【岡山県・2025年版】冬の絶景・風物詩10選。いくつものミニかまくらに火が灯される幻想的な世界

　冷たく乾いた木枯らしが吹き、日本に冬がやってきました。自然の美しさと厳しさをひときわ感じる季節です。

　凍てつく寒さが生む景色や、澄んだ空気に映えるイルミネーション……日本各地の冬ならではの絶景・風物詩を集めました。

　暖かくして、今しか見られない冬景色に会いにいってみませんか？　今回は、岡山県が誇る冬の絶景・風物詩をピックアップ。日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。

---

◆ひるぜん雪恋まつり

ひるぜん雪恋まつり。

　ひるぜん雪恋まつりは、秋田県横手市と真庭市蒜山の交流から始まった、例年2月の上旬に開催される蒜山の冬と雪を楽しむ人気のイベント。秋田県横手市のかまくら職人直伝の巨大なかまくらや雪遊び、ご当地グルメなどを楽しみながら、白銀の世界を満喫できます。

　いくつものミニかまくらが並ぶ様は壮観。辺りが暗くなり次々とキャンドルに火が灯されると、夜の雪原に幻想的な風景が広がっていきます。天気がいい日は、美しい冬の星空とのコラボも見られます。

開催日程：2025年2月1日（土）、2日（日）

ひるぜん雪恋まつり(ひるぜんゆきこいまつり)

所在地　岡真庭市蒜山上福田1205-220(GREENableHIRUZEN)、真庭市蒜山上福田1205-197(ヒルゼン高原センター)
https://www.maniwa.or.jp/web/?c=event-2&pk=145

◆くらしき きらめきのみち

くらしき きらめきのみち。

「くらしき きらめきのみち」は、倉敷みらい公園、JR倉敷駅北ペデストリアンデッキ、あちてらす倉敷、阿知2丁目広場が、日本と西洋文化が織りなす美観地区をイメージした約15万球のLEDで幻想的にライトアップされる毎年恒例のイルミネーションイベント。

　例えば、倉敷みらい公園の空中デッキには、初登場となる巨大ピクセルマッピングに映像が投影されるなど、それぞれのエリアごとに異なる演出が施されるため、見応えたっぷり。

　開催に合わせて、美味しい料理やお酒などが楽しめる「きらめきナイトマーケット」も開催。開放感にあふれた空間でゆっくり過ごせます。

開催期間：開催中～2025年2月14日（金）17:00〜22:00

くらしき きらめきのみち

所在地　倉敷みらい公園（岡山県倉敷市寿町12-1）、あちてらす倉敷（岡山県倉敷市阿知3-9-1）、JR倉敷駅北ペデストリアンデッキ及び駅南デッキ（岡山県倉敷市阿知1）
https://www.city.kurashiki.okayama.jp/kirameki/

◆飛島のツバキ

飛島のツバキ。

　瀬戸内海の中央部に位置する飛島は、大飛島と小飛島の2つの島から成り立っている島々。中でも、大飛島付近は瀬戸内海の東西の潮が離合する場所といわれ、往来する船がこの地で潮待ちをしていたと考えられています。

　笠岡諸島の大飛島に自生するヤブツバキが有名で、毎年2月～3月にかけて鮮やかな赤い花が咲き、瀬戸内海に春の訪れを告げる風物詩となっています。大飛島には外周をぐるりと繋ぐ一周約4キロメートルの「ハチマキ道路」が整備されており、ツバキを愛でながらの散策も楽しめます。

見ごろの時期：3月中旬

飛島のツバキ(ひしまのつばき)

所在地　岡山県笠岡市飛島
https://www.kasaoka-kankou.jp/spot/558

◆備前市日生の「日生カキオコ」

備前市日生の「日生カキオコ」。

「日生カキオコ」とは、岡山県内屈指のカキの水揚げを誇る備前市の漁師町・日生で親しまれているご当地お好み焼き。漁師の奥さんたちが、小さなカキや傷ついたカキをお好み焼きに入れて食べたのが始まりとされています。

　生地にたっぷりのせられた新鮮なカキは加熱しても身が縮まず、プリプリな食感が楽しめます。とれたての生カキが使われる旬の時期、町内各所のお好み焼き店の前に行列ができる光景は、まさに日生の冬の風物詩。瀬戸内海のミネラルがたっぷりと含まれたジューシーなカキの風味をとことん堪能できる一品です。

食べごろ：11月上旬～4月上旬頃
※それ以外の時期は冷凍カキを使用

備前市日生の「日生カキオコ」 (びぜんしひなせの「ひなせかきおこ」)

所在地　岡山県備前市日生
https://www.okayama-kanko.jp/gourmet/11077

◆恩原高原氷紋まつり

恩原高原氷紋まつり。

　恩原高原氷紋まつりは、恩原高原スキー場のゲレンデで開催される中四国最大級の雪遊びイベント。ソリ大会、雪中宝探しなどで日中から幅広い世代の人でにぎわいます。同時に地元グルメを中心に冬の味覚が集まる屋台も堪能したい。

　夜になると、冬の澄んだ空気と粉雪が舞う会場で繰り広げられる幻想的なレーザーライトショーが幻想的。5,000発の打上花火による圧巻のフィナーレも必見です。

開催日程：2025年2月1日（土）11:00〜18:30

恩原高原氷紋まつり (おんばらこうげんひょうもんまつり)

所在地　岡山県苫田郡鏡野町上齋原2037
https://www.okayama-kanko.jp/event/12823

◆岡山後楽園の芝焼き

岡山後楽園の芝焼き。

　日本三名園に数えられる岡山後楽園で、昭和40年から続けられている芝焼き。毎年2月初旬に行われている行事で、岡山後楽園の春を迎える風物詩となっています。

　これは新芽の出だしを揃えたり、害虫駆除のために芝を焼く行事で、園内に黒い絨毯を敷きつめたような景観が広がります。冬枯れの芝生地が炎と共に黒く変わっていく様子は、普段の美しい庭園の姿とは異なり、この時しか見られない貴重な風景。翌日には灰が掃かれるため、見られるのは1年に1日だけなのです。

開催日程：2025年2月5日（水）13:00〜15:00頃

岡山後楽園の芝焼き(おかやまこうらくえんのしばやき)

所在地　岡山県岡山市北区後楽園1-5
https://www.okayama-kanko.jp/event/12436

◆西大寺会陽（はだかまつり）

天下の奇祭とも称される西大寺会陽（はだかまつり）。

　国の重要無形民俗文化財に指定されている西大寺会陽（はだかまつり）は、500年以上続く天下の奇祭。日本三大奇祭のひとつとなっていて全国的にも知名度の高いユニークなお祭りです。

　毎年2月の第3土曜日の極寒の深夜に、西大寺観音院の本堂の御福窓（ごふくまど）から投下される2本の宝木（しんぎ）をめぐって、約10,000人の裸の男たちが激しい争奪戦を繰り広げる様子は圧巻。この宝木を取った者は、福男と呼ばれ、福が得られると言われています。

開催日程：2025年2月15日（土）

西大寺会陽（はだかまつり）(さいだいじえよう はだかまつり)

所在地　岡山県岡山市東区西大寺中3-8-8
https://www.saidaiji.jp/eyou/

◆六島の水仙

六島の水仙。

　岡山県最南端の島・笠岡諸島の六島では、毎年1月から2月にかけて南の岬に建つ灯台へ続く小道の周りに、10万本もの水仙が咲き誇ります。

　島の斜面を彩る水仙の群生の美しさはもちろん、雲ひとつない青空に映える白い灯台と可憐な花の競演も見事。海からの風に乗ってあたりに甘い香りが漂い、ゆったりとした時間が流れることから、癒しの島として人気があります。

※水仙の開花状況は年によって異なります。開花状況をご確認のうえお出かけください。

六島の水仙(むしまのすいせん)

所在地　岡山県笠岡市六島 ※六島までは笠岡港(住吉港)から船で約1時間。
https://www.kasaoka-kankou.jp/island/mushima

◆湯原温泉砂湯

湯原温泉砂湯。

　湯原温泉砂湯は、旭川の川底から湧き出る温泉でできた河原の天然混浴露天風呂。

　良質なアルカリ性の高い泉質で肌ざわりがなめらかになることから美作三湯の1つとして知られ、真庭市の湯原温泉のシンボルとなっています。24時間無料で開放されているので、いつでも大自然の中で天然温泉が満喫できるのも魅力。

　雪の季節は、周囲の木々だけでなく間近にそびえる巨大なダムや河原が白い雪で覆われ、水墨画のような景色の中で雪見風呂が楽しめます。

湯原温泉砂湯(ゆばらおんせんすなゆ)

所在地　岡山県真庭市湯原温泉
https://www.maniwa.or.jp/web/index.cgi?c=spot-2&pk=8

◆梅の里公園

梅の里公園。

　津山市にある梅の里公園は、約4ヘクタールの敷地におよそ2,000本の梅の木が植えられた、岡山県最大級の梅の名所。満開時には、紅色の鹿児島紅梅や波打つような花びらの八重寒梅、濃いピンク色の寒紅しだれ梅、白く可愛らしい南高梅や甲州小梅など、全14品種の梅の花が山肌を彩ります。

　山頂へと続く遊歩道には、紅梅のトンネルも出現。その光景はまるで花のトンネルのような幻想的な美しさ。頂上の展望台からはるか遠くの山並みを一望できる絶景が広がっています。

梅の里公園(うめのさとこうえん)

所在地　岡山県津山市神代622-1
https://www.tsuyamakan.jp/rcCEUdxa/jZtlw72A

文＝CREA編集部