【和歌山県・2025年版】冬の絶景・風物詩10選。日本最古といわれる火祭り、滝にも竜にも見える松明の灯

　冷たく乾いた木枯らしが吹き、日本に冬がやってきました。自然の美しさと厳しさをひときわ感じる季節です。

　凍てつく寒さが生む景色や、澄んだ空気に映えるイルミネーション……日本各地の冬ならではの絶景・風物詩を集めました。今回は、和歌山県が誇る冬の絶景・風物詩をピックアップ。日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。

　暖かくして、今しか見られない冬景色に会いにいってみませんか？

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◆お燈まつり

お燈まつり。

「お燈まつり」は、熊野三山の一つ「熊野速玉大社」の摂社「神倉神社」の例祭。1400年以上の歴史を持つことから日本最古ともいわれる火祭りで、国の重要無形民俗文化財、県の無形民俗文化財に指定されています。

　熊野地方を訪れた神武天皇を松明を掲げて出迎えたことが起源とされ、白装束に荒縄を締めた約2,000人の上り子（あがりこ）と呼ばれる男性たちが御神火を灯した松明を持ち、神倉山の538段の石段を駆け下ります。

　この階段を下る火が滝のようにも竜のようにも見え、新宮市など熊野地域で歌われる民謡「新宮節」の一節、「山は火の滝、下り竜」を彷彿とさせます。

開催日：2025年2月6日（木）

お燈まつり（おとうまつり）

開催地　和歌山県新宮市神倉1-13-8
https://www.shinguu.jp/spots/detail/A0002

◆本州最南端の火祭り

本州最南端の火祭り。

「本州最南端の火祭り」は、本州最南端の潮岬にある「望楼の芝」で行われる芝焼きイベント。害虫を駆除し新芽の生育を促すため、例年1月下旬に開催されます。

　夕方になると地元の高校の弓道部員が火矢を放ち、約10万平方メートルの芝生に点火。火が一面に燃え広がる光景は幻想的。

　また、地元の民謡や踊り、串本町トルコ文化協会によるトルコの民族舞踊が披露されるほか、串本町名物の鍋料理「しょらさん鍋」が振る舞われます。

開催時期：2025年1月18日（土）13:00〜

本州最南端の火祭り（ほんしゅうさいなんたんのひまつり）

開催地　和歌山県東牟婁郡串本町潮岬 望楼の芝
https://www.agara.co.jp/goout/4018

◆SHIRARAHAMA LIGHT PARADE by FeStA LuCe

SHIRARAHAMA LIGHT PARADE by FeStA LuCe。

「SHIRARAHAMA LIGHT PARADE by FeStA LuCe」は、白浜町にある「白良浜」で開催されるライトアッププロジェクト。真っ白な砂浜とエメラルドグリーンの海が広がる関西屈指の美しいビーチが、イルミネーションの輝きに包まれます。

　日没後からナイトタイムにかけて、延長約620メートルの白砂の浜をレインボーカラーの光と音で演出。時間帯によって色や音楽が変化し、冬の砂浜がイマーシブな空間へと変貌します。

開催期間：開催中～2025年2月28日（金）

SHIRARAHAMA LIGHT PARADE by FeStA LuCe（シララハマライトパレードバイフェスタルーチェ）

開催地　和歌山県西牟婁郡白浜町864（白良浜）
https://shirarahama-light-parade.jp/

◆湯浅まちなみひなめぐり

湯浅まちなみひなめぐり。

　醤油発祥の地である湯浅町の町並みと共に、たくさんの雛人形が楽しめる「湯浅まちなみひなめぐり」。

　重要伝統的建造物群保存地区周辺の町家や商店、民家の屋内外に、雛人形や吊るし雛などが飾られ、一足早く春が訪れたかのような華やかな雰囲気に包まれます。

　雛人形は町民が保管していたものを集めたもので、その数なんと1万3,000体以上。これは町の人口とほぼ同じなのだそう。

開催期間：2月中旬～3月中旬ごろ

湯浅まちなみひなめぐり（ゆあさまちなみひなめぐり）

開催地　和歌山県有田郡湯浅町 重要伝統的建造物群保存地区周辺
https://www.yuasa-kankokyokai.com/

◆南部梅林

南部梅林。

　南部梅林は、日本最大級の広さを誇る梅の名所。毎年1月下旬ごろに公園が開園し、見渡す限り続く梅林の風景を望むことができます。

「一目百万、香り十里」といわれるように山の斜面一面に梅の花が咲き誇り、その香りと共に眺める風景は、日本一の梅の里ならではの絶景！

　梅林公園の麓では、地元特産の「いももち」や「梅干し」も楽しめます。

見ごろの時期：1月下旬～2月下旬
開園期間：2025年1月25日（土）～3月2日（日）

※開花状況により、開園期間が変更になる場合があります。

南部梅林（みなべばいりん）

所在地　和歌山県日高郡みなべ町晩稲
https://minabebairin.com/

◆田原の海霧

田原の海霧。

　田原の海霧は、串本町で見られる晩秋から冬にかけての風物詩。

　年に4～5回ほどしか見ることができない貴重な現象で、特に冬期は発生しやすいといわれるため、多くのカメラマンがシャッターチャンスを狙って集まります。

　南紀エリアに多い奇岩と海霧の中に浮かぶ太陽が織り成す、和歌山ならではの美しくも神秘的な雰囲気が漂う絶景です。

田原の海霧

所在地　和歌山県東牟婁郡串本町田原
https://www.kumano-kodo.jp/spot/spot-2602/

◆高野山

高野山。

　弘法大師空海が開山した高野山は、「金剛峯寺」をはじめとする117の寺院が点在する、見どころ満載の真言密教の聖地。

　標高約900メートルの場所に位置し、温暖な和歌山県で雪が積もる数少ない場所のひとつになっています。

　しんと静まりかえった境内に建つ朱塗りの建物と真っ白な雪とのコントラストは、息を呑むほど美しく、神聖な気持ちになり、時がたつのも忘れるほど。

　路面が凍結するので、車で行く場合は対策をお忘れなく！

高野山（こうやさん）

所在地　和歌山県伊都郡高野町高野山
https://www.wakayama-kanko.or.jp/destinations/koyasan/

◆川湯温泉 露天風呂

川湯温泉「仙人風呂」。

　川湯温泉は世界遺産の地、熊野にある川原を掘るとお湯が湧く全国でも珍しい天然の温泉。

　シャベルで川原を掘り、川底から湧く73℃の源泉に、清流・大塔川の水を引き入れて温度調整すれば、「マイ温泉」のできあがり！

　12月～2月には冬の風物詩である大露天風呂、仙人風呂がお目見え。野趣あふれる露天風呂から熊野の大自然の眺めを楽しめます。

仙人風呂開設期間：2024年12月～2025年2月末日。6:30〜22:00
※約3カ月間の予定。天候や川、水温の状態により入浴禁止になる場合があります。

川湯温泉 仙人風呂（かわゆおんせん せんにんぶろ）

所在地　和歌山県田辺市本宮町川湯
https://www.hongu.jp/onsen/kawayu/senninburo/

◆湯の峰温泉

湯の峰温泉。

　熊野三山のひとつ「熊野本宮大社」周辺は、「湯の峰」「川湯」「渡瀬」の3つの湯が湧き、熊野本宮温泉郷としても知られています。なかでも湯の町の風情あふれるこじんまりとした湯の峰温泉は、熊野詣の湯垢離場として栄えた名湯。

　開湯から1,800年と日本最古の湯と伝わる湯の峰温泉は、熊野詣に訪れた参詣者を癒やした「よみがえりの湯」としても親しまれています。

　世界でも珍しい入浴できる世界遺産「つぼ湯」や、源泉でゆで卵などが作れる「湯筒」など、昔ながらの温泉情緒を感じる情景が楽しめます。

湯の峰温泉（ゆのみねおんせん）

所在地　和歌山県田辺市本宮町湯峯
https://www.hongu.jp/onsen/yunomine/

◆フェスタルーチェ in 和歌山マリーナシティ

フェスタルーチェ in 和歌山マリーナシティ。

　中世の地中海の港町をモチーフにしたテーマパーク・ポルトヨーロッパで、冬に開催される和歌山県最大の光の祭典「フェスタルーチェ in 和歌山マリーナシティ」。

　まるで海外にいるような『映える』写真が撮れるスポットとして年間を通して人気。イベント開催期間はプロジェクションマッピングや光の遊園地などでさらに最高の雰囲気に。

　まるで絵本の中にいるような世界を体感してみては？

開催期間：～2025年2月24日（月・祝）17:00〜21:00（最終入場20:30）。※12月24日（火）、25日（水）〜22:00（最終入場21:30）※2025年1月6日（火）以降は土・日・祝日のみ。
※1月1日（水・祝）は休業

フェスタルーチェ in 和歌山マリーナシティ（フェスタルーチェ イン わかやまマリーナシティ）

所在地　和歌山県和歌山市毛見1527
https://festaluce.jp/wakayama/

文＝CREA編集部