【栃木県・2025年版】冬の絶景・風物詩10選。“イルミネーション7年連続日本一”に輝いた非日常的の空間

　冷たく乾いた木枯らしが吹き、日本に冬がやってきました。自然の美しさと厳しさをひときわ感じる季節です。

　凍てつく寒さが生む景色や、澄んだ空気に映えるイルミネーション……日本各地の冬ならではの絶景・風物詩を集めました。

　暖かくして、今しか見られない冬景色に会いにいってみませんか？　今回は、栃木県が誇る冬の絶景・風物詩をピックアップ。日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。

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◆あしかがフラワーパーク「光の花の庭」

あしかがフラワーパーク「光の花の庭」。

　花と光の楽園・あしかがフラワーパークで、毎年10月中旬から2月中旬まで開催されるのが「光の花の庭」。イルミネーションアワードランキング7年連続日本一を誇る人気イベントで、およそ10万平方メートルの敷地に約500万球の電飾による華やかな演出が繰り広げられます。

　プロジェクションマッピングが演出する「日本の四季」や、120mの壁画による「光のバラ園」、さらには、高さ25mのイルミネーションタワーが登場するなどコンテンツが満載。なかでも絶大な人気を誇るのがフラワーキャッスルです。展望台から光の花畑を眺めたり、お城の中で花に包まれたりと、非日常的な空間を満喫できます。

　また、このフラワーパークの象徴でもある大藤棚「奇蹟の大藤」は、藤の花房が緻密に電飾で再現され、風に揺らめく様はまるで本物の藤のよう。それはまさに花と光が織りなす真冬のファンタジーなのです。

開催期間：開催中～2025年2月16日（日）
点灯時刻：〜2025年1月5日（日）16:30頃、1月6日（月）〜2月16日（日）17:00頃
※12月31日のみ休園

あしかがフラワーパーク「光の花の庭～フラワーファンタジー～」（あしかがフラワーパークひかりのはなのにわフラワーファンタジー）

所在地　栃木県足利市迫間町607
https://www.ashikaga.co.jp/

◆塩原温泉「竹取物語」

塩原温泉「竹取物語」。

　箒川の渓谷沿いに11の温泉が連なる「塩原温泉」。開湯1200年の歴史の中で、皇族の御用邸として長く愛され、文豪からも親しまれてきた温泉郷です。

　秋冬シーズンには、塩原温泉「竹取物語」と題し、和を基調としたライトアップイベントを開催。温泉郷の中心地となる古町、門前などに、孟宗竹を切り出して作られた約1,000本の竹灯籠や色とりどりの照明が灯され、明かりをたどって歩いていると、まるで異世界に迷い込んだかのよう。

　竹灯篭のほか、全長60メートルの日本最大級の足湯「湯っ歩の里」でも期間限定でライトアップが行われ、趣あふれる街並みが温かみのある光に包まれます。

竹灯篭 ライトアップ開催期間：～2025年3月31日（月）17:00～21:00
湯っ歩の里 ライトアップ開催期間：〜2025年2月28日（金）16:00〜21:00
※多少前後する場合があります。

塩原温泉「竹取物語」（しおばらおんせんたけとりものがたり）

所在地　塩原温泉街（栃木県那須塩原市塩原）
https://www.tochigiji.or.jp/event/e15657/

◆本家伴久 氷瀑祭り

本家伴久 氷瀑祭り。

「本家伴久」は、湯西川温泉の渓谷にある約350年の歴史を誇る老舗宿。毎年冬になると湯西川の対岸に、幅25メートル、高さ15メートルの巨大な氷瀑が出現します。

　この氷瀑は本家伴久の人たちによって1月から約1カ月かけて徐々に造りあげられたもので、完成した氷瀑は2月初旬から3月末までライトアップを実施。

　ブルーの光に照らされた氷と川の景色は幻想的で、宿の本館客室やロビー、露天風呂など、至るところから眺められます。

ライトアップ期間：2月初旬～3月末

本家伴久 氷瀑祭り（ほんけばんきゅうひょうばくまつり）

所在地　本家伴久（栃木県日光市湯西川749）
https://www.bankyu.co.jp/

◆中禅寺湖のしぶき氷

中禅寺湖のしぶき氷。

「中禅寺湖」は、約2万年前に「男体山」の噴火によってできたとされる堰止湖。国内最高所に位置し、四季折々に美しい自然が眺められる景勝地です。

　厳冬期には、強風によって湖畔の木々などに水しぶきがかかり、この水が木の枝や岩、手すりなどに氷結する、「しぶき氷」という現象が見られます。

　さまざまな形をした氷が連なり、その姿はまさに自然が創り出した彫刻。陽の光で氷がキラキラと神秘的に輝きます。

　この時期は歩道も凍っているので、観覧の際には滑らないようにご注意を。

見ごろの時期：1月～2月

中禅寺湖のしぶき氷（ちゅうぜんじこのしぶきごおり）

所在地　栃木県日光市中宮祠
https://www.tochigiji.or.jp/spot/s48097/

◆庵滝

庵滝。

　奥日光の渓谷の奥にある庵滝は、美しいブルーアイスの氷瀑が見られる秘境の滝。

　スノーシューなどで雪原を歩いてたどり着いた場所にある高さ約30メートルの滝で、滝が日陰にあり、ゆっくりと氷が成長するため、見事なブルーアイスになることでも知られています。

　巨大な氷柱や氷瀑群が蒼く輝く神秘的な景観が、雪山やスノーシュー愛好家の目を楽しませています。

庵滝（いおりたき）

所在地　栃木県日光市中宮祠

◆若竹の杜 若山農場 - Bamboo Winter Lights 2024 –

若竹の杜 若山農場 - Bamboo Winter Lights 2024 –。

　宇都宮市郊外で100年以上にわたり、自然循環型農法による筍や栗などの栽培を続ける「若竹の杜 若山農場」。約24ヘクタールもの農地があり、竹林散策や竹林でハンモック、竹器でお抹茶、竹工作などの体験プランが用意されています。

　また、「若竹の杜 カフェ & レストラン」では、農場近くのみなさんが心を込めて育てた食材を使った料理やデザートが人気。ドリンクはブレンドコーヒーやロイヤルダージリンティーのほか、栃木県産のクラフトビールもそろいます。

　毎冬欠かさず手入れをしているという竹林の美しさは有名で、映画やCMのロケ地として使用されることも。一年を通して土日祝日の夜間にはライトアップが行われ、竹あかりの光に照らされた幻想的な竹林の景色を楽しめます。

　冬季には期間限定でライトアップイベント「Bamboo Winter Lights」が開催され、休日だけでなく金曜日にもライトアップを実施。漆黒の暗闇を通り抜けた先には、荘厳な竹林風景が広がり、息を呑むほどの光と音の演出と、無数の竹灯りのやさしい光によって、この期間だけの特別な雰囲気が味わえます。

開催日時：～2025年3月2日（日）期間中の金・土・日・祝日　日没～20:00（最終入場は19:30）
※金曜日はお抹茶セットの提供はありません。
※2024年12月30日（月）～2025年1月3日（金）は完全休業

若竹の杜 若山農場 - Bamboo Winter Lights 2024 –（わかたけのもりわかやまのうじょうバンブーウィンターライツ2024）

所在地　若竹の杜 若山農場（栃木県宇都宮市宝木本町2018）
https://www.wakayamafarm.com/

◆湯西川温泉かまくら祭

湯西川温泉かまくら祭。

　湯西川温泉かまくら祭は、毎年1月下旬から3月上旬ごろまで開催される、湯西川温泉の冬の一大イベント。800年以上の歴史を誇る温泉街が銀色に染まり、非日常の世界を堪能できます。

　会場には趣向を凝らしたさまざまな演出が用意されますが、中でも一番の見どころは、金曜、土曜、日曜限定で行われる河川敷での数百個のミニかまくらのライトアップ。

　かまくらに灯るロウソクの光が立ち並び、闇夜に煌めく光景は神秘的で、日本夜景遺産「歴史文化夜景遺産」に認定されているだけでなく、「死ぬまでに一度は見たい絶景」にも選ばれているほど。ぜひ間近でその美しさを味わってみては。

開催期間：2025年1月31日（金）～3月2日（日）

湯西川温泉かまくら祭（ゆにしがわおんせんかまくらまつり）

所在地　栃木県日光市湯西川1042
https://www.nikko-kankou.org/features/41

◆雲竜渓谷

雲竜渓谷。

　女峰山の中腹にある渓谷、雲竜渓谷は、関東屈指の氷瀑の名所。厳冬期の1月下旬から2月中旬頃には、幾筋もの滝が氷結して落差約120メートル、幅約100メートルにも及ぶ氷瀑や氷柱群の氷壁ができます。

　以前は知る人ぞ知る秘境でしたが、今では氷瀑トレッキングやアイスクライミングを楽しみに多くの人が訪れる人気スポット。

　晴れた日にはこの氷の神殿のような氷壁が陽に照らされて、キラキラと輝く神秘的な光景を観賞できます。

雲竜渓谷（うんりゅうけいこく）

所在地　栃木県日光市日光

◆戦場ヶ原

戦場ヶ原。

　戦場ヶ原は、面積約4000平方メートルの広さを誇る湿原です。かつては湖でしたが湿原化。この湿原を囲むように整備された木道などで、ハイキングをしながら大自然の景観を満喫できます。

　冠雪して辺り一面が雪で覆われると、そこはまさに白銀の世界。隣接する小田代ヶ原で見える「小田代ヶ原の貴婦人」と呼ばれる美しい白樺や日光連山も雪化粧し、幻想的な雰囲気を漂わせます。

　都心からのアクセスのよさも魅力のひとつで、県内外からたくさんの人が訪れる、リピーターも多い人気スポットです。

戦場ヶ原（せんじょうがはら）

所在地　栃木県日光市中宮祠
http://www.nikko-kankou.org/spot/10/

◆グリムの森イルミネーション

グリムの森イルミネーション。

「グリムの森」は、グリム兄弟の出生地であるドイツをイメージしてつくられた総合施設。グリム童話やドイツを思わせるような広場や森、カフェ、レストランなどが、来場者を異国の世界に誘います。

　毎年冬になると、グリム童話をモチーフにした「グリムの森イルミネーション」が開催。約65万球の電球によって園内がカラフルな光で煌めき、ロマンティックな雰囲気に包まれます。

　特に、お城のイルミネーションは必見！　まるで童話の世界に入り込んだかのような体験は、子供から大人まで楽しめるはずです。

グリムの森イルミネーション 開催日時：開催中～2025年1月3日（金）17:00～21:00
※12月24日（火）はグリムの館休園日のため、イルミネーションの点灯はありません。
※12月28日（土）〜2025年1月3日（金）は休園日ですが、16時30分から21時の点灯時間に合わせて開園します。

グリムの森イルミネーション（グリムのもりイルミネーション）

所在地　グリムの森（栃木県下野市下古山747）
https://www.grimm-no.net/

文＝CREA編集部