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新年はやっぱり和菓子が食べたい!【東京の名物まんじゅう5選】《スイーツなかのイチオシ新年の手土産》

CREA WEB / 2025年1月2日 11時0分


新年はやっぱり和菓子が食べたい! 東京の名物まんじゅう5選。

 あけましてよろスィーツ! スイーツなかのです。

 新年恒例の和菓子特集。今年は、東京で長く愛されるおまんじゅうを特集してみました。王道から知る人ぞ知るおまんじゅうまで幅広くセレクト。

 新年の贈り物にもおすすめです。


織部焼を模った至福のまんじゅう

◆秋色庵 大坂家


「織部饅頭」350円。

 三田にある「秋色庵 大坂家」。創業300年以上の歴史を誇る、東京を代表する老舗和菓子屋です。 

 人気商品のひとつ、緑の釉(うわぐすり)が特徴の織部焼をモチーフにした「織部饅頭」は、当時近所に住んでいた作家・山口瞳さんのお母様からのリクエストがきっかけで、戦後に考案されました。

 釉薬の垂れる様子が表現されていて、凛とした佇まいが心に残ります。筆などは使わずに独自の手法で作られており、作り手によって個性が出るため、焼き物と同様に二つとして同じものはできないのだそう。

 薯蕷(じょうよ)まんじゅうなので山芋と米粉が使われているのですが、米粉の細かさにもこだわり、独自配合のふっくらとした生地に仕上がっています。舌触りのいいこし餡は、生豆を水に漬けるところから製餡まで、一貫して店の奥の工場で作っているのだとか

 食べ応えのある生地は満足度が高く、あんこの上品な甘さと一体感が素晴らスィーツ! 日本の伝統が詰まった風情あるおまんじゅうです。

秋色庵 大坂家

所在地 東京都港区三田3-1-9
電話番号 03-3451-7465
https://www.o-sakaya.com/

大粒の栗がたまらない極上栗まんじゅう

◆虎ノ門 岡埜栄泉


「栗饅頭」300円。

 虎ノ門にある「虎ノ門 岡埜栄泉」。大正元年創業の老舗で、名物の豆大福は東京を代表するお菓子として長く愛されています。

 岡埜栄泉といえば豆大福の印象が強いのですが、こちらの「栗饅頭」は創業当初より作られている、知る人ぞ知る逸品。ツヤのある焼き色は何度見ても美しく、封を開けたときから惹き込まれます。

 大きな特徴は、ごろっと大きな栗が入っていること。大粒の栗は、一つ一つ手で包まれ、しっかり満足感を得られる大きさにしたいという先代の想いを踏襲し、大きさは当時のまま、その味を守り続けています。

 栗に合わせる白餡は、北海道産の大手亡豆を使用。豆大福のこし餡と同様、自家製にこだわり、風味豊かなあんこが楽しめます。

 生地の香ばしさに包まれながら、ほっくりとした栗の味わいに、白餡のまろやかな甘さが合わさった三位一体の味わいがナイスィーツ! 一度出会えば、誰しもが虜になる極上の栗まんじゅうです。

虎ノ門 岡埜栄泉

所在地 東京都港区虎ノ門3-8-24
電話番号 03-3433-5550

青梅の甘露煮が入った至福の梅まんじゅう

◆御菓子司 翠江堂本店


「そがの里」250円。

 中央区・新川にある「翠江堂」は、昭和18年創業、隅田川のほとりに佇む老舗和菓子屋です。

 名物の苺大福と同じくらいおすすめしたいのが「そがの里」。初代・創業者の矢澤正男さんが考案したおまんじゅうで、苺大福よりも4年早く、1982年から販売されている翠江堂の代表作です。

 青梅の甘露煮を知人からもらって食べた時に「これを使った和菓子を作りたい!」と思ったのが、商品づくりのきっかけだったそう。桃山の生地で焼菓子にしてみたり、大福や練切にしたりと、いろいろ試しながら、最終的に薯蕷まんじゅうで包むことに。

 白餡へのこだわりも強く、甘露煮に合うように作られています。炊き上げた白餡には水あめを加え、さらに練ったもので青梅が包まれているのですが、蒸し時間や白餡の割合など、決定までにかなりの時間をかけ、試行錯誤を経て完成させたのだそう。

 青梅の甘露煮と白餡がとろけるように合わさり、爽やかな香りに包まれるみずみずしい味わいがナイスィーツ! 緑のぷっくりとしたフォルムも可愛く、一度食べたら忘れられない至福のおまんじゅうです。

御菓子司 翠江堂本店

所在地 東京都中央区新川2-17-13
電話番号 03-3551-5728
http://www.suikoudou.jp/

見ても食べてもほっこりするうさぎまんじゅう

◆うさぎや


「うさぎまんじゅう」210円。

 上野にある「うさぎや」。大正2年創業、100年以上に渡り愛される老舗和菓子屋です。

 うさぎやといえば、どら焼きを思い浮かべる人も多いと思いますが、ほかにも名物がたくさんあり、初代は「喜作最中」、二代目は「どらやき」、三代目は「うさぎまんじゅう」と、世代ごとにヒット商品を生み出しているのも興味深いところ。

 うさぎまんじゅうは、以前は12年に一度、干支のお菓子として卯年に販売されていましたが、現在の店舗ビルの完成に併せて、昭和62年の卯年からは常時作られるようになりました。

 うさぎやのお菓子は、皮が薄く、あんこがたっぷりと詰まっているのが特徴。こちらのうさぎまんじゅうも同様に、生地の中にはこし餡がたっぷりと包まれていて、食べ応えがあり満足度の高い味わいがナイスィーツ!

 うさぎの表情は眺めているだけでも心が和らぐ可愛さで、ご家族で囲む新年のお菓子にもぴったりです。

うさぎや

所在地 東京都台東区上野1-10-10
電話番号 03-3831-6195
http://www.ueno-usagiya.jp/

日本を代表する名物まんじゅう

◆塩瀬総本家


「志ほせ饅頭(12個入り)」1,944円。

 中央区・明石町にある「塩瀬総本家」。創業670余年、1300年代から続く老舗で、日本で初めておまんじゅうを作ったお店として知られています。

 初代・林浄因(りんじょういん)は、あんこが入ったおまんじゅうを初めて作った人物。室町時代には、その美味しさが評判になり、足利義政より「日本第一番本饅頭所」の看板を贈られました。

 月日は経ち、子孫である林紹絆(りんしょうはん)がまんじゅう研究のために中国に留学し、薯蕷まんじゅうの製法を習得。日本に戻り手がけたおまんじゅうが、現在の「志ほせ饅頭」の原型となりました。

 生地の原料となる大和芋は、毎朝皮をむき、すりおろしてから使うという手間ひまかけたつくり。小豆は、北海道・音更町の「エリモショウズ」を使用。ザラメ糖を合わせたこし餡は、いくつでも食べられそうなくらいの甘さでちょうど良い。

 しっとりもっちりとした生地に、さらりとしたこし餡はこの上ない一体感があり、何度でもこの美味しさに出会いたいと思う、心に残る味わいがナイスィーツ! 伝統を受け継ぐ、実直なおまんじゅうです。

塩瀬総本家 本店

所在地 東京都中央区明石町7-14
電話番号 03-6264-2550
https://www.shiose.co.jp/


スイーツなかの

東京都立川市生まれ。早稲田大学卒業後、吉本興業に所属。子どもの頃から好きだったお菓子を独学で勉強し、唯一無二のスイーツ芸人として活動をはじめる。10年間吉本で活動後、特注のパンケーキハットをトレードマークに幅広く活躍中。老舗からコンビニまで多ジャンルの和洋菓子を一万種類以上食べ歩き、その確かな知識と情報で「林先生の初耳学」「メレンゲの気持ち」「スクール革命」など多数のテレビ番組に出演。西武渋谷店では自ら企画した催事「奥渋ギフト」を開催、行政と取り組んだ監修商品を発売するなど、幅広いシーンで活動中。
Instagram @yorosweets
X(Twitter) @yorosweets

文=スイーツなかの
撮影=深野未季

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