1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

【奈良県・2025年版】冬の絶景・風物詩10選。古都の夜空を赤々と染め上げる、豪華な打ち上げ花火と山焼き

CREA WEB / 2025年1月12日 9時0分

 冷たく乾いた木枯らしが吹き、日本に冬がやってきました。自然の美しさと厳しさをひときわ感じる季節です。

 凍てつく寒さが生む景色や、澄んだ空気に映えるイルミネーション……日本各地の冬ならではの絶景・風物詩を集めました。

 暖かくして、今しか見られない冬景色に会いにいってみませんか? 今回は、奈良県が誇る冬の絶景・風物詩をピックアップ。日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。


◆若草山焼き


若草山焼き。

 奈良市内を見下ろす奈良のシンボル・若草山で、毎年1月の第4土曜日に行われる冬の代表的行事。春日大社・興福寺・東大寺の神仏が習合し、先人の鎮魂と慰霊、さらには奈良全体の防火と、世界の人々の平安を祈願します。

 冬の古都の夜空を赤々と染め上げ、山が浮かび上がる様は壮観。また、山焼き開始前には豪華な打ち上げ花火が冬の空を彩ります。

開催日:2025年1月25日(土)

若草山焼き(わかくさやまやき)

所在地 奈良県奈良市雑司町(奈良公園内 若草山)
https://www3.pref.nara.jp/yamayaki/

◆野迫川村の雲海


野迫川村の雲海。

 県の南西部、高野山と十津川村の間に位置する野迫川村は、雲海の名所として知られています。

 平均標高700メートルの山々に囲まれたこの村には、雲海のビュースポットが数多く点在。特に「高野辻休憩所」からの眺望は美しく、連なる山々の間に広がる雲海はまるで大海のような雄大さ。

 車の中からも眺めることができるので寒い季節にもおすすめ。雨上がりの風が弱い早朝がチャンス!

見ごろの時期:通年

野迫川村の雲海(のせがわむらのうんかい)

所在地 奈良県吉野郡野迫川村上(高野辻休憩所)
https://yamatoji.nara-kankou.or.jp/02nature/01mountain/04south_area/wg3mky2od3/

◆長谷寺の観音萬燈会


長谷寺の観音萬燈会。

 西国三十三所第8番札所であり、四季折々の花が楽しめる「花の御寺」として知られる、真言宗豊山派の総本山「長谷寺」。

 毎年大みそかから新年にかけて、新年を祝う「観音萬燈会」が開催され、仁王門から本堂へと続く399段の登廊に釣り灯籠や灯明が灯されます。これらの灯籠は参詣者が家内安全などの願いを込めてお供えしたもので、たくさんの明かりで境内は幻想的な雰囲気に。

 また、登廊脇の藁囲いの中で咲く、かわいい寒ぼたんも必見です。

開催期間:2024年12月31日(火)~2025年1月3日(金)、12月31日19:00〜翌5:00、1月1日〜3日17:00〜20:00(登廊、吊燈籠のみ点燈)

長谷寺の観音萬燈会(はせでらのかんのんまんどうえ)

開催地 奈良県桜井市初瀬731-1
https://yamatoji.nara-kankou.or.jp/01shaji/02tera/03east_area/hasedera/event/n1rs2tr5te/

◆念仏寺の陀々堂鬼走り


念仏寺の陀々堂鬼走り。

 五條市大津町にある念仏寺陀々堂で、毎年1月14日に行われる火の祭典「鬼走り」。室町時代から約500年続く伝統行事で、平成7(1995)年には市内で初めての国の重要無形民俗文化財に指定されています。

 法螺貝や太鼓の音が響く中で、父鬼・母鬼・子鬼が登場。鬼は燃え盛る松明を振りかざしながら堂内を豪快に巡り、住民の災厄を払います。

 鬼が幸いをもたらすとする祭事は珍しく、毎年多くの参拝者が訪れます。

開催日:2025年1月14日(火)21:00〜22:00

念仏寺の陀々堂鬼走り(ねんぶつじのだだどうおにはしり)

開催地 奈良県五條市大津町177
https://yamatoji.nara-kankou.or.jp/01shaji/02tera/04south_area/nembutsuji-gojyo/event/qtx8lu3j2a/

◆茅原のトンド


茅原のトンド。

 修験道の開祖とされる人物・役行者(役小角)の生誕の地と伝わる御所市の茅原。この地には役行者が開基と伝えられる「吉祥草寺」があり、毎年1月14日には「茅原のトンド」が行われます。

 トンドとは小正月に古いしめ縄や正月飾りなどを一か所に集めて焼く行事のこと。1300年の伝統を誇る茅原のトンドは、「奈良遺産」および県の「無形民俗文化財」に認定された、全国的に有名な伝統行事です。

 トンドの大きさは日本屈指で、高さ6メートルを超す雄・雌一対の大松明が燃え上がる様子は迫力満点。当日は、無病息災、五穀豊穣を祈願しに訪れる多くの人で境内が賑わいます。

開催日:毎年1月14日

茅原のトンド(ちはらのトンド)

開催地 奈良県御所市茅原279
https://en-chan.com/

◆月ヶ瀬梅溪


月ヶ瀬梅溪。

 月ヶ瀬尾山の湖岸から中腹にかけて広がる月ヶ瀬梅溪は、関西屈指の梅林として知られる国の名勝。

 2月中旬から赤や白の約1万本の梅の花が咲き始め、甘酸っぱい香りとともに、花々の織りなす見事な景観を望めます。

 この梅は鎌倉時代中期に真福寺の境内に植えられたのが始まりとされ、その歴史に思いを馳せながら眺めるのもおすすめです。

月ヶ瀬梅溪(つきがせばいけい)

所在地 奈良県奈良市月ヶ瀬尾山
https://tsukigase-kanko.or.jp/

◆三峰山の霧氷


三峰山の霧氷。

 宇陀郡御杖村にある標高1,235メートルの三峰山は、「日本三百名山」の1つに数えられる人気の山。

 冬には厳寒期にしか見ることのできない氷の華・霧氷に包まれた木々の幻想的な光景を堪能できます。

 毎年1月下旬から2月中旬にかけては、麓の「みつえ青少年旅行村」で「霧氷まつり」も行われ、霧氷をより楽しめます。

三峰山の霧氷(みうねやまのむひょう)

所在地 奈良県宇陀郡御杖村神未
https://yamatoji.nara-kankou.or.jp/02nature/01mountain/03east_area/miuneyama/

◆冬の浮見堂


冬の浮見堂。

 浮見堂は奈良公園内にある鷺池に浮かぶ檜皮葺きの六角堂で、水面に映る姿も美しい知る人ぞ知るフォトスポット。

 積雪した日に見られる雪化粧をした姿は、普段とは違って情緒的な美しさにあふれます。鷺池のほとりに鹿が現れることもあり、その際はさらに奈良らしいシーンを見ることができます。

冬の浮見堂(ふゆのうきみどう)

所在地 奈良県奈良市高畑町
http://yamatoji.nara-kankou.or.jp/02nature/07park/01north_area/ukimido/

◆壷阪寺の雪大仏


壷阪寺の雪大仏。

 壷阪寺は、眼病封じや西国六番の札所として知られる名刹で、境内では大観音石像をはじめとした巨大な石像群が見られます。

 冬は全長15メートルの天竺渡来大釈迦如来石像(大仏)を雪が彩る「雪大仏」が話題。山の斜面に広がる境内からは、奈良盆地を一望することもできます。

壷阪寺の雪大仏(つぼさかでらのゆきだいぶつ)

所在地 奈良県高市郡高取町壷阪3
https://www.tsubosaka1300.or.jp/

◆室生寺の雪景色


室生寺の雪景色。

 女人禁制の高野山に対し、女性の参詣を許可したことから「女人高野」と呼ばれ、女性の信仰を集める室生寺。

 どの季節も美しいが、なかでも冬の室生寺は、山中の境内に建つ仁王門や鎧坂、本堂、五重塔などが雪に白く染まり、凛とした美しさを見せます。室生寺の撮影をライフワークとした写真家・土門拳を魅了した景色としても知られる絶景を、ぜひ間近で見てみては。

室生寺の雪景色(むろうじのゆきげしき)

所在地 奈良県宇陀市室生78
http://www.murouji.or.jp/

文=CREA編集部

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください