1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

猫をほぐしているはずが、なぜか飼い主が癒される!? 獣医師&鍼灸師が教える「ねこほぐし」で、愛猫もあなたも元気に!

CREA WEB / 2025年1月3日 11時0分

 愛する猫に疲れやコリがあるなら癒してあげたい! そんな人におすすめなのが、獣医師・鍼灸師の中桐由貴さんが提唱する「ねこほぐし」。

 中桐さんの『ねこほぐし 猫を整えるマッサージ&ストレッチ』(産業編集センター)は、顔まわりや手足、体、尻尾、肉球のマッサージ方法と股関節と膝、首、背中のストレッチ方法を全工程写真で解説する、わかりやすくてかわいい1冊です。

 猫カゼやストレス、肥満解消法も掲載。猫を飼っている人には今日から役立つ情報満載、猫を飼っていない人でも、ほぐされる猫写真集として楽しめると話題に。

 今回は、特別に3つのマッサージを抜粋してご紹介します。


【目と額】のマッサージ


『ねこほぐし 猫を整えるマッサージ&ストレッチ』より。目と額のマッサージ。

 顔まわりは触らせてくれやすい場所です。マッサージに慣れていない子でも、このステップのどれかはさせてくれると思います。

効能:目や鼻のトラブル解消、頭部の痛みやふらつきの改善、精神安定。

方法:各ステップ3~5回ずつ。

マッサージポイント:どのステップでも最初と最後は少し圧をかける。

チェックポイント:涙や目脂が多くないか、白目が赤くなっていないか。

注意点:目まわりは粘膜まわりになるので、優しくおこなう。

●Step 1


『ねこほぐし 猫を整えるマッサージ&ストレッチ』より。目と額のマッサージ。

 目頭から目尻をゆっくり撫でる。初め(攅竹・さんちく)と終わりの部分に圧をかける。

 ツボ>攅竹……眼疾患、瞼の痙攣、視覚障害などに使うツボ。

●Step 2


『ねこほぐし 猫を整えるマッサージ&ストレッチ』より。目と額のマッサージ。

 頬をつまんで、モミモミ。頸部のリンパへの刺激にもなる。

 ツボ>太陽(たいよう)……眼疾患、頭痛、顔のむくみなどに使うツボ。

●Step 3


『ねこほぐし 猫を整えるマッサージ&ストレッチ』より。目と額のマッサージ。

 目の下から耳手前まで。ゆっくり撫でる。

 ツボ>承泣(しょうきゅう)……涙の分泌を調整するツボ。涙やけや充血などに使う。

●Step 4


『ねこほぐし 猫を整えるマッサージ&ストレッチ』より。目と額のマッサージ。

 鼻上から頭までさする。特に鼻詰まりの改善。

 ツボ>神庭(しんてい)……イライラやストレス解消のツボ。

●Step 5


『ねこほぐし 猫を整えるマッサージ&ストレッチ』より。目と額のマッサージ。

 額から頭頂部あたりを指先でこちょこちょ。身体バランスを整える。

【Column】万能のツボ「百会・ひゃくえ(※頭百会)」

 頭のてっぺん、耳と耳の間の中心にあります。

 身体の熱を出したり、精神安定、背骨まわりの痛みをとったり、身体全体のバランスを整える働きがあります。人では百会は頭だけですが、動物では、腰にも腰百会(こしひゃくえ)というツボがあります。これは馬でマッサージや鍼治療をする際、頭が高く刺激しにくく、腰で同様の効果がある場所を腰百会として治療に使っていたからという話を聞いたことがあります。

 実際犬猫に鍼灸施術する時は、腰百会は必ずと言っていいほど刺激するツボです。

【あご】のマッサージ


『ねこほぐし 猫を整えるマッサージ&ストレッチ』より。あごのマッサージ。

 あごまわりは猫が好きな場所の1つです。

 触るとゴロゴロ喉を鳴らしてくれる子もいるでしょう。

効能:口の中や歯の痛み、咳、顔のむくみの改善。

方法:各ステップ5回ずつ。

マッサージポイント:マッサージに慣れていない子は、あごの横から触って、真ん中へ指を持っていく。指の腹の裏側、爪の部分を使ってマッサージすると圧が柔らかくなって受け入れやすい。

チェックポイント:あごがベタついてたり黒く汚れていないか。

注意点:喉のまわりは気管があるので優しくおこなう。

●Step 1


『ねこほぐし 猫を整えるマッサージ&ストレッチ』より。あごのマッサージ。

 あご中央を指の先や腹で円をかく。

 この時、あごのまわりが綺麗かチェックする。

●Step 2


『ねこほぐし 猫を整えるマッサージ&ストレッチ』より。あごのマッサージ。

 あご中央~喉(廉泉・れんせん)~胸骨(天突・てんとつ)を撫でる。

 胸骨あたりで軽く圧をかける。

 ツボ>廉泉……嚥下障害、舌の動きの悪さなどに使うツボ。

 ツボ>天突……咳、声の枯れ、甲状腺疾患などに使うツボ。

●Step 3


『ねこほぐし 猫を整えるマッサージ&ストレッチ』より。あごのマッサージ。

 左右の下あごを、指先でくるくる。

 下顎(かがく)リンパの流れも促される。

【猫カゼ】に効くマッサージ

 目ヤニの量が増える、涙目、くしゃみ、鼻水、咳、体調不良。

●目ヤニの量が多い、涙目などのケア

 上瞼(うわまぶた)、下瞼(したまぶた)を目頭から目尻に向かって撫で、目と目の間をキュッとつまむ。


(1)(2)両目3回ずつ/(3)5回。

●くしゃみや咳のケア

 あご中央からまで撫で、喉のツボ(廉泉・れんせん)部分をつまむ。


(1)5回/(2)3回。

●全身の免疫力を整える

 耳後ろのツボ(風池)を押す。

 押した指は移動させず、皮膚を動かす感じでぐりぐりと円をかく。


アイマスクなどで温めるとさらに効果UP。


中桐由貴(なかぎり・ゆき)さん

獣医師・鍼灸師。アニマルケアサロンFLORA 医院長。 麻布大学獣医学部獣医学科卒(放射線学研究室)。日本ペットマッサージ協会 理事、日本メディカルアロマテラピー 動物臨床獣医部会 理事、ペット薬膳国際協会 理事、刮痧(グアシャ)国際協会動物施術部会 顧問、アニマルウェルフェア国際協会 理事。

●中桐由貴さんの新刊が2月14日に発売に!

文=中桐由貴

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください