り高く、のど越し爽快、そして風味豊か。“おろしそば”は辛み大根を加えた大根おろし入りの特製だしに、好みでかつおぶしやネギを加えて。


シンプルゆえに蕎麦のおいしさがわかる、おろしそば。並770円、大1,100円。

13:40~14:30 越前大仏

 大師山清大寺に鎮座する越前大仏は、220トンもの銅を使用し、17メートルの高さを誇る、日本一大きな大仏。左右に羅漢像と菩薩像が2体ずつ、そして三面の壁を1,281体もの小仏がびっしりと。この大師山清大寺は、タクシー事業で成功を収めた地元の実業家・多田清氏が建立。


日本一の大きさを誇る越前大仏。

三面の壁一面に小仏が連なる、壮観な眺め。

14:40~15:20 平泉寺白山神社

 名峰・白山は信仰の対象であり、富士山・立山と並ぶ日本三名山のひとつ。その白山に養老元年(717年)の泰澄大師により創建されたとされるのが平泉寺白山神社。平安後期には天台宗比叡山延暦寺の末寺として発展し、戦国時代に最盛期を迎えたそうです。境内は一面、美しい苔で覆われ、別名“苔宮”、“苔寺”とも。


717年に開かれた平泉寺白山神社。木々や苔に、時の流れを感じます。

15:50~16:40 ESHIKOTO

 福井の老舗酒造「黒龍酒造」がお酒を核に福井を中心とした北陸の食や文化を伝える複合施設「ESHIKOTO」。テイスティングやワインセラーの見学などができます。施設は目の前に福井のお酒の厳選である九頭竜川がとうとうと流れ、緑の山々と対峙する風光明媚な環境も魅力。この秋、オーベルジュも誕生。


ワインセラー内も見学できます。ここでウェディングなどのイベントも。

スパークリング日本酒や梅酒などのテイスティングも。

コートヤード・バイ・マリオット福井

電話番号 0776-50-6621
宿泊料金  26,620円~(1室2名利用、朝食付き)
アクセス 福井駅から徒歩2分
https://www.marriott.com/ja/hotels/kmqcy-courtyard-fukui/overview/


古関千恵子(こせき ちえこ)

リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること30年あまり。
●Instagram https://www.instagram.com/chieko_koseki/

文・撮影=古関千恵子

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