【神奈川県・2025年版】冬の絶景・風物詩10選。2月から見ごろを迎える早咲きの河津桜と、富士山の共演

　冷たく乾いた木枯らしが吹き、日本に冬がやってきました。自然の美しさと厳しさをひときわ感じる季節です。

　凍てつく寒さが生む景色や、澄んだ空気に映えるイルミネーション……日本各地の冬ならではの絶景・風物詩を集めました。

　暖かくして、今しか見られない冬景色に会いにいってみませんか？　今回は、神奈川県が誇る冬の絶景・風物詩をピックアップ。日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。

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◆おおいゆめの里の河津桜

おおいゆめの里の河津桜。写真：アフロ

　荒廃しつつある山林を里山へと復元させるための活動を行う場所「おおいゆめの里」。大井町がボランティア団体と協力しながら、約19ヘクタールの土地の木々や土壌を整え、自然観察会や学習機会の提供、農産物収穫体験などのイベントを実施しています。

　敷地内の花木園は絶景スポットとして知られていて、足柄平野や小田原の町並み、富士山、箱根の山々、初島、晴天時には伊豆諸島の利島と新島まで一望できます。

　例年2月中下旬ごろから約170本の早咲き桜（河津桜）が見ごろに。富士山と桜の雅やかな風景が楽しめます。

見ごろの時期：2月中下旬～3月上旬

おおいゆめの里の河津桜（おおいゆめのさとのかわづざくら）

所在地　神奈川県足柄上郡大井町柳274
https://www.town.oi.kanagawa.jp/site/kanko/list15-33.html

◆吾妻山公園

吾妻山公園。写真：アフロ

「吾妻山公園」は、吾妻山一帯に整備された自然公園。年間を通して花々を楽しむことができ、1月から2月にかけては約6万株の菜の花を観賞できます。

　また、気軽に登れるハイキングコースがあり、ウォーキング感覚で楽しみながら自然が満喫できると評判。標高136.2メートルの山頂には芝生広場や展望台があり、箱根、丹沢、富士山、相模湾を見渡す360度のパノラマが広がります。

　晴れた日には大島や初島まで遠望でき、冬の早朝には、公園のシンボルツリーである美しい榎越しに、相模湾から昇る美しい日の出を眺められます。

吾妻山公園（あづまやまこうえん）

所在地　神奈川県中郡二宮町山西1084
https://www.town.ninomiya.kanagawa.jp/ninomiya_life/0000001287.html

◆Christmas Market in 横浜赤レンガ倉庫

Christmas Market in 横浜赤レンガ倉庫。写真：アフロ

　本場ドイツのクリスマスマーケットの雰囲気が楽しめる、毎年恒例の「Christmas Market in 横浜赤レンガ倉庫」が、今年も開催中。そのコンセプトは「メモリアル」。

　メイン会場の高さ約10メートルのもみの木をおよそ2万個のLEDで装飾し、巨大ツリーに。15分に一度、特別なイルミネーションが登場します！　また頭上は約50メートルの長さを誇るイルミネーションルーフで彩られ、無数の光が星のように煌めきます。

　また、海やツリーを望める完全個室の「プレミアムラウンジ」が登場。クリスマスのデコレーションがあしらわれた個室で、景色を眺めながらゆったりと食事を堪能できます。

開催期間：開催中～2024年12月25日（水）11:00〜22:00
クリスマスツリーのライトアップは16:00〜23:00

Christmas Market in 横浜赤レンガ倉庫（クリスマスマーケットインよこはまあかレンガそうこ）

所在地　神奈川県横浜市中区新港1-1
https://www.yokohama-akarenga.jp/christmas/

◆芦ノ湖

芦ノ湖。写真：アフロ

「芦ノ湖」は、箱根火山の中にある周囲約20キロメートルのカルデラ湖。美しい青色をした湖で、人気観光地・箱根を代表する景勝地の一つです。

　広大な湖の先には富士山を望むことができ、箱根神社の水中鳥居とのコラボレーションは写真映え抜群。冬の雪景色も美しく、白く染まる湖畔と冠雪した富士山、朱色の鳥居が織り成す幻想的な情景が見られます。

　また、湖面は真冬でも凍結することがないので、遊覧船で湖上から景色を楽しむのもおすすめ！

芦ノ湖（あしのこ）

所在地　神奈川県足柄下郡箱根町
https://www.hakone-ashinoko.net/area_guide.html

◆箱根元宮

箱根元宮。写真：アフロ

　山岳信仰の霊地「駒ヶ岳」の山頂に鎮座する「箱根元宮」。箱根神社の奥宮であり、心願成就や恋愛成就のご利益が得られるとされる、多くの参拝客が訪れるパワースポットです。

　拝殿は標高1,356メートル地点にあり、駒ヶ岳ロープウェイを利用して山頂付近まで行くことが可能。箱根園駅から駒ヶ岳山頂駅までの約7分間、ロープウェイから望む芦ノ湖や山々の眺望は見逃せません。

　山頂駅から拝殿までは急な階段を上ることになりますが、登りきった後の拝殿からの眺めはすばらしく、冬には冠雪した富士山も望め、朱色の鳥居との美しいコントラストを見せます。

箱根元宮（はこねもとつみや）

所在地　神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80-1
https://hakonejinja.or.jp/

◆湘南の宝石

© t.sakai / PIXTA　湘南の宝石。

　湘南の宝石は、江の島・片瀬海岸エリアで開催される光と色の祭典。関東三大イルミネーションや、多くのイルミネーションランキングの上位に選出される人気のイベントで、エリア内を回遊しながら宝石のように輝く光の装飾を楽しめます。

　会場ごとにオリジナリティあふれる多彩なライトアップが行われるが、メインスポットとなる「江の島サムエル・コッキング苑」「江の島シーキャンドル」の演出は美しすぎると評判。

　圧倒的な密度のLED電球とクリスタルビーズを使った「湘南シャンデリア」や、江ノ島シーキャンドルとその周囲を埋め尽くす日本有数規模の「光の大空間」、満点の星空のように煌めく江の島サムエル・コッキング苑の「湘南の宝石エントランス」など、圧倒的な輝きが人々を魅了します。

開催期間：開催中～2025年2月28日（金）

湘南の宝石（しょうなんのほうせき）

所在地　神奈川県藤沢市江の島島内・片瀬海岸エリア
https://enoshima-seacandle.com/event/shonannohoseki/

◆秋谷・立石海岸

秋谷・立石海岸。

　横須賀市秋谷にある立石海岸は、海岸に突き出た大きな奇岩、立石をはじめ、美しい海岸の景色を見ることができる絶景スポット。特に雪化粧した富士山を背景にした立石はまさに絶景！　夕日が空を染める時間帯がおすすめです。

　ちなみに江戸時代の風景絵師、歌川広重は「相州三浦秋屋の里」と題して、富士山を遠くに見るこのあたりの風景を描いています。

秋谷・立石海岸（あきや たていしかいがん）

所在地　神奈川県横須賀市秋谷3-5
https://www.cocoyoko.net/spot/akiya-beach.html

◆大観山からの富士山の眺め

大観山からの富士山の眺め。

　標高1,015メートルの大観山にあるアネスト岩田スカイラウンジ（大観山スカイラウンジ）は、富士山や芦ノ湖、遠くに南アルプスまで見渡せる絶好のスポット。

　湿度の高い真冬に気象条件が揃うと、富士山山頂に積もった雪が朝日に照らされてピンク色に染まる「紅富士」を見ることもできます。

　近代日本画壇の巨匠、横山大観が、ここからの眺めを気に入って富士山を描いたことから、大観山と名づけられました。

大観山からの富士山の眺め（たいかんざんからのふじさんのながめ）

所在地　神奈川県足柄下郡湯河原町鍛冶屋955
https://www.htpl.co.jp/?p=we-page-entry&spot=64322

◆三浦海岸大根干し

三浦海岸大根干し。

　真冬の三浦海岸で見られる、砂浜に大量の大根がずらりとつるされた圧倒的な光景。

　これは、三浦市名産のたくあんづくりのために、地域の地形や気候を活かして12月頃から行われる大根の乾燥作業の様子で、冬の風物詩として市民に親しまれています。

三浦海岸大根干し（みうらかいがんだいこんぼし）

所在地　神奈川県三浦市南下浦町

◆小坪みかん投げ

小坪みかん投げ。

　小坪みかん投げは、1年の豊漁と海上での安全を願って、龍宮に奉納したみかんを漁船の上から投げる伝統行事。

　小坪漁港の正月の恒例行事として、毎年1月2日に開催されるイベントで、漁師たちが龍宮にみかんを奉納した後、小坪漁港に停泊中の遊漁船、浜に係留してある漁船の順に、漁師たちがみかんや駄菓子を投げます。

　投げられたみかんは、「厄除けと幸運を呼ぶもの」として親しまれており、このみかんを求める多くの人で賑わいます。

小坪みかん投げ（こつぼみかんなげ）

所在地　神奈川県逗子市小坪5-20-4小坪漁港岸壁
https://www.zushitrip.com/spot/detail_47.html

文＝CREA編集部