EXILEの“末っ子”が歩んできた18年。TAKAHIRO「後輩のパフォーマンスでお父さんみたいな気分になる…」
CREA WEB / 2024年12月15日 17時0分
EXILEのヴォーカリストとして2006年に約1万人の中から選出され、新メンバーとして加入。今年でEXILEの活動18周年となるTAKAHIROさん。ソロ活動では10年という節目を2023年に迎え、EXILEでもソロでもますます積極的に音楽活動を展開している。LDHを代表するひとりという立場になった今、メンバーと共に歩んできたこれまでの活動、確実に成長している後輩たち、そして長年応援し続けてくれるファンとの絆について。変わりゆく時代のなか、変わらぬ思いのもとで新たなパフォーマンスを届け続ける熱意を聞いた。
EXILEの“末っ子”がファンと共に成長してきた18年
――EXILEに加わって18周年を迎えて、ご自身の変化や成長はありますか。
それは大いにありますね。メンバーとの付き合い方も変わりましたし、EXILEも何度か形を変えていますし、LDH全体で見ても後輩の方が増えてきています。入った当初は末っ子でしたが、今はある程度は俯瞰でものを見られるようになりましたし、プライベートの過ごし方も変わりました。
最初は右も左もわからないまま、すでに人気のあったグループに加入させてもらって、ただただ先輩に一生懸命ついていく日々でした。でも今はどちらかというといろいろなことで先頭を切って話を進めていくことが多いですし、HIROさんたちと一緒にLDH全体を考えていくことを大切にしています。
――18年を経て末っ子からLDHを代表するひとりに。ご自身の成長を実感されているのですね。
多少は大人になったかなと思いつつも、わからないこともありますし、後輩の面倒をしっかり見られるほどの余裕はなく、まだまだ未熟者です。ただファンの方々と共に年を重ねてきたなかで、ファンミーティングなどで「3歳から好きです」と言ってくれたり、子どもを抱っこして来てくれたりするのを見ると、長年ファンでいてくれているんだなと、いつもちょっとハッとさせられます。考えてみたら僕が加入した時に生まれた子が18歳になるんだから、当然のことですよね。
――ファンの方たちとの交流でも年月や成長を感じられているのですね。
そうですね。本当に幅広い年齢層のいろんな方々に応援してもらって、いろんな人生に僕たちEXILEの音楽が流れていて、いろんな思い出と共にみんな歩んできてくれたんだなと思います。みなさんも僕も同じように年月を経ていくなかで、こうして会場に足を運んでくれているんだなと思うと感慨深くて。お母さんになっているファンの方は、きっと何年かはライブに来られてないわけですよね。僕らがいろんなことを模索しながら変わらずにパフォーマンスし続けているなか、出産して、子育てして、またみなさん戻ってきてくれるんです。
――みなさん時間を経てもまたファン活動に戻ってくるんですね。しみじみとした笑顔とお話しぶりで、どれほど嬉しいのかがわかります。
5歳以上の子どもがいたりすると、おばあちゃん、お母さん、お子さんの3世代で応援してくださることもEXILEは多いんですよ。ライブ会場のかなり前方でフラッグを一生懸命振ってくれるおばあちゃんがいたりすると、もう嬉しくなりますね。かと思えば、初参戦らしき5歳くらいの女の子がいたり、幅広いファンのみなさんを見つめていると不思議な気持ちになります。
――年月の中でTAKAHIROさん本人が変わってきたのはもちろん、ファンの方々と一緒に成長してきていることを強く実感されていらっしゃるのですね。
そうですね。ここ数年特にミーグリ(Meet & Greet)で直接会う時もみなさんそれぞれ十人十色でいろんな話をしてくれて。卒業式で「道」を歌いました、とか、結婚式で「Ki・mi・ni・mu・chu」流しました、とか。いろんな人生の門出に僕らの音楽を選んでくれているんだなと思うと、生半可な気持ちで歌っちゃいけないなと思いますし、これまでの曲を過去に置いてけぼりにしたくない、という思いも最近は強く感じています。
後輩パフォーマーたちの成長を見守るお父さんの気分
――「LDH LIVE-EXPO 2024」でのステージはいかがでしたか。
EXPOで久しぶりにスタジアムのステージに立った時に、「EXILE LIVE TOUR 2010 FANTASY」というスタジアムツアーを思い出しました。ありがたいことに、当時、時代の熱狂の渦のなかに自分が居れたんだなと思うと、1回きりの人生で本当にいい経験をさせてもらっていると思います。
――「FANTASY」は2010年のEXILEのツアーですね。
そうです。ただ先日スタジアムのステージに立った時も、「ああ懐かしい」という感覚があって。またこうやって再びスタジアムのステージに立てるのだから、継続は力なり、長く踏ん張っているといいことがあるなと思っています。
――スタジアムのステージを通じていろいろな思いが湧き上がったのですね。
デビュー間もない後輩たちも、スタジアムを見ながら「うわあ!」とワクワクしていて。彼らが一生懸命パフォーマンスしているのを見ると、ちょっとお父さんみたいな気分になるというか(笑)。後輩たちも「FANTASY」の時はEXPG(EXILEが主宰するダンススクール)の生徒としてステージで旗をもっていましたとか、会場に見に来ていましたとか、それぞれみんな違う、いろんな角度からの思い出があるんです。
最近よく、EXILEはもう「みんなのもの」になってきているな、と感じるんです。過去の栄光にすがることはまったくないけれど、僕らのいい思い出と共にみなさんの人生の思い出にもなっているという自負と責任を感じながら、これからも歌っていこう、と最近強く思っています。
――TAKAHIROさんにとってEXILEが“公共”のような存在になっているのですね。
そうなんですよ。この感覚がとても大きなテーマになっています。2025年は久しぶりにEXILEとして、アリーナツアーを回らせていただくことになりました。今回のツアーでは、これまでのEXILEの王道曲を余すことなく披露するだけでなく、「みんなで一緒に歌おう」というテーマがあります。ファンのみなさんとの一体感を重視したライブにしたいと考えています。
――アリーナツアーの企画も進めていると。
全公演で少しずつ違う内容を見せる予定です。毎回新しいものを取り入れるので、すべての公演に来てもらっても飽きないくらいの企画です。“人生を謳歌する時間”をみんなで共有したいという思いが詰まっています。また、公演ごとに参加するメンバーが少しずつ変わる形になる可能性も多いにあります。僕たち“お兄さんメンバー”がしっかり矢面に立って、ツアー全体を支えながら力強く進めていきたい。それぞれの公演が、思い出を振り返りつつ、新たな感動を生む場になればいいなと思っています。
新しいことをやらなきゃと思っていたけれど
――TAKAHIROさんはEXILEの活動とソロ活動について、どのように考えているのでしょうか。
その時々や年齢によって考え方は変わってきました。最初、ソロ活動をやらせていただく上で僕自身のなかで理由が必要だと思っていたので、自分なりの色、自分にしかできないことを模索して、新しいことをやらなきゃということをすごく意識していました。でも当時と今は180度違うぐらい、いい意味でまったく線引きをしていません。EXILEから枠を飛び越えて外に出ているというイメージがなくなったんです。
だんだんとソロ活動をしている時も、しっかりとEXILEを背負って立っている気持ちが強くなっていきました。だから新たな一面を見せるどうこうよりも、いかに自分らしくEXILEを歌い続けて、そのなかで自分がどういった音楽をやっていきたいかを感じながら発信を続けていくことで、それが自然と僕の色になっていくのかなと。
自分らしい色を自分で模索するよりも、結果その色がTAKAHIROだった、となれたらいいのかなと思います。すべてが自分の思うようにうまくいくわけでもないので、時代の流れと共に地に足をつけて過ごすことが、自分のソロ活動の定義になっていくのかなと思っています。
EXILE TAKAHIRO(エグザイル・タカヒロ)
1984年生まれ。長崎県出身。2006年に約1万人の中から新ヴォーカリストに選出されEXILEに加入。ソロ活動でもファンクラブイベントを開催し、2019年にはその続編で全国制覇を達成。2023年にソロ活動10周年を迎え、アルバム「EXPLORE」を発表、日本武道館で一夜限りのライブを実施。2024年、全国Zeppツアーと東京ガーデンシアターでの「FULL THROTTLE」、武道館2DAYS公演を実施。12月5日に作詞を手がけた配信限定シングル「Winter Song」をリリースし、12月24日にクリスマスライブを開催。
文=あつた美希
撮影=平松市聖
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